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86.青梅線・五日市線・久留里線

説明

背景

1994年3月末のある日のこと、とある駅でぼくは「ぶらっとクイズラリー」というパンフレットを見つけました。

なんでも首都圏のJR東日本で、これまで季節を限定して販売されていたホリデーパスというお得なきっぷが通年販売になり、さらにホリデーパスより多少広いエリアをまわれる「スーパーホリデーパス」というお得なきっぷも新発売になるいう話です。

そしてその記念として、1994年4月の土日にホリデーパスでまわれるエリアの特定の10駅をまわって、そこにある問題を答え、ハガキに答を書いて切手を貼って送るともれなく500円のオレンジカードがもらえるというキャンペーンを行うというものでした。

特定の10駅は5種類(5コース)あり、以下の50駅でした。

・山並コース:新宿・中野・荻窪・国分寺・八王子・高尾・昭島・青梅・秋川・登戸

・潮騒コース:東京・新木場・西船橋・稲毛海岸・千葉・佐倉・蘇我・五井・袖ヶ浦・木更津

・田園コース:上野・日暮里・戸田公園・南越谷・大宮・川越・蓮田・久喜・古河・小山

・青空コース:品川・大森・川崎・武蔵小杉・東神奈川・長津田・横浜・港南台・鎌倉・茅ヶ崎

・七色コース:越中島・小岩・市ヶ谷・渋谷・蒲田・西荻窪・池袋・巣鴨・金町・赤羽

七色コース以外は中央本線沿い・内房線沿い・東北本線沿い・東海道本線沿いのおもな駅と、枝分かれしているいくつかの駅を10個集めてコースにしているわけです。
七色コースは東京23区の駅のみのお手軽コースとなっているわけです。

なにしろ、もれなく500円のオレンジカードがもらえるということは、ふだん2000円かかる旅行が実質1500円でできるわけで、これはのがさずやるしかない、と思ったわけで、5コースすべて行うことに決めたわけです。

計画1

3週間前の土日、先週の休日で七色コース、青空コース、田園コースをまわったので、残りは山並コースと潮騒コースです。
潮騒コースは横須賀線の久里浜から東京湾フェリーで浜金谷に行き、そこから木更津に行って開始しようかと思っていたのですが、なんとなく木更津から出ている久留里線に乗りたくなりました。
でも往復するだけじゃつまらないから、終点の上総亀山(かずさかめやま)までどこかからバスで行けないか調べてみました。

時刻表によれば安房鴨川(あわかもがわ)から上総亀山までバスが出ていることがわかりました。でも安房鴨川を出るバスは午後にしかなさそうです。それでも景色がいいかもしれませんし、このバスに乗ろうと思いました。
木更津にたどりつければ、潮騒コースの目的地はある程度固まっているのでなんとか東京までまわれそうです。

計画2

さて山並コースですが、けっこう目的地が散らばっています。なぜか登戸だけ神奈川県です。

ここはまず登戸からまわった方が良さそうです。川崎経由で登戸に行き、そこから立川に向かえば青梅線が出ているので青梅や秋川に行くのに便利です。
そして中央本線の駅を最後に残しておけばまわりやすそうです。そして3週間前と同じく大垣行き夜行で熱海に行って、大垣発東京行きで大船に行って東京湾フェリーに乗れば潮騒コースにつなげます。よし、これでいこうと思いました。

無事山並コースにチャレンジする日が来て、ぼくは寮のもより駅からホリデーパスで川崎に向かったのです。

なお、ぶらっとクイズラリーの具体的な問題は、ほとんど覚えていないため、思い出せたものだけ記載しております。

追記

2016年までスーパーホリデーパスは1994年4月2日から使えるようになったものと思っていましたが、どうやらそれ以前にも発売されていたことがわかりました。ただしホリデーパスと同じく、土休日ならいつでも使えるものではなかったようです。いつから発売されていたかは不明です。

