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8.大洗から那珂湊まで歩く

説明

2000年にほとんどのJR線に乗ったぼくは、2001年はいろいろ行ったことがない場所に行き、乗ったことがないバスに乗り、使ったことがないきっぷを使っていました。

たとえば2001年7月には乗ったことがなかった駒ヶ根のロープウェイに乗り、2001年11月には使ったことがない「ツーデーパス」という11月いっぱいで廃止されたきっぷを使い、2001年12月と2002年1月には青春18きっぷを使って定期観光バスに乗りに行っていました。

3月になり、どこに行こうかと思いましたが、最近は1ヶ月に1回実家に帰っているので、青春18きっぷは3月4月の行き帰りで4回分使えて、残り1回分だけでどこかに行くことになりそうです。また日帰り旅行にしたいです。さてどこに行きましょう。

そうだ、まだ降りたことがない駅に行こう、そう思いました。

全国の鉄道には乗りましたが、終点から終点まで乗って、途中駅に降りていない鉄道がたくさんあります。そんな、まだ降りていない途中駅に降りてみようと思いました。

それから、駅から近くの駅まで歩く、なんてこともたまにやっています。でも使える青春18きっぷは1回分だし、日帰りで行けて、青春18きっぷのもとが取れるような場所ってあったっけなあと思いました。

いろいろ考えて、茨城県の鹿島臨海鉄道の大洗(おおあらい)駅から茨城交通の那珂湊(なかみなと)駅まで歩くとおもしろそうだと思いました。地図を見たところ、なんとか歩けそうな距離のようです。大洗も那珂湊も降りたことのない駅なので見たことのない景色が見られそうです。

こうして3月はじめに実家への行き帰りに青春18きっぷを2回分使い、その2週間後に電車に乗るためアパートから常磐線へと向かったのです。

常磐線その1

旅行記本文

常磐線の電車は我孫子(あびこ)、天王台(てんのうだい)を過ぎて利根川に近づいていた。

水戸近辺に来たことは何度かあるが、きょうは水郡線には乗らず、乗るのは鹿島臨海鉄道だし、それも大洗(おおあらい)までだから、8年前みたいに2時間水郡線のディーゼル車が来ないなんていうことはない。だから朝はゆっくりと起きて水戸に向かっている。

利根川を越えて取手に着く。去年11月にスーパーひたちに乗ったときはすわれなかったのであまりゆっくり景色を見られなかった。今見ておこう。土浦を過ぎるときょうも森が見えてくる。

きょうみたいに青春18きっぷを少ししか使わない旅行はあくせくしなくていい。

でもまあ、去年は東京のアパートから川越とか、新横浜とかまで往復するだけなんていう旅行も青春18きっぷでしたから、水戸や勝田までなら上々だろう。ましてすわれるし。

何度も見る景色を見る。水戸の市街地に入っていき、今年も定刻に到着した。電車を降りる。

無事大洗行きのディーゼル車に乗れそうだ。ぼくは電車を降り、いったん青春18きっぷを見せて改札を通り、鹿島臨海鉄道のきっぷを買うことにした。

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鹿島臨海鉄道

水戸〜大洗

常磐線の下り電車を水戸で降りた。そして階段を上がり、いったん青春18きっぷを見せて改札を出て鹿島臨海鉄道の大洗(おおあらい)までのきっぷを買う。

そして改札を通り、階段をおりて8年ぶりに鹿島臨海鉄道のホームに行く。

きょうは8年前みたいに終点の鹿島神宮までは行かず、大洗で降りてしまうのだ。鹿島臨海鉄道に乗るときはいつも「急行はまなす」という運賃以外の料金がかかるディーゼル車ばかりだったが、きょうは各駅停車である。急行はまなすみたいなちょっと豪華な列車ではなく、新しくはあるが一般的なディーゼル車だ。

さすがに3月のこの時期はたいしてお客もいない。ディーゼル車に乗ると発車だ。ディーゼル車は高架に上がっていく。水戸の市街地をぬけて人家が少なくなる。

なにしろ鹿島神宮までほとんど海の見えない鉄道なので、水戸から大洗までも海は見えないはずだ。でも高架だから平野のながめはいい。そんなながめをしばらく見ている。線路は右に曲がっていき、目的地、大洗に到着した。ここも高架の駅だ。降りて改札にきっぷを渡して通る。

