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北海道フリーパス


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1994年2月
2000年11月


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[説明]
基本
効力の変遷

[基本]
JR北海道の特急・急行列車、快速・普通列車に7日間乗り放題の企画券である。
自由席ならそのまま乗れるが、事前にみどりの窓口で「0円券」を出してもらうことにより最大6回まで指定席にも乗れる。ただし急行はまなすの「カーペットカー」に限り乗ることはできない。

北海道フリーパスはゴールデンウィーク(憲法記念日の前日からこどもの日の翌日まで)・お盆・年末年始には使えない。
しかしさっぽろ雪祭りの期間は使える。JR北海道はこの期間、指定席料金が200円高い繁忙期であるが、北海道フリーパスの値段に変わりはないのでおすすめである。

1998年から2013年まで15年続いた「周遊きっぷ」という制度が2013年3月31日をもって廃止となってしまったので、もはや北海道をめぐれるお得なきっぷは時刻表を見る限り北海道フリーパスだけになっている。使い方によっては北海道フリーパスよりお得なこともあっただけに残念なことである。

[効力の変遷]
2010年3月31日までは急行はまなすのカーペットカーにも、札幌〜函館間で0円券を発行して乗車が可能であった。

2009年3月31日まではグリーン車用の北海道フリーパスがあり、普通車用と同様に0円券を発行してもらうことによりグリーン車に乗れていたのだが、この日をもってグリーン車用は廃止され、普通車用も約2000円値上げになった。

なにしろ、以前はグリーン車用でB寝台にも乗れていたのだが、2008年8月31日をもって北海道フリーパスが有効なB寝台連結の特急がすべて廃止されてしまったため、グリーン車用を購入する客がほぼ皆無になってしまったことが大きく関係しているのだろう。

値上げしたのではたしてこのきっぷを使うのがお得か、それとも他のきっぷ、交通手段を使うのが得かよく吟味することが北海道を旅する上でますます重要である。

また、2006年ごろまで、北海道フリーパスには2人で使えて1人分の値段×2より安い北海道フリーパス(2人用)が発売されていた。そのため1人用は北海道フリーパス(1人用)と呼ばれていた。2人用は使う人が少なかったので廃止されてしまったのだろう。

さらに同じく2006年ごろまで「0円券」も無制限に出してもらうことができた。おそらくたくさん出して乗らない人が増えたため6回に制限されてしまったのだろう。

そして2005年3月31日まで、北海道フリーパス(1人用)は北海道フリーきっぷと呼ばれており、北海道フリーパス(2人用)は北海道ペアきっぷと呼ばれていた。

このため旅行記では北海道フリーきっぷと書いている。


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往復割引きっぷ(組合わせタイプ)


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1995年4月その2
1996年11月その1


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[説明]
基本
効力の変遷1
効力の変遷2
現状
補足情報1
補足情報2

[基本]
おもに九州から東京や名古屋を目的地とするような、寝台列車が走っているような区間をJRで往復する際に使えるきっぷであった。

ルールとしては、博多→東京など、おもに九州の各都市と名古屋もしくは東京を途中下車せずに7〜14日以内に往復する場合(博多→名古屋は10日、博多→東京は14日)に使えるきっぷで、使う列車が寝台特急の開放型B寝台(サンライズ出雲・瀬戸・ゆめの寝台を除く)・もしくはのぞみ・ひかり(レールスター車両含む)・こだまの指定席に乗ることができるものであった。

「往復割引きっぷ(組合わせタイプ)」は総称で、九州以外の各地から九州に行くものは九州往復割引きっぷ、九州から九州以外の各地に行くものは東京往復割引きっぷ、名古屋往復割引きっぷなどの個々の名称がつけられていた。

[効力の変遷1]
以前は出発地と到着地が決定していれば行き帰りに新幹線を使おうが寝台特急(個室でないB寝台)を使おうが値段は同じであった。しかし、1990年代中頃からこのようなルールになっていた。

・なんと、一般常識と異なり、新幹線を使うより寝台特急に乗った方が安い!