南武線

川崎〜登戸

川崎駅にやってきた。きょうのぶらっとクイズラリーのコースは中央本線の駅が半分の山並コースだが、なぜか飛び地のように神奈川県の駅、登戸(のぼりと)が含まれており、どうせならまず先に登戸に行こうと思い川崎をめざしたわけである。

南武線ホームにやってくる。3週間ぶりの駅だ。南武線は登戸止まりの電車が多いが今は登戸止まりでもだいじょうぶだ。電車に乗って発車。見慣れた景色だ。

青空コースの駅、武蔵小杉を過ぎて若干家並みが少なくなる。武蔵溝ノ口を過ぎてさらに家並みが少なくなり、多少回復したところで目的地の登戸に到着である。電車を降り、ホリデーパスを見せて改札を通る。

1994年当時の登戸駅はそれほど大きくない。小田急のとなりの向ヶ丘遊園駅の方が大きいくらいだ。そんなわけで問題はすぐに見つかった。

登戸駅は駅のすぐ前にバス停がなく、バス停が多少宿河原(しゅくがわら)寄りにある。問題の解答になるものもバス停の近くにあった。意外と歩く距離の長い駅もけっこうあるようだ。とりあえず山並コースの最初の問題も解けた。さあ、南武線に戻ろう。

登戸〜立川

またホリデーパスを見せて改札を通り、立川行きの電車に乗る。すいすい進み、多摩川を渡って府中本町に着いた。ここまでは3週間前に来たところだ。きょうはさらに南武線に乗り進む。

府中本町を過ぎると谷間のような場所を進んで分倍河原(ぶばいがわら)に着き、そこからトンネルに入る。トンネルを出ると住宅がそれほど多くない場所を進んでいく。

そのうち立川の市街地に入っていき、終点立川に到着である。電車を降りる。

さあ、次の目的地は青梅(おうめ)だ。きょうもがんばって電車に乗ろうと思い、ぼくは階段を上がって青梅線のホームに向かった。

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青梅線

立川〜青梅

登戸(のぼりと)から乗った南武線の電車を立川で降りると階段を上がり、おりて青梅線のホームに行く。電車は停車していた。まずは乗ろう。

めったに乗らない青梅線だ。以前に乗ったのは国鉄最後の3月で、乗ったのは立川から河辺(かべ)までだった。きょうは終点の奥多摩まで行く予定だから乗ったことのない場所に行くことになる。どんな景色なんだろうなあ。

電車にはけっこう客がいる。東京は土地が高いからこのあたりから通勤する人も多いだろう。それなりに客のいる電車は発車する。

南武線と違い、青梅線は立川を出るとすぐに家並みが少なくなる。多摩川は南武線と青梅線に沿って流れているはずだから平野ではある。そんな家並みの少ない中を進んで電車は拝島(はいじま)に着いた。そしてまた発車。

しばらくは平野が続く。小作(おざく)を過ぎると河辺に着いた。以前ここに来たのは会社見学だった。いろいろな会社もより駅に電車で行って、会社が用意したバスで会社を見学したものだった。でも結局ぼくが就職したのはその4日間で見学した会社じゃなかったっけなあと思い出す。電車は河辺を発車する。

河辺を過ぎると一気に山が迫ってくる。そしてちょっとした市街地に入り、終点青梅に到着である。電車を降りる。

青梅〜奥多摩

さあ、駅を出て問題を探そう。幸い青梅は改札が1つしかない駅なので問題はすぐに見つかり、駅前広場もそれほど広くない場所だったので問題の解答もすぐ近くに見つかった。さあ、せっかく乗り放題できるホリデーパスを持っているんだから、とりあえず奥多摩に行ってみよう。

