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117.最後の西鹿児島発寝台特急はやぶさ

説明

寝台特急はやぶさが西鹿児島〜熊本間を廃止するというニュースがとびこんで来ました。

いろいろ考えた末に片道乗ることにしました。むろん航空機でひとっとびに鹿児島に行って乗るつもりはさらさらありません。となれば使うきっぷは、最初は指定席往復割引きっぷを使う予定でした。

この旅行をする1ヶ月前にぼくは仙台にいました。残念ながら指定席往復割引きっぷはワイド・ミニ周遊券と同様に、出発地でしか買えないのです。ぐずぐずすると寝台券が売り切れてしまうので、しかたなく寝台券だけ仙台で買いました。

「鹿児島・宮崎ミニ周遊券」のところに書いたとおり、この周遊券はとてもお得なきっぷなのですが、それでも寝台券、新幹線の特急券を買うと指定席往復割引きっぷよりは割高になるので、指定席往復割引きっぷを買い直そうかなあ、と思ったのですが、「116.高千穂鉄道と南阿蘇鉄道(1997年10月その1)」の旅行でムーンライトながらに乗った時に隣に乗った人に、

「昔ムーンライトながらが途中で1時間くらい遅れたことがあってね、その時車掌さんがお客に、『大丈夫です、名古屋発の新幹線には間に合います。』と言っていてね…」

これを聞いたので、ムーンライトながらもしくは臨時大垣夜行から新幹線に乗り継ぐことにしました。
それから、「途中下車可能なきっぷなのだから、しないと損だ」と考え、岡山と広島で降りて市電に乗ることにしました。

あとはきっぷの選択です。広島から博多まで新幹線に乗ればドリームつばめの特急券は半額になります。ですので、九州ワイド周遊券を買うよりも鹿児島・宮崎ミニ周遊券の方が若干安いことになるのでミニに決めました。

名古屋から岡山までは新幹線に乗るとして、岡山から広島までは節約のため普通列車に乗ることにしました。それから話によると肥薩線の人吉〜吉松間は景色が良いらしいので行きに乗ることにしました。それで鹿児島に行くと時間が多少余るので、鹿児島でも市電に乗ることに決めました。

残念ながらムーンライトながらは満席でした。臨時大垣夜行に乗りましょう。

いざ、鹿児島・宮崎ミニ周遊券を買って11月を待ちます。ちょうど1年前にもはやぶさに乗ったので、2年連続で文化の日がらみの連休に寝台特急の旅行に出かけることになったわけです。

東海道本線

旅行記本文

山手線は無事、品川駅に到着した。

ここ何回かずっと、大垣行き夜行はムーンライトながらの指定席が取れていたが、今日はなぜか青春18きっぷも鉄道の日のきっぷも売られていないのに満席だった。しかたがないので臨時大垣夜行に品川から乗ることにする。

いつものように臨時ホームに行くが、あまり行列にはなっていない。ムーンライトながらにあぶれた客がたくさん来るかと思ったがそうでもないようだ。列車が入線し、無事すわる。それほど混雑はしていない。
発車時刻が近づいた。となりのホームでは国府津・小田原方面の電車が次々と発車していく。しかしムーンライトながらは現れず、現れないまま臨時のこの電車は発車した。

おくれ気味のまま沼津に着いたところで、ようやくとなりのホームにムーンライトながらが現れ、発車していった。いったい何があったのか全くわからなかった(その後とある所で、この日例によって中央線が事故でしばらく動かなかったので接続を取ってながらは遅れたという情報を得た)。

あとはいつものように浜松でふたたびながらに追いつき、豊橋で追い越した。今日は名古屋から岡山までひかりに乗るので岡崎で降りずに名古屋まで乗っていった。今日も臨時の大垣行きではたいして眠れなかったがひかりでは眠れるだろう。なんとか岡山では起きなければならないな、と思いながらいったん鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券を見せてぼくは名古屋の改札を出た。

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山陽新幹線その1

旅行記本文

臨時大垣行き夜行でなんとか名古屋にやってきたぼくは、鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券と名古屋→岡山の特急券を見せ、新幹線のホームにやってきた。

そこには始発の新大阪方面の新幹線が待っていた。こんな時刻でもちゃんとお客はいる。
ぼくは自由席に乗り、すわった。臨時の夜行ではあまり眠れなかったため、すぐに眠くなってきた。