フェリーターミナル

駅を出る。大洗は「大洗町」なのでたいした市街地ではないが、駅前はそれなりに家が多い。でも商店街といったふんいきではなく、住宅がちょっと多いというくらいだ。

さて、きょうの目的は茨城交通の那珂湊(なかみなと)まで歩くことだが、その前に、苫小牧(とまこまい)行きのフェリーが出ているという大洗のフェリーターミナルに行ってみようと思う。フェリーなのだから海岸だろう。

大洗駅は少なくとも海岸からはだいぶ離れていそうなので、海岸に向けて歩くことにした。本当なら海水浴場にも行ってみたいところなのだが、3月では誰も泳いでいるわけもないし、行くのはやめておこう。

てくてく歩く。住宅はそれほど密集しているわけでもないが、空き地や畑は見えず、少なくとも海岸までは住宅が続いているようだ。

案内図があった。フェリーターミナルも図の中にある。道を確認してさらに進む。

ようやくフェリーターミナルに来た。いつか大洗からフェリーに乗る機会があるかもしれない。とりあえず大洗駅から歩く道順はきょう覚えたのでいつか役に立つのかもしれない。

船

フェリーターミナルに入るが、乗船・下船時刻からははずれているらしく、閑散としている。それでもチケットを買うために窓口をあけておく必要があるらしく、人はいるようだ。でもそれほどおもしろいものも見あたらない。

とりあえずこんなものでいいかと思った。フェリーターミナルは出ることにしよう。

歩く

それにしても海水浴場はどっちの方向かなあ。まあ、今は3月だからなあ。

小学校のころ、家族は忙しい忙しい言っていて全然海水浴に連れて行ってもらえなかった。そして同級生の「大洗に行ってきた」という話を聞いて、うらやましく思っていたものだった。

高校生になって同級生だけで海水浴に行った。それはそれでおもしろかったが、やはり小学生のころに行きたかったなあと思ったものである。

さあ、あとは予定通り那珂湊に向かおう。北の方向だろう。北に向かって進む。人家が少なくなる。

ここ数年、駅から駅へ歩くということを何度もやっている。ごく近所の東京都内の駅から駅に歩いているのだ。けっこうおもしろい。

都内でさえおもしろいのだから、茨城県ならなおさらおもしろいと思う。この春は遠くに行く旅はここだけで、夏の青春18きっぷをどう使うかはまだ計画を立てていないけど、その間に近くのいろいろな駅から駅に歩きたいなあと思った。いろいろな景色が見えるんだろうなあ。

そしてなおも北に歩く。

歩いていくと、食堂が並んでいる場所に来た。

そう言えば茨城県はあんこうで有名だったなあと思い出した。でもあんこうなんて食べたことないしなあ。

あんこうっていつどこに行けば食べられるのかわからないが、この食堂では食べられるのだろうか、あんこうのシーズンはいつなのだろうか、全然わからない。

魚

いつかいろいろ調べて、あんこうを食べてみたいなあと思いながら食堂をあとにした。さらに歩く。

建設中

そのうち建設中らしい建物の前に来た。看板があり、建物についての説明がある。

なんでもこの建物は、将来水族館になる予定とのことである。もし完成したらまた来てみたいなあと思った。

イルカ

しかし大洗駅から歩いてこんなに時間がかかるんじゃあ、水戸からバスでもあれば多少お金がかかってもバスを使った方がいいなあと思った。

おそらくこの位置だとこれから向かう茨城交通の那珂湊駅の方が歩けば近いだろうが、茨城交通は勝田始発だから水戸からだと水戸〜勝田間の運賃がよけいにかかってしまうだろう。

うん、もしこの水族館が完成したらバスで来よう、そう考え、再び那珂湊に向けて歩き出した。もうすぐ大きな橋だ。

(完成した水族館に来たのは2年後の5月なのだが、このサイトにその時のことを書く予定はない。)

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茨城交通

那珂湊駅

鹿島臨海鉄道の大洗(おおあらい)駅からかなり歩いて、将来水族館になるらしい場所にやってきた。そこを離れ、橋に着いた。けっこう広い川である。でもそれほど車通りは多くない。まずは渡ろう。

てくてく渡っていく。いきなり建物が密集する場所になった。

いや、たいした市街地でもないのだが、今までの大洗側が閑散とし過ぎたのだ。商店もけっこうあるようだ。那珂湊(なかみなと)近辺の地図を思い出してみたが、ここはすでに那珂湊駅に近いような気がする。

