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82.静岡と千葉の定期観光バス・2日目

内房線

起床

目が覚めた。ここは東横イン千葉駅前である。無事朝早い時刻に目覚めることができた。

天気もいいので予定通り館山に向かって定期観光バスに乗ることにしよう。したくしてホテルをチェックアウトする。

あとで知ることになるのだが、東横インは去年11月に泊まったいわきパシフィックホテルと同じで、朝食が無料でついてくるそうなのだ。

でも、3年前に泊まった京都の東横イン四条大宮も含めて、いつも東横インに泊まるときは朝7時前に出発だった。きょうもそうだ。いつか東横インの食事を食べてみたいものだなあと思った。さあ、千葉駅に行こう。

てくてく歩いて千葉駅にやってきた。青春18きっぷを取り出す。この冬の青春18きっぷもこれで最後だ。無事5日目のところにスタンプを押してもらい改札を通る。

千葉〜館山

千葉駅はそれほど広い駅でもないのでホームにはすぐ着ける。無事館山方面の電車に乗る。そして出発。さすがに日曜朝早い電車に乗る客は少ない。

市街地を離れ、工場が見えてきたところでカロリーメイトで朝食だ。木更津を過ぎると工場も見えなくなり、東京湾とは思えないおだやかな海が広がってくる。

まあ、きのうも伊豆急行から海を見たし、遊覧船にも乗った。だから海はめずらしくはないはずなのだが、この旅行が終わるとしばらく海と縁の薄い生活になるはずだから、しっかり見ておきたい。

電車は遅れずに進んだ。予定通り館山に到着しそうだ。もし満席でなければ予定通り定期観光バスに乗れるだろう。

電車は館山の市街地に入っていき、無事館山駅に到着した。電車を降りて改札に行く。

青春18きっぷを見せて改札を通る。定期観光バスの乗り場はどこだろう?

左手にそれらしい窓口があった。ぼくは窓口に近づいていった。

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定期観光バス・館山〜安房鴨川

受付

千葉から乗ってきた内房線の電車を館山(たてやま)で降りて、駅のちょっと北のバス営業所の窓口にやってきた。ぼくは質問した。

「定期観光バスに乗りたいのですが」
「きょうのですか」
「はい」
「予約はしていますか」
「いいえ」
「それでは、これからバスがまいりますのでバスの方でお支払いください」

よくわからないが、ここの窓口は「後日定期観光バスに乗る際の窓口」であり、当日定期観光バスに乗る場合、バスの係員(運転手もしくはバスガイド)に直接支払うルールになっているらしい。

出発

そんなわけで待つ。そのうち同じバスに乗るらしい客がやってきた。10人以上いる。さすがに3連休のなかびだからなあ。客は多いだろう。

そしてバスがやってきた。きのうも乗ったからあまり驚かないが、観光バスだ。ガイドさんが降りてきた。

半分以上の客は事前に予約をしているらしくここでお金を払うことはなかったが、ぼくと同様にここで支払う客がぼくのほかに何人かいた。ぼくもガイドさんに、時刻表に書いてある料金を支払った。

なんとか満席にはならず、無事ぼくも乗れるようだ。これでよし。お客が全員バスに乗り込み、いよいよ出発である。

水中観光船

はじめは市街地を進んでいく。ガイドさんの自己紹介がある。そして市街地を離れ、海が見えるようになった。そしてちょっと小さめの集落が見えてくる。

ガイドさんが話をする。なんでもこの近くの港から観光船が出るらしい。

そしてその観光船は船底が透明になっていて、海の中の魚とか植物とかが見えるそうだ。

以前はここの定期観光バスでも寄っていたそうだが今は寄らなくなったと言う。もし行きたかったら日を改めてまた来てくださいということだ。いつか行ってみたいと思った(実は水中観光船には翌年、石廊崎に行く数日前に行ったのだが、このサイトにそのことを書く予定はない)。