名古屋駅の南のビルがゆっくりとうしろに動いていくなあと思いながら、ぼくは眠りに落ちてしまった。

ふと目が覚めた。時刻からして姫路のようだ。
すぐ横をゴーッと新幹線が追い抜いていく。ああ、9月に乗った500系のぞみが追い抜いているんだなあとわかった。

9月にはとても静かに思えたのぞみであったが、外から見るとやっぱりうるさい列車なんだなあと再確認した。

その後はあまりトンネルもなく、のぞみより若干時間がかかっている雰囲気で岡山に向かった。
そして2ヶ月前と同じ風景が見える。田園風景から岡山の市街地に入っていき、スピードを落とし、岡山駅に到着である。

さて今日は乗り換えではなく、いったん外に出ることになる。
エスカレーターを降り、もう今年4回も通った岡山駅の改札で、鹿児島・宮崎ミニ周遊券A券を見せ、特急券を渡して駅の外に出た。

さあ、市電に乗ろうと思い、ぼくは市電の停留所に向かっていった。

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岡山市電

岡山駅前

名古屋から乗ってきたひかり号を岡山駅で降り、特急券を渡して駅の外に出た。

岡山駅の外には去年の12月にムーンライト八重垣(やえがき)に京都から出雲市まで乗った時に降りてみたことがある。あの時は近くにコンビニとかなかったのですぐに列車に戻ったんだったと思い出した。

あの時と違い、明るい日差しの中、市電の駅を探してみる。
あったあった。駅前の交差点を渡って多少離れたところにあるようだ。

交差点を渡り、さらに道を渡って市電の駅の安全地帯に出た。

さて、予定としては、ここの市電はなんでもふたまたに分かれているようだが、規模も小さいようなので、片方の終点からもう片方の終点まで歩いて連絡して全線に乗ろうと考えた。なにしろ列車に乗ってばかりだと退屈するので、適当に歩きを混ぜた方がいい。
そう言えば去年の4月にも豊橋の市電の片方の終点、赤岩口からもう片方の終点、運動公園前まで歩いたんだったっけと思い出した。

岡山駅前〜清輝橋

さて市電がやってきた。今度の市電の行き先は…清輝橋(せいきばし)らしい。
ということはもう片方の終点、東山まで歩けばいいことになる。

電車に乗り、運賃を払う。
そしてすわると発車である。

しばらくまっすぐ道路の中央の専用軌道を進んでいく。
先月乗った高知や熊本の市電と違い、中央分離帯がちゃんとあるので乗用車が軌道に乗り入れてくることはそんなにない。交差点くらいである。

そして軌道が分岐する場所が来た。まっすぐの軌道と右に曲がる軌道である。
清輝橋行きなので市電は右に曲がっていく。
そしてさらに中央分離帯でガードされた軌道を進んでいく。

そしてさらに進む。お客はどんどん降りていき、2〜3人になったころ終点清輝橋に到着である。

清輝橋〜東山

電車を降り、安全地帯から続く歩道橋に昇り、左に進んで歩道橋を降りた。

さらに進むと大きな川を渡る橋に出た。確か地図では東山は川の向こうだったからこの橋も渡る必要がありそうなので渡ることにした。

川

川の上はながめが良い。左を見ると中州がある。中州にたくさん家が建っている。
なんとなく珍しい光景だなあと思いながら川を渡りきった。

川沿いの道を左に曲がるかまっすぐ進むか迷ったが、まっすぐ進むことにした。
適当なところで左に曲がってずんずん進むとなんとか軌道が見えてきた。

軌道が見えたところで軌道に沿って右に曲がって進むと東山の安全地帯が見えてきた。

東山〜岡山駅前

安全地帯に入り、市電が来るのを待って岡山駅前行きの市電に乗り込んだ。
運賃を払う。そして発車。

電車は道路の中央を進む。
そして当然橋を渡る。

なんと渡った先はさきほど見えた中州である。
中州を渡って進む、一風変わった感じの路線である。
そんな景色をおもしろいなあと思いながらさらに進み、短い橋を渡って市内に来た。

停留所ごとにお客は増えてきた。立ち客も出た。こっちの路線の方が清輝橋行きより混雑しているようだ。

左から清輝橋路線が合流する。
そして大きなJRの駅舎が見えてきたころ、岡山駅前に到着である。

市電を降り、横断歩道を渡ってJRの駅に出た。そして鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券を見せて改札を通った。さあ、今日は広島の市電にも乗らなければならない。がんばって進もうと思った。