改札を通り、奥多摩行きの電車に乗る。客はそれほど多くない。発車だ。すぐに小さな青梅の市街地を離れていく。山にかこまれた場所をしばらく進む。

やがて川が見えるようになってきた。もちろん多摩川だろう。京浜東北線の蒲田と川崎の間の多摩川とはずいぶんふんいきの違う多摩川である。そのまま進んでいく。

川

しばらくしてもう一度多摩川を見てみる。あれ?ずいぶん細い川になったなあ。

多摩川は、青梅に近いところと奥多摩に近いところではずいぶん川幅が違うようだ。なにはともあれ、こんなふうに川に沿って進む鉄道路線っていうのはいいものだなあと思う。こんな景色が東京以外の場所でも見られたらいいなあ。

奥多摩〜青梅

そんなふうにして進む。そろそろ終点の奥多摩が近づいてきたころだ。時刻表でもそれほど青梅から時間はかからず、時刻表どおりに終点、奥多摩に到着した。電車を降りる。すっかり客が減っていたが、それなりに客はいた。土曜日だからなあ。

とりあえず行き止まり駅なのでいったん改札を出なければならない。改札に行き、ホリデーパスを見せて通ったものの、バス停くらいしか駅前に見あたらない駅であった。主要な施設はさらにバスに乗っていく場所なのだろう。

とりあえずぶらっとクイズラリーの山並コースはまだまだ問題があるので戻らなければならない。次の問題は青梅線の昭島(あきしま)だ。拝島のとなりだからさらにその次の五日市線(いつかいちせん)の秋川駅に行くのに都合がいい。

青梅方向の電車に乗る。けさは早かったのでしばらくいねむりしていこう。しばらくして起きたがまだ山の中だ。もうすぐ青梅のようだ。

青梅〜昭島〜拝島

青梅を過ぎて山が開けてしばらくすると拝島だ。さらに進むと目的地の昭島に到着した。電車を降りてホリデーパスを見せて改札を通る。

昭島駅でも問題を見つけて解答しなければならない。狭い駅なので出口も1つだ。無事改札のそばの問題を見つけた。答えは改札からそれほど歩かなくても見つけることができた。これでよし。次は五日市線の秋川だ。

たまに昭島から直通で秋川に行ける電車が出ていることもあるようだがこの時間帯は拝島で乗り換えなければならない。また青梅行きの電車に乗る。

電車は無事拝島駅に戻ってきた。次は五日市線に乗って秋川駅で問題を解答しなければならないが、いったん終点の武蔵五日市に行こうと思い、階段をのぼっておりて武蔵五日市行きの電車の出るホームに向かった。

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五日市線

拝島〜武蔵五日市

昭島(あきしま)から拝島(はいじま)に来て、青梅線から五日市線に乗り換える。似たような電車で、客の数も似たようなものである。そして出発。

ぶらっとクイズラリーの山並コースの問題駅は秋川だが、まずは終点の武蔵五日市(むさしいつかいち)まで行こう。

さっきまで乗っていた青梅線が山のそばを通る路線だったし、五日市線も似たようなものかと思っていたが、秋川を過ぎても青梅線ほど山の中に入っていく感じはしない。

そして終点の武蔵五日市に到着である。終点なのでホリデーパスを見せていったん改札を出て、武蔵五日市の駅舎の外に出てふりかえってみる。

武蔵五日市〜秋川

うーん、けっこう大きな町並みだなあ。

青梅線の終点の奥多摩駅が、もうこれ以上レールを延ばすことができないくらい山のそばの駅なのに、ここの駅はまだまだ平地で、その気になればもう少しレールが延ばせそうだ。

立川や八王子ほどではないが、青梅よりは都会に見える。バス停があり、たくさんバス路線もありそうだ。

なるほどなあ。けっこうこういう、終点がバスターミナルになっていて、バスとの接続基地みたいな駅ってあるのかもしれないなあと思う。

ぼくはまだまだ日本の鉄道に乗り始めたばかりだからこういう場所もあまり縁がないが、そのうちこういう駅にたくさんでくわすのかもしれないなあと思う。

秋川〜拝島

さあ、秋川に向かおう。またホリデーパスを見せて改札を通り、電車に乗る。そして出発し、しばらく進んで目的地の秋川に到着した。電車を降りてホリデーパスを見せて改札を通る。