すなわち、

往復新幹線>片道新幹線・片道寝台特急>往復寝台特急

という料金体系になっていたのである。

このおかげで寝台特急にジャンジャン乗ることができていたのである。まあ、一番人気の北斗星・カシオペア・トワイライトエクスプレス・サンライズ出雲・サンライズ瀬戸に乗ることができないが、それでも横になって行ける列車に安く乗れるのだからとてもありがたい設定であった。

[効力の変遷2]
以前はのぞみが使用できなかったが、のぞみも使用可能になっていた。

また、2004年3月(九州新幹線新八代〜鹿児島中央間開業)以前は東京発の、東京からの寝台特急に乗れる設定があったが、もうなくなってしまった。

旅行当時は「指定席往復割引きっぷ」という名称だったので旅行記ではそのように書かれている。なお、現在「指定席往復割引きっぷ」と言うとおもに札幌から特急で北海道内を往復する際に使えるJR北海道のきっぷとなっている。

[現状]
2009年から2014年にかけての寝台特急の廃止およびお得なきっぷの廃止により、2014年4月1日現在、もう全国の寝台特急の寝台を、寝台券を買わずに乗ることはできなくなっている。すなわち、

・九州方面は、きっぷの設定は残っているがサンライズ出雲・サンライズ瀬戸以外の寝台特急が廃止になってしまった
・東北・北陸方面は、きっぷの設定・寝台特急いずれも廃止になってしまった

ということである。なお、九州方面で残っているきっぷは新幹線と特急を乗り継ぐことができるきっぷとなっているが「組合わせ」ではなくなってしまった。このためこのサイトではこのきっぷを鬼籍扱いに分類することにした。

いずれにしてもお得なきっぷはいつ廃止されるかわからないので、お得なきっぷを見つけたら廃止されるまでの短い期間にジャンジャン使おう。

[補足情報1]
航空機や夜行バスと異なり、東海道新幹線には往復割引というものはほとんど存在しない。

「1往復」のみで割り引きになるのは以下の場合である。

・豊橋←→名古屋
・京都・新大阪・新神戸のいずれか1駅←→小倉・博多のいずれか1駅

豊橋や名古屋は「新幹線豊橋往復きっぷ」「新幹線名古屋往復きっぷ」という名称の企画乗車券を買うと割り引き価格でこだまの往復ができる。

京都・新大阪・新神戸・小倉・博多は「新幹線京都割引きっぷ」などの名称の企画乗車券を買えばのぞみで往復できる。
ただし新大阪・新神戸・小倉・博多でなく大阪・神戸・北九州・福岡を「新幹線」と「割引きっぷ」にはさんだ名称となる。

[補足情報2]
単純な往復で割り引きになるのはこれくらいで、新幹線は6枚つづりの3ヶ月有効の回数券で割り引きになるのが基本である。東京←→新大阪をはじめ、かなりの区間で回数券が発売されている。

必ずしも1人で全枚使い切る必要はなく、3人で1往復しても使い切ることができる。グループで新幹線に乗る場合使ってみたらどうだろうか。


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ホリデーパス


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1994年4月その3
1994年6月その1
1994年7月その1
1994年9月その3


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[説明]
基本
現在
利点・欠点

[基本]
1993年以前に期間を限って販売されていた時代を経て、1994年4月から2012年3月11日まで販売されていた企画乗車券であった。
1994年4月以降は1年中使用可能であった。1993年以前の販売開始がいつであったかは定かではない。

・有効期間は1日(おもに土曜もしくは日曜・祝日)
・有効エリアは以下の通り
- 以下の区間を除く埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県のJR東日本線(東北新幹線を含む)
* 八高線高麗川以北
* 高崎線・上越新幹線熊谷以北
* 鹿島線
* 久留里線
* 成田線成田以東(成田〜成田空港を除く)
* 総武本線成東以東
* 外房線茂原以南
* 内房線木更津以南
* 東海道本線平塚以西
- 茨城県・栃木県・山梨県の以下のJR東日本線
* 常磐線土浦以南
* 東北本線・東北新幹線小山以南
* 中央本線大月以東
- 以下の私鉄線
* 東京モノレール
* 東京臨海高速鉄道
・特急券・急行券を購入すると東海道新幹線以外の特急・急行に乗車可能(ただし2011年現在エリア内を毎日走る急行はない)
- きっぷの価格は廃止直前は2300円であった。
なお、東京モノレールおよび東京臨海高速鉄道に乗れるようになったのは、東京臨海高速鉄道の大崎〜天王洲アイル間が開通してしばらくしてであり、それまではこれらには乗れなかった。
その代わり多少きっぷの価格は安く、1997年3月以前は2000円、1997年4月以後は2040円であった。

