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78.秋田と宮城のローカル線・2日目

東北新幹線その2

旅行記本文

ユーミンのオールナイトニッポンはきのうもおもしろかった。だから多少起きるのが遅くなってしまった。さあ、またやまびこに乗ろう。

土曜朝のやまびこは大混雑だったが、それ以外のやまびこはすいているようで、きょうのやまびこも楽に自由席にすわることができた。

しかしきょうは福島で降りて飯坂温泉(いいざかおんせん)まで乗らなければならない。眠らずにしっかり景色を見ておこう。

きのうと同じく栃木と福島の県境を過ぎ、左手に山々が見えてきた。山々が見えたかと思うとトンネルに入っていく。そして郡山を過ぎる。

新幹線は速く、すぐに目的地、福島に着いた。電車を降りる。4月にも阿武隈急行(あぶくまきゅうこう)からつばさに乗り換える時に福島駅を通っている。

飯坂温泉行きの乗り場はどこだったっけなあと思いながら、ぼくはウィークエンドフリーきっぷを見せて中間改札を通った。

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福島交通

福島駅

福島駅でやまびこを降りて、ウィークエンドフリーきっぷを見せて中間改札を通る。
4月にも阿武隈急行からつばさに乗り換えて米沢に向かっている。在来線どうしの乗り換えならずいぶん前から、黒磯から来た電車から仙台に行く電車に乗り換えたりしているので、けっこうちょくちょく通っている福島駅である。

たしか福島交通は在来線ホームのはずれから発車だったと思う。案内に従い進んでみた。
乗り換え口にやってきたが、なんと電車が発車していくところであった。まあ、こんなものだろう。
幸い福島交通はけっこうひんぱんに電車が出ているので、きっぷを買って待った。次の電車がやってくるので乗る。日曜午前なのでそれほど混雑しているわけではないが、多少客はいる。そして発車。

福島〜飯坂温泉

しばらく電車は東北本線の仙台方向のレールに沿って進んでいく。なぜか左手に東北本線が見える。
そして福島駅の北にある信夫山(しのぶやま)にのぼっているようだ。東北本線のレールより福島交通のレールが数メートル上にある。
しばらくすると福島交通のレールは東北本線のレールをまたぎ越して左に曲がっていった。
なんだかよくわからないが、こうやって西に向かって進んでいくようだ。
そこからは人家の少ない盆地を進んでいく。

近くにイトーヨーカドーっぽいマークの看板が見える。しかしよく見ると「ヨークベニマル」と書いてある。系列のスーパーなのだろう。ぼくが住んでいる東京の街は近くにイトーヨーカドーはあるがヨークベニマルはないので、なんだか新鮮な景色である。

電車はそのまま盆地を進む。こういう私鉄の中には山に分け入っていくものもあるが、福島交通は終点の飯坂温泉まで、ずっと盆地で、山もそれほど近づかないうちに終点となる。あまり多くない客が降りていく。ぼくも降りよう。

まちぼうけ1

さて、もうすぐお昼だ。どこか食堂はないかな。
あんまり駅に近いところでもなんだから、ちょっと歩いてみた。そば屋を見つけた。入ってみた。うん、たいして客はいない。ここでいいか。

さて何を注文するか。こったものでも注文しようかと思ったが、ぼくは先を急いでいる。
こったメニューよりも単純なメニューの方が早くできると思い、そば屋なのになぜかメニューにあるラーメンを注文した。そして待つ。

10分。20分。

おかしい。いつまで待ってもラーメンが来ない。

そのうち別の客が何人かやってくるが、ものすごく混雑するということはない。

さらに待つと、ぼくより後から来た客の方が早く食事がやってきた!

これはどうしたことかと思い、厨房をのぞいてみた。

なんとまあ、大量の食事がずらっと準備されている。
どうやらあの食事は今食堂にいる客のための食事ではなく、どこか別の場所にいる客のための食事なのだろう。
ここの食堂は出前とか仕出しとかやっているのだ。そういうところだと店にいる客よりそっちを優先するのかもしれない。もっと良く確認しておけばよかった。

まちぼうけ2

ぼくは叫んだ。

ぼく「あの!もしもラーメンを作り始めていないのならば!・・・」
おばさん「はい。もうちょっと待っててくださいね。」

と言うなりほんの数分でラーメンがやってきた。

ラーメン

ラーメンはそれほどまずいものではなかった。これよりまずいラーメンは仙台とか天竜峡とか、いろいろなところで食べたことがある。それに比べればうまいラーメンであった。それにしても時間がかかったものである。今度から食堂を選ぶときは、店が出前とか扱っているか確認し、やっているようなら別の店を選ぶようにしよう。そう決めた。