さあ、山並コースの問題だ。無事問題を見つけて解答する。これでよし。次は八王子に行こう。また改札を通り、ホームに戻る。拝島行きの電車がやってきた。やっぱりすぐに電車が来るのは便利だ。電車が発車する。

電車はすいすい進み、何度目かの拝島駅に戻ってきた。次は八高線だ。階段をのぼっておりて八王子行き電車の出るホームに向かった。

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八高線

拝島〜八王子

秋川から乗ってきた五日市線の電車を拝島(はいじま)で降りて、階段をのぼっておりて八高線に乗り換えである。

3週間前は日が暮れてから通った八高線に昼間乗る。とは言っても八王子までなのでたいしたことはない。待っているとディーゼル車がやってきたので乗る。客は多い。そして発車。

奥多摩まで行って戻ってきたのでもっと時間がかかるかと思ったが、おもいのほか順調で、もうぶらっとクイズラリーの山並コースの問題駅は中央線しか残っておらず、日が暮れるまでに残りの駅にまわれそうだ。

八王子までは120円おおまわり旅行でよく通る場所で、けっこう緑の多い場所だ。そんな緑の景色は短く、川を渡るとすぐに終点の八王子に到着する。ディーゼル車を降りる。

問題解答

さあ、この駅は問題がある駅だ。改札を出なければならない。階段を上がり、ホリデーパスを見せて改札を通る。

八王子は便利な駅で南北に通路が通っており、どちらにも進むことができる。通路に問題はあるかな?

問題があった。よし、見てみよう。うーん、それほど駅から離れていないところに問題の答になるものがあるようだ。確認しよう。無事確認できた。これでよし。次は高尾だ。

ぼくはふたたびホリデーパスを取り出し、八王子の改札へと戻った。

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中央本線その1

八王子〜高尾

ぶらっとクイズラリーの八王子駅の問題を解くと、ふたたび改札に戻り、ホリデーパスを見せて通って高尾に向かうホームにやってきた。立川の方向から列車がやってくる。
しかしそれはぼくが乗れる電車ではなかった。いわゆる「お座敷列車」だったのだ。こんな土曜の昼間にお座敷列車なんか通っているんだ。とても意外に思えた。

もちろん乗り降りできるわけではないが、停車した。そしてなぜか酒を飲んでいるらしい客がホームの客に、何かのクイズを出してきたのである。

日本酒

酔っぱらっているので何を言っていたかわからないが、いつかこういう「団体列車」にも乗ってみたいなあと思った。それほどたたないうちにお座敷列車は発車していく。

そんなこんなでようやく高尾行きの電車がやってきた。乗ってみる。八王子から高尾まではわずかだが、それでも多少混雑している。
電車は発車する。120円おおまわり旅行では行けない場所だが、先月飯田線に行った時に通った区間なので景色に見覚えはある。大学4年の時にも用事で通った区間だ。山が近づき、山のそばの終点、高尾に到着である。電車を降りる。

南口〜北口

さあ、問題を探そう。高尾といえば京王線だ。大月の方に行く人も、高尾まで京王線で来てJRに乗り換える人も多いだろう。ぼくはあたりまえのように京王線のある南口に来た。ホリデーパスを見せて改札を通る。
しかし、ぶらっとクイズラリーの問題がどこを探しても見つからない。うーん。

もしかしたら高尾駅って、京王線の乗り換えに便利な改札とは違う駅舎があるのだろうか?探してみよう。
でも改札を通って駅の中を経由するんじゃつまらないなあ。3週間前の品川だったら駅の中を進むしかなかった。でも高尾には駅の外に通路があるんじゃないだろうか。駅を出てとりあえず東に進む。

東京駅や新宿駅みたいな地下通路があるわけでもなく、線路下のガードに出た。ガードをくぐってみる。なんとなくさびれたところだなあ。西に進んでみよう。
進むと、おお、なんとも古そうな駅舎が現れた。こんなところがあるんだなあ。めったに来ない場所だなあ。