なお、以下のことに注意する必要があった。
- ゆりかもめには乗れない。ゆりかもめは東京臨海高速鉄道ではない(ゆりかもめの発足当時の名称は東京臨海「新交通」であり、「高速鉄道」ではない)。
- 東京モノレールには乗れるが京浜急行空港線には乗れない。
- 成田〜空港第2ビル〜成田空港のJR東日本線には乗れるが京成電鉄には乗れない。
- 中野〜西船橋は総武各駅停車の電車には乗れるが東京メトロ東西線には乗れない。
- 我孫子から代々木上原・唐木田行きの電車には北千住までは乗れるがそこから先には乗れない。
大手町で東京メトロ東西線に乗り換えて中野に行けば(もしくはその逆コース)見つからないなどと思ってはいけない。

発売箇所は、有効エリアのきっぷを売っている駅であった。
以前は窓口でしか売っていなかったが、廃止直前の数年間は自動券売機でも購入が可能になっていた。

[現在]
残念ながら、2300円で販売されていたのは2012年3月11日までで、以降はエリアが広いが価格が高い「休日おでかけパス」になってしまった。

2012年3月17日から2014年3月30日までは2600円で、2014年4月5日以降は2670円である。

乗り放題エリアはホリデーパスのエリアに以下のエリアを追加したエリアである。

- 八高線高麗川〜寄居
- 高崎線熊谷〜神保原
- 上越新幹線熊谷〜本庄早稲田
- 久留里線全線
- 内房線木更津〜君津
- 東海道本線平塚〜小田原
- 水戸線小山〜下館
- 東北本線小山〜自治医大
- 両毛線小山〜足利
そして上記の「以下のことに注意する必要があった」に続く5項目は休日おでかけパスになってもそのまま適用される。

[利点・欠点]
以下にホリデーパスの利点・欠点だった点をあげる。これらの利点・欠点はおそらく休日おでかけパスになっても同じであろう。
利点は、
・おもに自動車交通の不便な、渋滞がちな東京都心を含むきっぷである。このため周辺住民にかなり使われるきっぷである。
周遊きっぷのゾーンとして最期まで東京ゾーンが残っていたのも自動車交通が不便ということが関係しているようである。
・首都圏は、私鉄のエリアが以下の3パターンである。
- 東ゾーン(おもに京成電鉄、東上線・越生線以外の東武鉄道)
- 地下鉄ゾーン(東京メトロ・都営地下鉄)
- 西ゾーン(東ゾーン・地下鉄ゾーン以外)
そして、西ゾーンから東ゾーンに行くにはJRか地下鉄ゾーンを経由する必要がある。
このためよほどのことがない限り、西ゾーンから東ゾーンに行く際、私鉄乗り継ぎよりJRの方が安くなることが多い。
・肝心の東京駅に達する私鉄は地下鉄のみである。
・首都圏の主要駅はほとんどJRで行ける場所である(行けないのは浅草や六本木など限られた場所である)。
・青春18きっぷと異なり自動改札が使える。

欠点は、
・価格が2040円のころは、青春18きっぷの1回分より安いため、18きっぷを使わずにホリデーパスを使おうとする客が多かったが、2300円になって18きっぷの1回分と同じ価格になったため、それなら18きっぷを使おうという客が多少増えたと思われる。
なにしろエリアはそれほど広くなく、普通列車のみでも十分行ける場所のみだからである。
・首都圏にはほかにもかなりお得なきっぷがそろっており、行程によってはホリデーパス以外のお得なきっぷを使った方がいい場合があり、よく検討しなければならないこと

などである。

休日おでかけパスとなって新たに発生する欠点としては以下があげられそうな気がする。
- エリアが広がらない方面がけっこう多いので、その方面に関しては単純な値上げである。
- エリアの端の駅に、みどりの窓口がない駅が多い。もしかしたらその駅では当日休日おでかけパスが買えないことが想定される。

などである。
休日おでかけパスは今後再度値上げが予想されるきっぷである。うまく利用したいものである。


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ツーデーパス


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2001年11月


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[説明]
基本
期間1
期間2
まとめ・難点

[基本]
基本的には関東近郊のJR東日本線を、おもに土日(金曜もしくは月曜が祝日の場合金土・日月も可能)に利用可能な企画乗車券であったが、過去に「ツーデーパス」の名称が使われていた乗車券は大きく分けて2種類あり、乗れる範囲が異なっていた。その期間とは以下の(a)(b)の2種類であった。
(a) 長野新幹線が開通してから2001年11月まで
(b) 2009年から2010年4月第一週まで
それぞれ順を追って説明する。