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山陽本線

岡山〜糸崎

東山から乗ってきた岡山の市電を岡山駅前で降り、てくてく歩いてJR岡山駅の改札に来て、鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券を見せて改札を通った。

階段を上がって山陽本線のホームに来ると福山行きが停車していた。まずは乗る。
電車はとても混雑していた。土曜のお昼前だから学生が多い。そのまま電車は発車し、福山に向けて進んでいく。

電車は倉敷に着いた。お客が降りていき、なんとかすわれた。また発車する。電車は狭い平野を進み、福山に着いた。ここで糸崎行きに乗り換える。

それほど混雑していない電車はまた狭い平野を進み、糸崎に着いた。時刻表上ではこの電車はここで終点なので降りた。

糸崎〜瀬野

さて、広島方面の電車はどれだろうと見てみると、今乗ってきた電車の行き先表示がするする変わって糸崎行きから岩国行きになった。よくわからないがずっと続けて乗ればいいらしい。また同じ電車に戻ってしばらく待つと電車は発車した。

電車は三原を過ぎ、呉線と分かれて山の中に入っていく。トンネルをくぐる。

しばらくして、右手を見るとなんだか山の上の方に向けてモノレールのようなリフトのような建造物があるのが見えた。あれはなんなのだろう。

あとでこの建造物についてメールで質問してみたところ、なんでも瀬野という駅から「スカイレール」と呼ばれる乗り物が山の上の方に向けて延びているという回答が返ってきた。よし、あとで瀬野に行ってスカイレールに乗ろうと思った。

瀬野〜広島

建造物を過ぎてもまだ山の中だったが、じきに山を抜け、あまり広くない広島市の平野に入っていった。

そして電車は広島駅に停車した。ここで電車を降りる。

今日は夜12時過ぎの博多発のドリームつばめに乗れれば良いので、それまでの間に時間をかけて広島の市電に乗ろうと考えた。今時刻は午後2時過ぎなので時間はたっぷりある。

がんばって市電に乗ろうと、ぼくは鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券を見せて市電側の改札を出た。

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広島市電・市内線その1

1日乗車券

糸崎から乗ってきた電車を広島で降り、鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券を見せて改札を通った。

ここでは市内を走る市電の全路線に乗る予定である。とは言え、去年の11月に広島に来た時に広電宮島口までの宮島線には乗っているので、その他の路線に乗れば良い。

まずは駅の南に来て、市電が集まっているターミナルにやってきた。そこで窓口を探す。
市電には1日乗車券が売っているという話で、これを買うと今日乗る路線にはすべて乗れてお得だからである。窓口が見つかった。

「1日乗車券ください。」
「宮島には行くの?」
「行きません。」
「はい、これ。」

話には聞いていたが、1日乗車券にはJRでない方の船で宮島に渡れるバージョンと、それよりちょっと安い、船を含まないバージョンがあると聞いたことがある。

今日は宮島には行かないので安いほうの1日乗車券を買うのである。

広島駅前〜紙屋町

さて、たくさんの系統があるが、まずは宇品(うじな)に行くことにしようと思う。広島駅から宇品に行く系統は2つあるので、一方で宇品に行き、もう一方で帰ってくれば良い。

まずは紙屋町をまわる系統に乗ることにした。ホームを探すとそれらしい「宇品」と書かれた電車が見つかった。去年紙屋町から広電宮島口まで乗った電車より短い編成である。
乗って待つ。去年と同じ文化の日前後の3連休なのでお客は多いが、宮島口行きほどではない。
ドアが閉まり、発車である。

電車は道路の中央を右に左に曲がりながら進む。ところどころ川に橋がかかっていて渡る。
広島は川の街らしい。

そうこうするうちに見覚えのある高いビルの風景が見えた。去年来た紙屋町らしい。

紙屋町〜宇品

電車は紙屋町で停車し、お客を交換すると発車し、左に曲がっていく。そして進む。
停留所に着くたびにお客が降りていく。なぜか途中の停留所で運転手が交代する。

大学前らしい停留所があり、何かのフェアをやっているらしいが、寄る時間もないのでそのまま通り過ぎた。電車はさらに進む。停留所の名前に「宇品」のつく停留所になった。どうやら終点が近いようだ。お客はどんどん降りてしまい、とうとう2人だけになってしまった。

いよいよ終点というところになって、なぜか電車は駅でもない場所で停車した。
そのまま5分ほど停車している。なぜだろう。
何本か電車がすれちがっていく。どうやら宇品のターミナルに電車がいっぱいで、それらの電車が発車しないとホームが空かないので空くまでまっているようだ。なかなかたいへんなルールだ。