3週間前も、川崎駅のアゼリアと反対側の出口に出て問題の解答を探したということもあり、ふだん使わない出口っておもしろいなあと思った。
駅舎に入る。南口より客は少ないがけっこうしっかりしたつくりだ。無事ぶらっとクイズラリーの問題を見つけた。問題はこちらの駅舎の近くにあるものに関する問題だったのですぐ解けた。

高尾〜国分寺

問題も無事解けたので次の駅に行くことにする。とは言っても、もう残りは国分寺と新宿、そしてその間の駅だけだからたいしたことはない。まずは東京行きに乗り、国分寺をめざそう。
高尾は始発なので電車には楽にすわれる。そして発車。まずは八王子に戻っていく。
あとは120円おおまわり旅行でもよく見る区間である。でもそれほど通る区間ではない。やっぱり京王線の方が運賃が安いのでそちらを多く使うからだ。
川を渡り、数時間前に乗り換えた立川、3週間前に乗り換えた西国分寺を過ぎると国分寺である。去年東京経済大学の学園祭に行くため降りた駅である。電車を降りる。

高尾と違って出口が分かれているわけでもない。とりあえず東京経済大学に行くのに使う南口に進んでみる。無事問題があり、問題の解答になるものも近くにあった。これで問題はあと3つだ。

計画

さて、これからどうしようか。

このまま荻窪→中野→新宿と進むんじゃつまらないなあ、まだ日が暮れていないし、もうちょっとどこかまわりたいなあと思った。

そうだ、国分寺からは私鉄が出ているじゃないかと思い出した。

確か3年前の春、どこかの女性アイドルを見るため池袋のサンシャイン噴水広場に行ったはいいが、イベントがお昼で終わったのでそれからどうしようかと思い、そうだ、西武の電車に乗ろうと思い、池袋から西武で所沢に行き、西武新宿行きに乗り換えて東村山に行き、西武国分寺線に乗って国分寺に来たよなあと思い出した。

そこから先は、なんとなく散歩したら桜が咲いていて、さらに歩いたら西武多摩川線の多磨墓地前(多磨駅の1994年当時の名称)にたどりつき、是政(これまさ)まで行って橋を渡って南武線の南多摩駅まで歩いて、南武線で寮まで帰ったんだったっけなあと思い出した。

桜

よし、今度は西武多摩湖線に乗ろう、そう考えた。そこからどうしようか。

ぼくはまだ乗っていない、所沢〜本川越間に乗ってみたいと思った。となると、国分寺→萩山→小平→本川越と進むのが良さそうだ。
そして本川越に着いたらJRの川越まで歩いて、埼京線で新宿まで来て、新宿→中野→荻窪とまわろう、そう考えた。

よし、西武多摩湖線に乗ろうと思い、ぼくはホリデーパスをしまって、国分寺駅の西武のきっぷ売り場を探すことにした。

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西武多摩湖線

国分寺〜萩山

ぶらっとクイズラリーの国分寺の問題を解き終えて、西武多摩湖線のきっぷ売り場に向かう。案内を見てみよう。

確か3年前の春に池袋から西武国分寺線に乗ってここに来たときは、中央本線のとなりのホームに電車が着いたよなあと思い出した。今でも中央本線に乗ると黄色っぽい電車が見える。

しかし案内に沿って進むと?えーっ、この階段を上がるの?