[期間1]
(a)
・有効エリアは以下の通り
- 以下の区間を除く、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・静岡のJR東日本の路線(東北・上越・長野新幹線含む)
+ 鹿島線鹿島神宮〜鹿島サッカースタジアム
+ 常磐線大津港以北
+ 水郡線常陸大子以北
+ 東北本線黒磯以北
+ 東北新幹線那須塩原以北
+ 上越線土合以北
+ 上越新幹線上毛高原以北
+ 中央本線小淵沢以西
- 長野県の以下の区間
+ 小海線
+ 長野新幹線佐久平以東

・価格は6120円
・特急券・急行券を購入すると特急(新幹線含む)・急行に乗車可能

[期間2]
(b)
・有効エリアは以下の通り
- すべての茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・静岡のJR東日本の路線(東北・上越・長野新幹線含む)
- 福島・新潟・長野の以下のJR東日本の路線
+ 磐越東線
+ 水郡線
+ 常磐線いわき以南
+ 東北本線郡山以南
+ 東北新幹線郡山以南
+ 磐越西線郡山〜会津若松
+ 只見線会津若松〜西若松
+ 上越線六日町以南
+ 上越新幹線越後湯沢以南
+ 小海線
+ 長野新幹線上田以東
+ 中央本線下諏訪以東
- 以下の私鉄
+ 会津鉄道西若松〜会津田島
+ 鹿島臨海鉄道
+ 北越急行六日町〜まつだい
+ 富士急行
+ 上田電鉄
- 以下のバス
+ 京急バス久里浜〜久里浜フェリーターミナル
- 以下のフェリー
+ 東京湾フェリー

なお、以下の区間は、2009年夏の時点ではエリアに含まれていなかったが、2010年3月のきっぷ廃止直前には乗れていた、追加エリアである。
- 以下の福島県のJR東日本の路線
+ 磐越西線会津若松〜喜多方
+ 只見線西若松〜会津柳津
- 以下の私鉄
+ 小湊鉄道
+ いすみ鉄道
+ 銚子電鉄
+ しなの鉄道軽井沢〜上田

・価格は2009年夏は5000円、2010年3月は5500円
・特急券・急行券を購入すると特急(新幹線含む)・急行に乗車可能

なお(b)の期間は、「ホリデーパス」は東京モノレールと東京臨海高速鉄道にも乗り放題になっておりますが、この2路線にはツーデーパスでは乗れませんでした。なかなかむずかしいところでした。

[まとめ・難点]
以上のとおり、(b)の期間の方が(a)の期間より鉄道に乗れるエリアが広いにもかかわらず、価格は(b)の期間の方がずっと安いという変な乗車券だったというわけである。
しかし(a)の期間はめったに使う人はいなかったようである。(b)の期間はJRよりもむしろ私鉄目当てで使う人が多く、特に後期バージョンでは小湊鉄道といすみ鉄道に乗る客乗る客がほとんどすべてツーデーパスのお客だったこともあったとのことである。

このきっぷの難点としては、(a)の期間、(b)の期間のいずれについても以下のことがあげられる。

・ツーデーパスが有効な範囲は青春18きっぷで日帰りできる距離であり、青春18きっぷが使えない時期にどうしても鉄道に乗る必要があるといった場合でもない限り、あまり有効なきっぷとは言えない
・ツーデーパスが有効な期間は同時にウィークエンドフリーきっぷ、もしくは土日きっぷが有効な期間であり、ある程度以上特急を使うならそれらのきっぷを使って遠くまで行こうとする乗客が多く、あえてツーデーパスを使おうとする客はそれほど多いわけでもなかった

さらに、2010年4月から土日きっぷを廃止して始まったウィークエンドパス(2013年4月から名称が「週末パス」に変更)が、ツーデーパスと同様に特急券別途購入必要のきっぷになったため性格が非常に似通ってしまい、あえてツーデーパスをウィークエンドパスと並行して販売する必要もないという結論になったと思われる。
そんなわけで今後ツーデーパスの復活はむずかしそうしそうである。


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かいじきっぷ


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1995年7月その1


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[説明]
東京都区内と甲府(もしくは1駅西の竜王)の間を、特急かいじを使って往復できた往復用のきっぷであった。価格は1995年の時点で4000円であった。

特急あずさには乗れなかった。臨時特急きよさと・かいじ号には乗れていた。急行アルプスはどうかわからない。乗れていたのだろうか?