バスはいったん海岸を離れ、しばらくするとまた海が見えるようになった。東京湾から太平洋に移ったようだ。ガイドさんは、天気がいいとここから伊豆大島が見えるという話をする。

きのうは下田にいて伊豆大島は東にあったはずだから、今伊豆大島が西にあるというのがなんだかとても不思議なような気がした。

南房パラダイス

バスは海岸に近い場所をすいすいと進み、ようやく最初の目的地に到着した。「南房(なんぼう)パラダイス」というところだそうだ。

バスを降りる。そこは植物園のようだった。きのう爪木崎(つめきざき)ですいせんの花を見たばかりではあるが、ここの植物はどちらかと言うと亜熱帯系の植物が中心らしい。

すぐ近くに、動物の顔の口から水が出ている彫像があった。「マーライオン」と言うらしい。かなりめずらしいもののようだ。

あまり時間もないし、それほど長くはいられないが、いくつかのビニールハウスっぽい建物に入り、亜熱帯系の植物をいくつか見ながら過ごした。なかなかおもしろい施設である。

そろそろ出発時刻だ。またバスに乗ると発車。次は野島崎だ。バスは南房パラダイスを出て東に進んだ。

4年前にも館山から路線バスで野島崎に行ったが、そのバスは海岸通りから1本内陸寄りの道路を進んでいた。

でもさすがに定期観光バスだ。このバスはちゃんと野島崎が近づくと海岸通りを通る。海が近くにあるのだ。やっぱり海が近くに見えるのはいいなあ。

野島崎

そのまま野島崎に到着。バスを降りる時間はあるが、さすがに定期観光バスだからそんなに時間はない。4年前と違って灯台に入るわけにはいかないだろう。

とりあえず灯台のそばまで行って海をながめる。もうそろそろ見学時間は終わりだ。さあ、バスに戻ろう。

バスに戻る途中でねこを見つけた。かわいいこだなあ。やっぱり海のそばにはねこが多いようだ。でもなんとなく近づくと逃げてしまうような気がする。このままバスに戻ろう。

バスに戻ったらぼくが最後だったみたいで、すぐに発車だ。もしかしたらほかの客たちを待たせてしまったかもしれない。バスは次の目的地に向かう。

バスはしばらく走った後で、また何かの施設に入っていった。

ローズマリー庭園

ガイドさんの話だと、ここは「ローズマリー庭園」だということだ。とにかく入ってみよう。

そこは花でいっぱいだった。こんな1月に、花であふれているのだから南房総って温暖なところなんだろうなあ。もっともきのう下田ですいせんを見たばかりなので、たいして珍しいものでもないのかもしれないが。

花

ぼくはけっこう広い庭園で、花を見てまわった。色とりどりだなあ。3連休のなかびだからお客も多い。

古めかしい建物

庭園の一角に風変わりな建物があった。入ってみると、「シェークスピアミュージアム」と案内されていた。

なんでもイギリスの、シェークスピアの時代の建物のふんいきを再現した場所らしい。

本

ぼくは文字の多い書籍を読むと頭が痛くなるし、文学のことはさっぱりわからないが、花々で色とりどりのこの空間に「文学の館」っぽいものがあるというのは、けっこう似合っているのではないかと思った。いずれにしても、南房総の何もなさそうな場所に人々が楽しめる施設があるというのはいいなあと感じた。

建物を出てふたたび花を見ているうちにバスに戻る時刻になった。バスに戻り、出発である。次は昼食、そして鴨川シーワールドだということだ。バスは進む。

渋滞

道はけっこう混雑している。やっぱり3連休だからかなあ。

あしたは成人の日だが、なんでもこのあたりでは成人式は成人の日の前の日、すなわちきょうするそうだ。

その方が便利なのだろう。20歳と言ったら大学生も多いだろうし、大学生だったら地元から離れている人も多い。

成人式はこうだったなあ

ハッピーマンデーになる前、成人の日が1月15日に固定されていたときだったら、1月16日は平日で、大学が遠い人だと1月15日に地元に帰ると1月16日に大学に行けなかったりするのでしかたなく地元でなく大学もよりの会場に行く人も多かっただろう。