上がってみると確かに自動券売機があり、自動改札もあった。本川越まできっぷを買う。

自動改札をぬけると、なんと西武多摩湖線は、西武国分寺線と違って中央本線と垂直にホームが通っているのだ。すなわち、西武国分寺線がいったん西に進んで右にカーブするのに対して、西武多摩湖線は直接北に向かうのである。

なんだか変だなあと思いながら電車に乗る。そして発車。電車はすぐに国分寺駅前のまちなみから離れていく。

3年前に乗った西武国分寺線がどんな景色だったかそれほど覚えていないが、家並みの少ない場所だったような気がする。西武多摩湖線もそれほど景色に変わりがあるわけではない。

萩山〜小平

電車はすいすい進み、西武拝島線(せいぶはいじません)との乗換駅、萩山(はぎやま)に到着した。電車を降りる。

さあ、西武国分寺線と違って、西武多摩湖線から西武新宿線に乗り換えるにはもう一手間かけなければならない。1駅だけ西武拝島線に乗って小平(こだいら)に行かないと本川越には行けないのだ。幸いそれほど乗り換えはめんどうではない。階段で無事小平方面のホームに進む。

うん、間違いなく拝島行きではない。待つと電車がやってきた。このあたりのJRの電車はだいぶ混雑しているが、西武の電車はJRほど混雑していないので楽だ。電車に乗り、すわると発車。

電車は1駅進み、無事乗換駅の小平に到着した。電車を降りる。さあ、本川越行きの電車に乗り換えだ。

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西武新宿線

小平〜所沢

萩山(はぎやま)から乗ってきた電車を小平(こだいら)で降りる。そしてなんとか本川越行きのホームに来た。
電車がやってくる。土曜の午後だが、いつも混雑している中央線の電車よりはすいているようだ。JRより運賃は安いはずだが、あまり便利ではないのだろうか。
電車は発車する。やっぱりこのあたりのこの景色はいいものだ。きょうは奥多摩まで行っているので都会でない景色はぞんぶんに見ているはずだが、奥多摩とは違うこの景色もいいものだなあと思う。

東村山まで来ると3年前に通った区間になる。もっともあまり覚えていない。あのころは桜の咲く季節だった。きょうはもう4月も遅いので桜は散っている。そのまま電車は進んでいく。

所沢〜本川越

3年前に乗り換えた所沢に来る。所沢市の中心駅だからそれなりに乗り降りがある。きょうはそのまま本川越まで行くことになる。電車はまた発車していく。
はじめて乗る区間だが、それほど小平から所沢までと変わるわけではない。人家と畑が入り交じる景色である。
そんな景色がしばらく続き、やがて所沢より大きそうな市街地に入っていく。そして多少大きな建物が左右に見えてきたころ、終点本川越に到着である。

電車を降りる。いきどまり駅なので階段をのぼりおりすることもなく改札に来た。自動改札にきっぷを入れて通る。通路を進んで駅の外に出た。

本川越〜川越

さあ、歩かなければならない。JRの川越はこっちだろうと思い、歩いてみる。

徒歩

ふつうこういうJRからちょっと離れた私鉄の駅は、JRの駅より都会にあることが多いと思っていたが、本川越周辺は、それほど都市の中心といった感じではなかった。確かに建物はそれなりに多いが、商店っぽくなく、集合住宅が多いというわけでもない。よくわからない建物が多い場所が続いていた。

そのまま歩くが、それほど建物に変化はない。JRの川越が近づくと多少商店っぽい建物が増えてきたような気がする。
そしてようやくJRの方の川越駅に着いた。ここは田園コースの方の問題がある駅だが、先週見たのでもう見る必要はない。約1時間ぶりにホリデーパスを取り出し、改札に近づいていった。

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川越線

川越〜大宮

本川越(ほんかわごえ)駅から歩いてJRの川越駅までやってきた。ここには田園コースの問題があるがきょうは用がない。ホリデーパスを見せて改札を通る。先週と同様に電車に乗る。新宿行きだ。

電車は発車し、川越の市街地を離れていく。4月は川越線に何度も乗っている。

いつも川越線には120円おおまわり旅行で乗っているので景色にはなじみがあるが、おおまわり旅行と違い今はホリデーパスを使っているので自由に下車できるというのがありがたい。

いつもと同じように、しばらくは人家の少ない場所を進むが、じきに大宮近辺の市街地に入り、さらに地下にもぐっていき、大宮駅に到着した。降りる客が多少いるが乗ってくる客の方が多い。