新宿〜甲府間の運賃は2000円以上なので、なんと普通運賃よりも安く移動できるというお得な企画乗車券だったわけである。有効期間を忘れてしまったが、確か2日間だったような気がする。

なにしろ新宿〜甲府間は中央自動車道経由で高速バスがたくさん走っており、運賃も安い。だから高速バスに対抗するためにできたきっぷのようである。

しかしあまりにも安すぎたせいか、だいぶ前にこのきっぷは廃止されてしまった。


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青空フリーパス


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説明
1995年4月その1


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[説明]
基本
効力の変遷
感想

[基本]
土曜・休日のいずれか1日間、以下の路線に乗り放題

・東海道本線二川〜米原間、大垣〜美濃赤坂間
・中央本線木曽平沢〜金山間
・高山本線岐阜〜下呂間
・太多線
・武豊線
・関西本線名古屋〜亀山間
・紀勢本線亀山〜紀伊長島間
・名松線
・参宮線
・飯田線豊橋〜飯田間
・伊勢鉄道

・価格は2014年4月5日現在2570円である。

・特急券・急行券を買えば、寝台列車を除く在来線特急、急行にも乗れる(ただし急行かすがの廃止により、毎日運行される急行はもう上記範囲には走っていない。臨時列車が走る可能性はまだある)

[効力の変遷]
・1995年当時は新幹線の特急券を買えば、豊橋〜米原間の新幹線にも乗れた。しかし、2002年現在は特急券を買っても新幹線には乗れなくなっている。いつからルールが変更になったかは不明である。

・2006年に、2005年以前は約3500円で売られていた青空ワイドフリーパスよりさらに広く、しかも従来青空フリーパス、青空ワイドフリーパスのいずれでも乗れなかった伊勢鉄道が乗り放題エリアに加わり、価格は青空ワイドフリーパスより安くなって新生青空フリーパスとなって生まれ変わった。

今後に期待したいきっぷである。

[感想]
残念ながら、名古屋近郊のJR線は放射状に走っていて、環状の路線が少ないため、このきっぷを買ってもあまり効果的に使うことができません。

どちらかと言うと、長い距離の単純往復に向いているきっぷだと言えます。豊橋〜名古屋程度の往復でもとが取れるので、使い道はそれなりにあるきっぷだと思われます。

おそらくこのきっぷの最大のライバルは自家用車だと思われます。がんばってほしいきっぷです。


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春のレジャートクトクフリーきっぷ


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説明
1995年5月その2


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[説明]
基本
きっぷの変遷
感想

[基本]
1995年の4月〜6月ごろ販売されていた企画乗車券であった。

・有効期間は1日(おもに土曜もしくは日曜・祝日)
・有効エリアは以下の通り
- 東海道本線の熱海〜新所原間
- 御殿場線
- 身延線
・特急券・急行券を購入すると新幹線・夜行列車以外の特急・急行に乗車可能
・きっぷ有効エリア沿線施設の割引券が添付(もちろん使う必要はない)

このきっぷは1人〜4人用が販売されており、1人用は2500円で4人用は8000円というふうに、人数が多くなると1人あたりの価格が安くなるものであった。なるべく多人数で鉄道に乗ってほしかったようだ。

発売箇所は、国府津・熱海・甲府を除く有効エリアの窓口のある駅であった。熱海でも駅から多少離れたJR東海の窓口では売っていたらしい。

[きっぷの変遷]
春のレジャートクトクフリーきっぷが販売されていた期間は短く、その後全く同じ効力のきっぷが何回か販売されている。名前は、

- 夏のレジャートクトクフリーきっぷ
- ビタミンシャワーしずおかフリーきっぷ

いずれも販売されていた期間はごく短かった。
その後、新しいきっぷになり、東海道本線の新所原〜豊橋間が延長されて、豊橋まで行けるきっぷとなった。
名前は「静岡フリーきっぷ」である。

しかしこの静岡フリーきっぷは、とんでもないしろものだった。
なんと2人〜4人専用の、1人で使えないきっぷになってしまったのである。

料金体系は以前のきっぷと同様に、2人より3人、3人より4人の方が1人あたりかかる金額の安いきっぷで、沿線施設の割引券もついているのだが、1人で使えないのではしかたがない。大幅に利用客が減るんだろうなあと思った。