ぼくもそうだった。もっともぼくは、小中学校でいじめられていたので、同級生に会いたくなかったという理由だった。

ともあれ3連休になれば成人の日でなく、3連休のなかび、すなわち成人の日の前日に成人式をするようにすれば、次の日も休みなのでその間に大学のある場所に帰れる、そういうことなのだろう。

そんなわけでこのあたりはきょう成人式をすることになっており、成人式に参加する車が多いため道路が混雑しているとのことだ。まあしかたないか。

バスはのろのろ進む。でも時刻表には定期観光バスの終了時刻は書いてあるが、途中の時点での時刻は書いていないので、現在所定の時刻からどのくらい遅れているかわからない。

昼食

バスは進み、ドライブインっぽい建物に着いた。ここが昼食場所のようだ。バスを降りて建物に入る。食堂だ。

この定期観光バスは食事がついてくるわけではない。だから昼食もおもいおもいのメニューを選んで注文する方式だ。

ということは、食事つきの定期観光バスとは違って食堂に着いた時点ですでに食事が用意されているわけではなく、食堂に着いてから注文し、できあがるのを待つといった感じになる。

定期観光バス以外の客もけっこう多そうだ。とにかく食事を待つ。

途中で帰る

まわりを見ると、おばあさん2人連れがなにやらガイドさんに相談しているようだ。どうやら時間がなくてこれ以上定期観光バスに乗っていられないのでここでやめにしたいと言っているらしい。

先月の静岡駅発着の定期観光バス・するが満喫コースでも、三保の松原でバスを降りてしまった客がいるみたいだったし、定期観光バスを途中で下車するっていうのはそれほどめずらしくないことなのだろう。

結局おばあさんたちは、これから行くはずだった鴨川シーワールド分の料金を返金してもらい、食堂近くの内房線の駅をきいてそこに行って次の目的地に行くことにしたらしい。

バスが終わればあとは帰るだけといったぼくと違い、まだ3連休のなかびだから、今後の予定が詰まっている人も多いのだろう。

どれくらい予定の時刻から遅れているのかわからないが、いろいろたいへんなのだろう。

しばらくすると食事が出てきた。いっぺんには出ず、客によって待ち時間が長かったり短かったりするようだ。ぼくは順番が早いほうだ。とりあえずいただきます。

食堂

きのうの昼食もうまかったが、ここの昼食もうまかった。なにしろぼくはきょう朝食がカロリーメイトなわけだからなおさらうまく感じる。ごちそうさまでした。

食べ終わると予定通り、さきほどのおばあさんたちが店を出ていく。残された客はまたバスに乗る。いよいよ鴨川シーワールドだ。

しかし、混雑は変わらない。なおも混雑した中をバスは進み、安房鴨川の市街地に入っていく。すぐそばが駅のようだ。さらに進み、ようやくバスは鴨川シーワールドに到着した。バスは中に入り、駐車場に停車する。

予定外の状況

バスを降りる際にガイドさんは、「荷物を持って降りてください」と言った。どういうことかわからないが持ってきた。

そしてガイドさんからお知らせがあった。成人式の渋滞で鴨川に着くまでに時間がかかり過ぎてしまったため、もうバスは営業所に帰るので、鴨川シーワールドの観光は個人で行ってくださいとのこと。

そんなわけでこれからどうするかを客ごとにガイドさんが質問していく。ぼくは特に何時までにどこに行くか制限がないので、そのことを言うと、鴨川シーワールドから安房鴨川まで無料バスが出ているので、17:00発の無料バスに乗って安房鴨川駅に行ってくださいとのことである。とりあえず了承した。