大宮〜新宿

大宮駅を発車すると地下から地上に上がり、高架となって東北新幹線のとなりを進む。大宮で乗り換えなければ川越線は便利な路線である。なにしろ高架はながめがいい。

すいすい進み、武蔵浦和を過ぎて荒川を渡り、トンネルに入って出ると赤羽である。ずっと新宿まで乗り換えなしなのはありがたい。昔々、赤羽から新宿に行くには必ず池袋で乗り換えなければならなかったのがうそのようである。

赤羽を出ると十条だ。大宮から赤羽までずっと高架だったので地上の駅になると新鮮な気分だ。しかし板橋を過ぎて池袋を出るとまた高架っぽい感じの線路となる。すいすい進んで終点新宿だ。電車を降りよう。

右往左往

さあ、ぶらっとクイズラリーの山並コースの問題はどこにあるだろう?なにしろ新宿には西口・東口・南口がある。とりあえず西口に行くか。

ホリデーパスを見せて西口から出て、あたりを見回してみる。問題は見つからないなあ。南口に行くか。

西口から南口に行くにはせまい通路を通っていけばいい。なんとか甲州街道に出た。南口がある。あたりを見てみるが問題は見つからない。よし、東口だ。

階段をおりてアルタ前に来た。そして東口に入っていく。改札前まで来た。しかし問題は見つからない。もう一度西口に戻るか。

丸ノ内線の入り口のそばの地下通路を進めば東口から西口に進める。ぐるっと回って戻ってきた。あった!見落としていた場所だ。

問題の解答になるものも西口の近くで見つかった。これであとは中野と荻窪だけだ。ぼくは改札を通るためホリデーパスを取り出した。

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中央本線その2

新宿〜中野

さんざんぶらっとクイズラリーの問題を探しまわった新宿駅の西口改札を、ホリデーパスを見せて通る。
次の目的地は中野なので、大久保と東中野に停まらない朱色の電車でもいいのだが、西口に近い三鷹行きの黄色い電車の方がホームが近いのでそちらに行く。
また電車に乗る。たいした時間もかからず中野に着いた。改札をホリデーパスを見せて通る。

中野はそれほど大きくない駅だ。営団地下鉄(東京メトロの1994年当時の名称)の東西線が乗り入れているが、早稲田から西には乗っていない。
特に用事のない駅なので東西線に乗るのはしばらく先になりそうだ。

ぶらっとクイズラリーの問題を探す。それほど大きくない駅なので新宿より楽に見つかった。解答も駅前に出たらすぐに見つかり、9個目の解答が埋まった。あとは荻窪(おぎくぼ)だけだ。ホリデーパスで改札を通る。

中野〜荻窪

今度は三鷹止まりでなく、朱色の方の電車に乗る。ただし「中央特快」は荻窪に停車しないので乗らないようにする必要がある。
電車が来た。中央特快でないことを確認して乗る。土曜なので各駅に停車し、きょう最後の駅、荻窪に着いた。荻窪も営団地下鉄が乗り入れているのでそのうち乗ることもあるだろう。
荻窪も中野みたいにそれほど大きくない駅だったので、ぶらっとクイズラリーの問題もすぐに見つかった。問題の解答もすぐに見つかり、無事山並コースの10個の解答がそろった。やはり最終的な解答は七色・青空・田園コースと変わらない。これでまた500円のオレンジカードを1枚入手できる。まずはめでたい。

さて、これからどうしよう。

3週間前の七色コースと青空コース、先週の田園コースでは夜遅くまで電車に乗った。だからきょうくらい早く帰ってあしたの潮騒コースに備えてもいいんじゃないかと思った。どうせ今夜も大垣行き夜行に乗って熱海で降りてすかいらーくに行く予定だし。
よし、きょうはまだ日も暮れていないが、寮に帰ろう。そう決めた。風呂に入ってちょっとだけ眠って東京駅に行って大垣行きに乗ることにした。さあ、また改札にホリデーパスを見せて寮まで電車に乗ろう。

風呂

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