1人で使える時代に使っておいてよかったなあと思った。そんな、利用客がいるかどうかわからないきっぷが何年も売られていた。

暗黒の静岡フリーきっぷ時代は何年も続いたが、ようやく1人でも使えるきっぷに生まれ変わった。

名称は「休日乗り放題きっぷ」という名前になった。なぜかJRグループのどこでもこの名称は使われていなかったのだ。

休日乗り放題きっぷは使えるエリアは静岡フリーきっぷと同じく熱海〜豊橋(新幹線を除く)、御殿場線、身延線で寝台特急以外の特急には特急料金別払いで乗ることが可能である。

静岡フリーきっぷと違い1人でも使えるようになったのと引き替えに、人数が増えると1人あたりの価格が安くなる利点はなくなり、1人ずつのきっぷとなった。2014年4月5日現在2670円である。

春のレジャートクトクフリーきっぷ時代から続いている沿線施設の割引券は相変わらず残っているようである。

[感想]
いずれにしても人口は少なく自動車交通の便利な地域なので、このきっぷがどのくらい使われるかはわからない。
ずっと残っているきっぷなので、あるからには使われてほしいものである。


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ぷらっとこだまエコノミープラン


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説明
西近海★1994年5月その3
西近★1995年6月


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[説明]
基本1
基本2
感想
補足

[基本1]
正確には「きっぷ(企画券)」ではなく、「主催旅行」である。
以下のような特徴のある主催旅行である。

・東京・品川・新横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・新大阪相互間の、新幹線こだまによる片道移動を可能とするものである。(東京←→品川、東京←→新横浜、品川←→新横浜、静岡←→浜松、京都←→新大阪を除く)
・「主催旅行の料金」は、各駅相互間のJRの運賃に数百円〜千数百円程度加えた程度で、通常のひかり、こだま自由席の運賃・料金の合計と比較してもかなり安くこだまに乗ることができる。
・特に利用不可期間はなく、多客期でも多少料金が上がるだけで、予約できれば乗ることができる。
・「ドリンク券」がついており、車内販売のコーヒーなどを飲むことができる。

[基本2]
・旅行をとりやめる際の払い戻し手数料は、発車時刻までは50%である。(発車時刻を過ぎて乗れなければ料金は戻ってこない)
とにかく払い戻しは手数料がかかるので、突然予定が変わる人にはおすすめできないのである。
・途中で放棄して小田原などで降りることはできない。そんなことをすると、「主催旅行」は不成立となり、乗った駅から降りた駅までの運賃・料金を改札で請求されるのだ。
・同様に、乗り過ごすこともできない。降りる駅の改札ではとにかく出る必要がある。乗り過ごすと途中放棄と同様に改札で運賃・料金を請求される。
・静岡・浜松以外の駅では「市内制度」があり、201km以上の通常のきっぷでは、たとえば「新宿→東京」に乗ることができるが、ぷらっとこだまエコノミープランではこういった区間に乗ることはできない。別途きっぷを買う必要がある。
・東京、品川、京都、新大阪では必ずJR東海の改札を通って「クーポン券」にスタンプを押してもらう必要がある。出る時もJR東海の改札を通る必要がある。
・購入できる場所は、東京から新大阪までのJTB・JTBトラベランド・JR東海・JR東海ツアーズに限られる。

[感想]
そんなわけで扱いにくいきっぷのようなものであるが、最近は航空会社やJR東日本が安いけどキャンセル料の高いきっぷを出したり、JR東海が都区内区間に乗れない新幹線のきっぷを出したりしているので、お客も慣れたのかもしれない。
まあ条件が合えば使ってもいい主催旅行である。なお主催旅行と言っても指定されたこだまに乗ること以外きまりはなく、添乗員がついてくるわけでもない。

[補足]
それから「最近の不便」についても書いておく。

・昔はこだまは2列+2列シートだった。しかし古い車両がなくなり、今は3列+2列シートになってしまった。ちょっと狭くなった。
・昔は「ドリンク券」は車内の売店に行ってビールとかと引き替えることもできた。しかし今は売店は車内にはない。車内販売で売っていないものは駅で引き替えるしかなくなってしまった。
・さらに、品川には新幹線ホームに売店はない。
品川で乗る人は目的地に着くまで車内販売以外のものを引き替えることができなくなってしまった。

それでもぼくはコーヒーよりビールの方が好きなので、目的地でビールと引き替えてホームのベンチで飲んでいる。


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