食べ終わり、店を出た。

駅に戻ると、駅の近くにもラーメンやその他のメニューの食事を出してくれそうな食堂を見つけた。
さすがにここの食堂では仕出しとかはやっていなさそうだ。ここで食べればよかったなあ。そんなことを考えながら飯坂温泉駅に戻り、福島駅まできっぷを買う。電車に乗る。発車。

飯坂温泉〜福島

電車は行きよりもすいているようだ。またヨークベニマルのかんばんを見ながら電車は進んでいく。そして信夫山が近づき、東北本線との立体交差を越えて福島駅に近づき、無事福島駅に到着した。

だいぶ時間がかかってしまった。これから向かう場所は一ノ関であるが、一ノ関に行けるやまびこは1時間に1本で、数十分時間がある。その間に仙台行きやまびこがあり、仙台で降りると盛岡行きまで多少時間がある。

よし、飯坂温泉ではラーメンしか食べていないから、仙台で牛丼くらい食べられるだろうと思い、仙台行きやまびこに乗ることにして福島交通の改札にきっぷを渡し、ウィークエンドフリーきっぷを見せて階段を上がり、東北新幹線の中間改札に向かった。なんとか中間改札に着いた。どうやら乗ろうとしている仙台行きには間に合うようだ。

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東北新幹線その3

福島〜仙台

数時間前に通った福島駅の中間改札を通り、仙台方面のやまびこの出るホームにやってきた。飯坂温泉の食堂がモタモタしていたせいでだいぶ時間がたっている。

目的地は一ノ関だが、一ノ関に行くやまびこは1時間近くなく、すぐ来るやまびこは仙台止まりである。よし、仙台で降りて牛丼でも食べよう。

やってきた仙台行きのやまびこは、今度も自由席に余裕があってすわれた。やまびこは発車し、トンネルをくぐり、仙台にやってきた。さあ、ここからは駆け足だ。

やまびこを降り、ウィークエンドフリーきっぷを改札に見せて駆け足で1階までおりる。そして勝手知ったる中央通りを進み、吉野家にやってきた。そして牛丼を注文する。

食堂

今日もうまい牛丼を短時間で食べることができた。ただちに仙台駅に戻り、きっぷを見せて新幹線ホームに進む。

仙台〜一ノ関

ウィークエンドフリーきっぷみたいな乗り放題のきっぷを使っていると、きっぷの使い方が「ぞんざい」になりがちである。

なにしろ牛丼を食べるためだけのために仙台に降りたわけである。あとで考えると駅弁でも食べていた方が良かったのかもしれないなあと多う。

とにかく予定通りの盛岡行きやまびこに無事乗ることができた。今度も自由席は余裕があった。とにかく朝一番のやまびこだけが混雑しているのである。

きのうも通った線路をすいすい進み、トンネルをくぐり、一ノ関駅でやまびこを降りた。

定刻に着いたので予定通り栗駒(くりこま)行きのバスに乗れそうだ。ぼくは階段をおりて中間改札を抜け、出口に向かった。

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くりはら田園鉄道

一ノ関駅〜栗駒駅

仙台から乗ってきたやまびこを一ノ関で降りた。東口には学生時代見学した会社があるからたぶんバス停は西口だろう。

西口を出て、栗駒(くりこま)行きのバスを探すとすぐに見つかった。乗ってみたがあまりお客はいなかった。出発。

バス

市街地を出て、山に囲まれた道を進んでいく。途中有壁(ありかべ)という駅の前を通った。

それから山に登って進む。やや日が傾いてきた中を進むバスはとても気持ちがいい。山々がきれいである。きのう由利高原鉄道から見た山々もいいが、この山々もいい景色である。

それにしても客が少ない。日曜日だからかな?それとも平日はもっと客が少ないのかな?

そんなことを考えているうちにようやくバスは終点、栗駒に到着した。多少こじんまりした街並みである。きのう立ち寄った角館(かくのだて)とそれほど変わりはない。

ビール

細倉マインパーク前行きのくりはら田園鉄道まで多少時間がある。何か飲み物でも飲んでいこう。

自動販売機を見た。ビールが売っている。お!キリンのシャウトがある!