事情を知っている地元の人は、1つ前の停留所から宇品まで歩くのだろう。

何本か電車がすれちがうと、ようやく電車が動き出した。電車は何本か電車が停車しているターミナルにようやく着いた。そしていったんぼくは電車を降りた。

宇品〜広島駅前

ひとまずすぐそばにある宇品の港に行ってみる。
普通の港である。何もすることもないから、コーラでも買っておこう。コーラを買い、バッグに入れて市電のターミナルに戻る。

さて、ここからはさっきとは違う系統の電車で広島駅に戻ろう。さっきとは違う色で案内されている電車に乗る。そして発車だ。電車は戻っていく。

途中さっきと分岐して別の路線に入ったようで、山のすぐそばを電車は通っていく。
そのうち男子高校生がたくさん乗ってきた。青春18きっぷとかで旅行していると車内が高校生でいっぱいということはよくあるけれど、広島の市電もそのようだ。
高校生でいっぱいのまま山のそばを離れ、市街地に入っていき、電車は広島駅前へと戻ってきた。

ターミナルで高校生に混じってぼくは電車を降りた。

昼食

さて、昼食を食べていない。どこで食べようか。
なんとなく駅前のダイエーが目に入った。ここで弁当でも買っていこう。そう言えば今日はダイエー「一の市」ではないか。

ぼくはダイエーに行き、弁当を買い、今後必要になるかもしれないと思い、缶のカロリーメイトとか、その他お菓子や飲み物とか、ビールとかを買った。さて弁当はどこで食べようか。
ぼくはダイエーの階段に行き、階段にあったベンチにすわって弁当を食べた。今日もこんなふうにして旅が進んでいく。

弁当を食べ終わり、ぼくは再び市電のターミナルに行き、まだ乗っていない市電に乗ることにした。

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広島市電・市内線その2

計画

広島駅前のダイエーを出て、ぼくは広島の市電のターミナルにやってきた。
さてまだ乗っていない路線はどこだろう。

去年の11月に紙屋町から宮島まで乗って、きょうは宇品まで行って戻って来たから、残りは以下の3区間のようだ。

・土橋〜江波(えば)
・十日市町〜横川(よこがわ)
・八丁堀〜白島(はくしま)

これらに乗るには、電車の系統図から言って、以下のように乗れば良い。江波から横川まで直通の電車があるところもポイントである。

・広島駅前→江波→横川(歩)白島→八丁堀→広島駅前

よし、まずは江波行きの電車に乗ろう。

広島駅前〜江波

江波行きの電車が出るホームを探し、電車に乗った。あまりお客はいない。
電車は発車する。そしてさきほどと同じように紙屋町まで進んでいく。そしてまっすぐ進む。

電車は高い建物が続く広島の中心街をぬけて進んだ。そして右折すれば宮島方向に向かうレールを直進し、さらに進んだ。そして電車は終点、江波(えば)に到着した。

ここは2系統しか来ないので、ターミナルの規模も多少小さめである。それにターミナルのそばは高い木が茂っていて、およそターミナルっぽくない場所である。
とりあえずここからは広島駅前行きと横川行きしか来ないから、間違えることもないだろう。

江波〜横川

ぼくは横川行きの電車を見つけて乗った。そして発車する。
発車してすぐの停留所で、女子高生がたくさん乗ってきた。
ぼくと、ぼくと同じような鉄道ファンらしき男はなんとなく縮こまっていた。
女子高生はなんと、ぼくの目の前でルーズソックスをはきかえていた。なんともおそろしいものである。広島は都会なんだなあなどと妙に感じた。

そんなふうにして電車は進む。そして多少商店が少なくなってきたなあと感じたころ、終点横川に到着である。
女子高生たちが降りていく。もちろんみんなすぐそばにあるJR横川駅に向かい、JRに乗るのである。
さてそんな中、ぼくは東へと歩くことにした。

横川〜白島

まだ乗っていない路線は八丁堀〜白島なのだが、どうやら横川から白島までは歩いていけそうな距離のようなので、数時間前に岡山の清輝橋(せいきばし)から東山まで歩いたように今回も歩くことにしたのである。

てくてく歩く。この道は大通りからははずれている一角らしく、それほど車も歩行者も多いわけではない。

途中うまそうな食堂でもあれば入ろうかとも思っていた。食堂は見かけたのだが、なんとなく入る気がしない。

夕日

途中橋を渡った。川が夕日を受けてキラキラ光っていた。
ぼくはこの景色を見て、なんとなくおととしデビューした菅野美穂ちゃんのデビュー曲「恋をしよう」の歌詞を思い出してしまった。