ぼくは安房鴨川駅まで行ければいいが、きょう鴨川から多少離れた場所に泊まる人もいて、客のグループごとにどのバスに乗ればいいか説明しているようだった。

さっき食堂でガイドさんに質問していたおばあさんたちと同様に、これからの鴨川シーワールドの観光をあきらめる人もいた。その人もおばあさんたちと同様に返金してもらって、バスで帰るらしい。

なんでも定期観光バスの料金の中の「鴨川シーワールドの入場料金分」は、定価の約半額だとのこと。だから返金される人はこの定価の半額を返金してもらっていたとのことである。

そんなふうにして全員のこれからが決まると、ガイドさんたちは鴨川シーワールドの観光をやめる人たちを乗せて帰っていく。

シーワールドをまわる計画

とりあえず鴨川シーワールドのパンフレットを見てみよう。どうやらこんなスケジュールでショーをやっているようだ。

・シャチショー(15:00〜15:30)
・アシカショー(15:30〜16:00)
・イルカショー(16:00〜16:30)
・ベルーガショー(16:30〜17:00)

おととし福岡の海の中道の水族館でアシカショーを見たことを思い出す。とてもおもしろかったのでまた見てみたい。

17:00発の安房鴨川駅行きのバスに乗るわけだから、ベルーガショーの途中で終わりにしてバス停まで行かなければならないということなのだろう。

とりあえずもうショー以外のものを見る時間は15:00までしかないので、シーワールドの中をざっと見てシャチショーに行くことにしよう。

ひととおりの水の中の生き物が展示されているようだが、10分足らずではそんなに見ることはできない。これで時間切れだ。こんなものでいいか。

シャチショー

そしてシャチのショーの会場に行く。

お客はいっぱいだ。ここの会場は水槽があって、透明な壁で囲まれている。そして水槽の前にはこどもたちが陣取っている。ぼくはうしろの方にすわった。そのうち水槽にシャチが出てきて、インストラクターも出てきて案内が始まった。

シャチのショーは、シャチの背中にインストラクターが乗ってジャンプさせるものが多かった。そしてシャチがとびはねるたびにものすごい水が跳ね上がる。

そのたびに水槽から水があふれ出して最前列のこどもたちにぶっかかるのだ。いやはやなんともすさまじい。そんなふうにして30分、ショーを見て過ごした。さあ、次はアシカショーだ。会場を変えよう。

アシカショー

アシカショーの会場は水槽ではなくプールである。アシカが出てきた。飼育員の人もいる。そしていろいろと芸をさせる。おなじみの内容だ。

やっぱりアシカがヒレを使って拍手みたいにするのが人気があるのだろう。アシカショーはこれからもいろいろな水族館で定番のショーなんだろうなあ。そう感じた。

イルカショー

次はイルカショーだ。やはりプールだ。アシカより大きく、あまりヒレを使った芸はなかったし、シャチみたいにインストラクターを乗せたりすることもなかったが、けっこう派手で、たとえばプールの上にボールをつるして、ジャンプしてボールに鼻を触れる芸や、水上に体を縦にして出て、そのまま横に動くといった芸をしていた。けっこう人気のあるイルカたちだった。

イルカ

ベルーガショー

それから最後にベルーガのショーだが、なぜか室内だった。室内に水槽があって、その中に白い生物がいた。それがベルーガだった。今までの3種類のショーと違い、天井まで水があって、水上にジャンプしたりプールの脇で芸をするといった感じでなく、ただただ地味に水中で酸素ボンベをつけたインストラクターが芸をさせているような感じだった。

とりあえずベルーガショーが終わるのが17:00で、ガイドさんから指定された安房鴨川駅行きの無料バスが出るのも17:00だからここには最後までいられないなと思い、適当なところで切り上げてバス乗り場に行くことにする。この2日間、とても充実したなあと思う。青春18きっぷは全然使っていないが、やっぱり定期観光バスっていいものだなあ、また乗ってみたいなあと思いながら、ぼくはバス乗り場に向かった。

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外房線

夕食購入

ベルーガショーを途中で切り上げて、ぼくは鴨川シーワールドのバス停にやってきた。
ガイドさんの話では17:00ちょうどに安房鴨川駅行きの無料バスが出るということだったなあ。