ビール

ぼくはビールはアサヒ派で、めったに自動販売機でキリンのビールを買うことはないのだが、このシャウトってビールはためしに飲んでみたらうまかったので、また飲みたいなと思ってはいたのだが見かけなくなり、栗駒駅でばったり目にしたというわけである。

買って飲む。うまいなあ。

でも結局シャウトを飲んだのはこの日が最後になってしまった。うまい飲み物はすぐになくなってしまうことが多い。

暴暴茶というお茶も去年東武の新栃木で飲んだのが最後になってしまった。自動販売機の飲み物って、東京で売られなくなった物が旅先で売っていることが多く、そういうことも旅行の魅力になっているのだ。

うまい飲み物がすぐになくなってしまうのと同様に、うまいものを安く食べさせてくれる食堂もすぐにつぶれてしまう。しかたがないのかもしれない。

くりはら田園鉄道の思い出はキリンのシャウトというビールになったわけである。

栗駒〜細倉マインパーク前

さて、この鉄道は駅ではきっぷは売っていないらしい。すべて整理券方式のようだ。ホームで列車を待つ。客がほとんどいないまま細倉マインパーク前行きがやってきた。

乗ってみたが、みごとにがらがらであった。ディーゼル車は発車する。

がらがらの列車は、家並みの少ない場所を通り過ぎていく。

もともと貨物用だったから、人口の多い場所を通そうとか、そういうことは考えなかったのかもしれない。だから人客専用になって、客が来なくなっているのだ。

「鉄道は貨物のためにある。人間はおまけで乗せてもらっているのだ」という人もいるし、そういう場所って日本にけっこう多いのかもしれない。

きのうの由利高原鉄道よりは多少早い時間帯だったため、明るいうちに終点細倉マインパーク前に着いた。金を払って降りる。細かい金が足りなくなってきた。

細倉マインパーク前〜石越

降りてはみたものの、何もない場所である。確かにマインパークという観光施設はあるようだが、多少離れた場所にあるようだ。

立ち寄ると帰るのが遅くなるので、自動販売機でコカコーラだけ買って帰ることにした。ぼくの旅行は鉄道の終点で飲み物だけ買って帰ることが多い。

飲み物

千円札でおつりをもらったので石越(いしこし)までの運賃が払えるだろう。

細倉マインパーク前は無人駅なので、やはりきっぷは買わずにディーゼル車に乗る。発車だ。コカコーラを飲もう。

またも全然客がないまま栗駒を過ぎる。

途中乗ってきた、もうだいぶ年取ったおばあさんが、

「あたしこの列車乗るの、きょうが初めてなんで、乗り方知らないんですよ。」

などと話しているので、それくらいくりはら田園鉄道は客がいないのだろう。

暗くなり、景色が見えなくなってきた。ディーゼル車は町中に入ってきたらしく、石越が近づいて多少客が乗ってきた。でも立ち客が出るほどではない。

すっかり暗くなったころ、ディーゼル車は終点石越に到着した。ダイヤ通りなら一ノ関行きの電車まであまり時間がない。急いで乗り換えようとぼくはコカコーラのおつりで運賃を払ってディーゼル車を降りた。

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東北本線

旅行記本文

細倉マインパーク前から乗ってきたくりはら田園鉄道のディーゼル車を石越(いしこし)で降りた。JR石越駅とは若干離れていた。あわてて改札に急ぐ。

ウィークエンドフリーきっぷを見せて改札を通る。一ノ関行きは階段をのぼりおりしなくてもいいようで、そのまま待つと電車がやってきたので乗る。いつものボタンを押して開け閉めする電車だ。

乗ってみるとさすがに客が多い。くりはら田園鉄道が少なすぎたのだ。このあたりの人たちにとって都会と言えば岩手県まで行った一ノ関なのかなあと思う。

暗い中、景色も見えないまま進み、数時間前に立ち寄った終点一ノ関駅に到着した。ここから新幹線で東京に帰る。

いろいろあったがけっこう長いこと新幹線にも乗れたいい旅行だったなあと思いながら、エスカレーターを上がって通路を進み、ウィークエンドフリーきっぷを中間改札に見せて通り、新幹線ホームに向かった。

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東北新幹線その4

旅行記本文

一ノ関の中間改札を抜けて、東京行きやまびこの出るホームにやってきた。自由席車両は前方なので前の方に進む。

それほど時間もたたないうちにやまびこがやってきたので乗る。

どうやらきのうのやまびこと違い、空席がある。ありがたい。すわろう。

すわると早々に眠ってしまった。

気がつくと仙台を過ぎていて、通路には立ち客がたくさん立っている。右手に仙台のテレビ塔が見える。そしてまた眠る。

また気がつくともう東京が近づいていた。なにしろきのうは始発のやまびこに乗り、終電のあさひで帰ってきたのだ。だからとても眠い。

でも今日はけっこう行程にゆとりがあるのでなんとかあした仕事ができそうだ。そんなことを考えているうちにやまびこは終点、東京駅に到着した。

まだ多少時間があるので、新橋にでも行ってゆりかもめの乗り場の案内でも見てみることにした。なんでもゆりかもめの新橋駅が、4月に乗った時から多少JRの新橋寄りに移転したという話だからだ。新橋に寄ったらアパートに帰ろう。

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