音楽

歌詞を直接書くことができないのでちょっと言いにくいのだが、「失恋したいやなことは忘れて、光あふれる街へと飛び出そう」といったような歌詞であった。ぼくは川の光を見て、この歌の歌詞の光を思い出した、というわけである。

でも菅野美穂ちゃんはヘアヌード写真を出してしまったではないか、もう応援はしないことにしようと思ったばかりじゃないか、と思いながら頭から菅野美穂ちゃんを追い出そうとしているのだが、まだまだぼくの頭の中はいろいろなアイドルの歌がこびりついているんだなあと感じた。もっともっとたくさん鉄道にのめりこんでアイドルを忘れたいなあと思いながらまだまだ進んだ。

白島〜八丁堀

そしてようやく停留所が見えてきた。白島のようだ。ちょうど電車が停車しているので乗る。
あとからあとから人が乗ってきて、たちまち満席になり立ち客が出た。

目の前の男女のカップルの男の方が車掌さんに「忘れ物しちゃったんですが」と言っているのが見えた。そうすると車掌さんは男に忘れ物センターの電話番号を教え、男は携帯電話を取り出してセンターに電話していた。なんだか便利な時代になったもんだなあなどと感じる。

そのうち電車は発車し、家並みの多い中を進んでいった。ほどなく電車は八丁堀に着いた。

八丁堀〜広島駅前

ここで広島駅前行きの電車に乗り換えである。横断歩道を渡り、なんとか安全地帯に進んだ。

電車はやってきた。乗って進む。広島駅前に戻ってきた。もう日もかなり暮れてきたが、今日の予定は博多からドリームつばめに乗れれば良いから、それまでに博多に行けば良い。

とは言ってももう広島ですることもないし、やっぱり早めに博多に行っておこうと思い、JR広島駅に向かうことにした。

保存

さて、今日買った1日乗車券だが、先月熊本で買った熊本市電の1日乗車券は使い終わったら破いて捨ててしまっている。ぼくにはきっぷを記念に持ち帰るという習慣はなく、きっぷは使い終わったら改札に渡すもの、そうでなければ捨てるもの、といった習慣でいままでやってきているからである。

この広島市電の1日乗車券も破いて捨てようかとも思ったが、よく見ると「使い終わった乗車券は記念にお持ち帰り下さい」と書かれていた。こう書いてあるんじゃしかたがない。ぼくは券を捨てずに持ち帰ることにした。1日乗車券をしまい、鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券と「広島→博多」の自由席特急券を取り出し、ぼくは改札に近づいていった。

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山陽新幹線その2

旅行記本文

八丁堀から乗ってきた市電を広島駅前で降りた。まず鹿児島・宮崎ミニ周遊券のA券で改札を通り、階段を上がって通路を進み、広島→博多の自由席特急券を見せて中間改札を通り、新幹線ホームに行った。

博多に行くひかりは何本かあったが、自由席車両は少ないし、満席なんじゃないかなと思った。むしろ広島始発の博多行きこだまの方が、全車自由席だからすわりやすそうだと思い、こだまを待つことにした。

こだまが来た。わっ編成が短い!この短距離のこだまは4両しかないのである。ゾロゾロとお客が乗っていくがなんとかすわれた。結局ひかりに乗るのと混雑は変わらない。そして発車である。眠ってしまおう。

そんなに眠らないうちに目が覚めた。腕時計を見るとまだ新関門トンネルは通っていないようだ。そして新関門トンネルを通る。小倉を過ぎる。もう暗くなった。この後も夜行なので、それなりに休まなければならないのだがもう眠れないようだ。ほどなく終点博多着である。まだ午後8時である。これから乗るドリームつばめの発車は0時ちょっと過ぎだ。

どこで発車を待とうか。ホームで4時間過ごすのもなんなので、博多駅のとなりの高速バスの待合室のいすにすわって待とうと思った。行ってみたら通勤客のいる駅のホームよりずっとお客は少なく、ゆったりと過ごせた。広島駅前のダイエーで買ったビールを飲み、ゆっくり過ごす。

ビール

午後10時になった。いつまでもここにはいられないだろうと思い、ほろ酔いになってまたミニ周遊券のA券を見せて改札を通った。さあ、ホームでもうちょっと待とう。

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