17:00ちょっと前に、ちゃんとバスはやってきた。客が乗り込む。これだけ客がいるのに、バスに乗る客はほんのわずかである。やっぱり普通は自家用車で来るものなのだろう。
17:00ちょうどになり、バスは出発した。そして何分もしないうちにバスは安房鴨川駅に到着。

残念ながら千葉行きの電車は数分前に出たばかりで、次は約1時間後である。確か駅の北にスーパーがあったはずだから行ってみよう。

駅の北に行くとスーパーがあった。時間があるのでゆっくりと買うものを選ぶことにする。結局弁当とか飲み物とか買っていくことにする。弁当は電車の中で食べられるだろう。そして駅に戻る。

弁当

青春18きっぷを取り出す。先月静岡に行ったときと同じできょうの18きっぷは朝早くと夜遅くに使うだけになってしまったが、意外とこれで充実した使い方かもしれないなあと思う。弁当をかかえたまま18きっぷを見せて改札を通り、電車に乗る。客は全然いない。そして発車。

安房鴨川〜千葉

もしかしたら途中で客がドサッと乗ってくるかもしれないから、弁当は早めに食べてしまおう。

弁当を食べ終わる。もう暗いので景色を見ることもない。あしたは成人の日なので休めるが、今眠れたら眠っておいた方がいいかもしれない。

でもそんなに眠くもならず、電車は進んでいく。お客もそれほど乗ってこない。

そして電車は無事千葉駅に到着した。電車を降りる。

4年前に東京湾アクアラインのバスに乗ったときも千葉経由でアパートに帰ったが、あのときは夕食がまだだったから新宿に寄ってラーメン屋でラーメンを食べたんだった。

でもきょうはもう弁当を食べているから新宿に寄る必要もないだろう。でもやっぱり快速じゃなくて各駅停車で行こうと思い、階段をおりて総武本線の各駅停車の出るホームに向かうことにした。

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総武本線その2

発車

安房鴨川(あわかもがわ)から乗ってきた電車を千葉で降りると、階段をおりて西の方に進み、つきあたりで階段をのぼる。すると中野・三鷹方面行きの電車乗り場に出る。

千葉から東京行きの快速に乗ろうとすると、どこのホームに行けばいいのか調べるのがめんどうだし、たまに市川で成田エクスプレスに追い抜かれるため数分停車することがある。だから成田や佐倉から直通で東京に向かう場合を除いて中野・三鷹行きに乗ることが多い。きょうもそうすることにしよう。

電車に乗る。こんな日が暮れた後ではたいして客もいない。電車は発車する。

回想

きのうときょうのことを思い起こしてみた。きのうは伊豆急下田で定期観光バスに乗った。爪木崎(つめきざき)に行ってすいせんの花を見たり、吉田松陰(よしだしょういん)にゆかりのある建物に寄ったりした。

きょうは館山で定期観光バスに乗った。南房パラダイスとか、鴨川シーワールドとか行った。まあ青春18きっぷの使い方で言ったら、何年か前のあちこち乗り回る移動とはひとあじ違う使い方じゃないだろうか。こういうのもいいだろう。

さて、4年前にもきょうみたいに千葉からアパートに帰った。あの時は木更津のラーメンがまずかったからと言って、新宿でもラーメン屋に行った。でもきょうは安房鴨川で弁当を買って外房線の電車で食べている。

きょうは4年前みたいに新宿のラーメン屋に寄らずに、まっすぐアパートに帰って、あした1日休んであさってからの仕事に備えることにしよう。

ぼくはそう思って青春18きっぷを見つめた。アパートもより駅に着いたらこのきっぷの役目も終わりだ。また春になったら青春18きっぷを使おう。そしてどこかに行こう。きのうきょうみたいな定期観光バスもいいかなあ。

などと思いながら、ぼくは暗い中を電車にゆられていった。

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