でも本当にここからすぐに駅に行けるのだろうか?道はそれほど太い道もなく、細い道がけっこう入り組んでいる。細い道に入って進む。車がたまに来て、細い道を通っていく。

なんと駅に着いた。那珂湊だ。なんだかいいふんいきの建物だなあ。大洗と那珂湊(ひたちなか市)を結ぶ橋からけっこう駅まで近いんだなあ。

勝田まできっぷを買って改札を通る。

そこはなんとなく国鉄の古い駅っぽい場所であった。ホームとかも、都内の新しくなった駅と比べると、ぼくが高校生だったころの地元の駅っぽい場所なのだ。私鉄にもこんな場所があったんだなあ。

那珂湊〜勝田

そのままディーゼル車を待つ。やってきた。8年前と同じディーゼル車なのかわからないが、水郡線とかの新型ディーゼル車みたいな新しいものではないようだ。

乗ってみる。それなりにお客はいるが、混雑というほどではない。平日は混雑するのかな。ディーゼル車は発車する。

8年前はまっくらになった中を勝田から阿字ヶ浦まで往復しただけだった。やはり明るいうちに通るのもいいだろう。全国に暗くなってからしか通っていない場所があるので、おりを見て明るくなってから通ってみたい。

那珂湊の市街地はそれほど広くなく、すぐに畑の広がる景色になる。うん、いい景色だ。でもこういうところに住むには自家用車が必要だよなあ。

茨城交通みたいな鉄道は、そりゃあった方がいいが、駅から離れた場所が多そうだし、駅から歩いていける客だけじゃたかがしれているだろう。

ぼくみたいに免許はあっても車を運転できない人間は、やっぱり鉄道が近くにある場所に住む方がいいんだろうなあと思いながら過ぎていく景色をながめる。やっぱりこういう景色はたまにながめるくらいにしておいた方がいいんだろうなあ。

そんな畑の広がる景色が、終点の勝田の、本当に一歩手前まで続く。そしてほんのわずかな距離だけ、那珂湊よりずっと高い建物の多い市街地になり、8年ぶりの終点、勝田駅に到着した。ディーゼル車を降りて改札に進む。

8年前とそれほど変わりはなく、勝田駅の茨城交通の改札は直接JRに行ける改札になっていた。ぼくは青春18きっぷを持っているので、那珂湊→勝田のきっぷを渡し、青春18きっぷを見せて通る。まだまだ日は暮れていないがアパートに帰るころには暗くなるだろう。さあ、上野行きの電車に乗ろう。

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常磐線その2

旅行記本文

那珂湊(なかみなと)から乗ってきたディーゼル車を勝田で降り、常磐線の上野行きのホームにやってきた。

日立とかと違い、勝田だと車両数が多いので、ホームのどの位置にいてもたいてい電車がやってくるのがいい。日立では編成が短くて、あわてて電車のある場所まで走ったことを思い出す。

上野行きの電車がやってきた。朝水戸まで乗った電車と同じようなオールロングシートだ。ぼくはロングシートの方が好きだが、実はドアのそばの2人がけロングシートが好きで、2人がけだとそんなにきつくなることはない。

でも5人がけとか7人がけとかだと、他の人のすわりかたによってはぼくがすわる部分がものすごくせまくなることがあるのできらいだ。

ロングシートにすわる。常磐線は上野に向かう電車は車両数が多いものが多いが、たまに土浦で分割・併合が行われる関係で勝田の時点では編成が短いことがある。

きょうは編成が長いようだ。ちょっとせまいけどなんとかすわれるのでがんばって乗っていこう。電車は発車し、水戸に着く。多少お客が乗ってくる。また発車。市街地を離れていく。

それにしてもたっぷり歩いたなあ。だいぶ疲れたので早く帰って休みたい。とりあえず今すわれるので今のうちに休んでおこう。これから乗り換える電車ではすわれないかもしれない。

いつものように小さな山が左右に見えるが、アパートに近づくにつれて暗くなっていく。取手に着いた。そしてまた発車。

また利根川を越え、千葉県に入っていく。まだアパートまでは距離があるが、最後まで気を抜かず、電車が事故とかで止まらないように祈ろう。

まだ青春18きっぷは2回分残っているが、実家の往復に使うだけだ。夏も1回くらいしか遠くには旅行できないだろう。どこに行くかはその時考えよう。

それまでの間、アパート近くで駅から駅まで歩く「散歩」をしてみたい。それから、たまにはホリデーパスを使って東京近郊の旅もしてみたい。

いい散歩ができるといいなと思いながら、ぼくはアパートに帰っていった。

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