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115.急行砂丘と急行かすが・3日目

福知山線

起床

目が覚めた。ここは福知山のホテルである。外は雨だ。台風はどこだろう。天気予報を見よう。

台風

どうやら台風はまだ鹿児島の南にあるようだ。なんとかきょう乗る予定の奈良から名古屋までの急行かすがは走りそうだ。

当初の予定では豊岡まで行き、北近畿タンゴ鉄道で天橋立まで行って三田まで特急に乗る手はずだったが、豊岡〜天橋立間はきのう乗ってしまったので、ただちに三田に向かい、そこからは快速に乗り換えてJR東西線に乗ることにしようと計画を修正した。

福知山〜谷川

ホテルをチェックアウトして福知山駅に向かい、北近畿ワイド周遊券のB券を見せて改札を通った。そして福知山駅始発の新大阪行き、特急北近畿に向かう。

自由席はすいていた。まだ朝8時前だし、こんな時刻に電車に乗る人も少ないのだろう。北近畿は発車していく。

福知山のあたりは盆地っぽい場所である。福知山線を進んでも、ずっと谷川までおだやかな盆地が続いた。このあたりの川は日本海に流れ込むのかもしれない。

谷川〜三田

谷川を過ぎるとけわしい山が続く渓谷になる。3年前にも通った場所である。こういう景色は楽しいが、きょうみたいに台風の日だと土砂崩れが心配である。

車内改札が来たら周遊券を見せようと思ったがやってこない。たぶん三田が過ぎて大阪に近づいてから車内改札は来るんだろうなあと思った。どうやら見せずに降りることになりそうだ。

三田のとなりの新三田が近づくと、いきなり高層マンションがたくさん現れた。このあたりから大阪通勤圏のようだ。なるほど、これだったら新三田からJR東西線直通の快速とか出ていてもおかしくないだろう。

新三田を通過し、家並みが増えてきて目的地の三田に到着である。ぼくは北近畿を降りた。

ホームで北近畿車内を見ると、ちょうど車内改札が来るところだった。タッチの差で車内改札を受けられなかったようだ。北近畿は発車していき、そのままぼくはホームで快速を待った。

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JR東西線

三田〜北新地

福知山から乗ってきた特急北近畿を三田(さんだ)で降りた。使っているきっぷが北近畿ワイド周遊券なので、三田から先も特急に乗り続けようとすると特急料金がかかるのである。

これから乗るのはなんと片町線の木津(きづ)行きである。福知山線から片町線に直通する電車が走るようになるとは思わなかった。まだまだこういう新しい路線が開通していくのだろう。まあおそらくずっと地下を走る路線だろうが、JRの運賃で行けるので、高い大阪の地下鉄の運賃でなくてよかったなあと思う。

さてホームで待つ。となりの新三田を出発した列車なのでそれほど混雑してはいないと思うが、念のため並んでおくのだ。

電車がやってきた。案ずることはなく、電車はすいていて楽にすわれた。ロングシートである。電車は発車していく。

台風が近づいているためぱっとしない空だが、福知山線は山で囲まれた谷間を通るのでけっこう気分がいい。
そんな山をぬけて都会に入り、尼崎に到着した。さあ、いよいよここからがJR東西線だ。なにしろぼくはこの路線でJR西日本を完全乗車するので、しっかり体験しておかなければならない。

尼崎駅を発車した電車は、いったん東海道本線と分かれて左に進んだ。そして一気に地下へと進んでいく。
それっきりずっと地下を走るようになった。

北新地〜京橋

さすがに最近まで鉄道がなかった場所だけあって、駅は多いもののほとんど乗り降りもなく、大阪駅のすぐ近くなのに北新地と名付けられている駅に到着した。
ここでぼくはいったん降りることにした。そのわけは台風である。

予定では奈良に行って、急行かすがで名古屋に行って東京に帰るつもりなのだが、もしも関西本線が動かなかったりすると困る。

その場合新大阪に行って新幹線で帰りたいが、もしも北近畿ワイド周遊券で京橋まで行ってしまうと、その時点でもう新大阪から名古屋までの鉄道に乗る権利は使えないのである。
天王寺・奈良経由で名古屋に行く権利を選択したことになってしまうのである。しかし北新地で降りた場合、特例により大阪駅で降りたのと同じ扱いになり、新大阪から新幹線に乗る権利がまだ残っているのである。

そんなわけで電車を降りて改札に進む。改札で「北新地」の途中下車印を北近畿ワイド周遊券のB券に押してもらって、自動券売機に行って京橋まできっぷを買い、また改札を通ってホームに戻った。そしてまた電車に乗る。

京橋はどうなっているだろう。去年1月に京橋から片町まで乗ったことはあるが、都会のまんなかに片町の終着駅ホームがあり、そこがJR東西線開業に伴いどうなったのか興味がある。

京橋駅

電車は地下の大阪城北詰を発車した。しばらくすると地上に出て、いつのまにか京橋駅に着いた。電車を降りてみると、どうやら京橋駅自体は去年と特に変わらないようである。うーんよくわからない。あとで歩いて以前片町駅があった場所を確認してみたい。

とりあえずぼくはこれでJR西日本を完全乗車したことになる。まずはめでたいが、時計を見ると午前9時を過ぎたところで、今日はなまるマーケットにゲストで出ている酒井美紀ちゃんを見たかったなあなどと思っていた。ちょうど彼女が写っているJスルーカードのポスターが近くにあったからである。

まだ9時で、急行かすがが奈良を出るまでにはかなり時間があるので、その間に新しく開業した路線に乗ってみたい。手っ取り早いところでは大阪のモノレールの門真市(かどまし)、地下鉄長堀鶴見緑地線の大正などがある。

ここは京橋なので門真市に行くには京阪で行けばいい。そう考え、ぼくは改札を出て京阪の京橋駅を探すことにした。

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京阪電鉄・京阪本線

旅行記本文

JR東西線を京橋で降り、改札を出た。雨は思ったほどひどくない。ここから京阪の電車で門真市(かどまし)に行き、モノレールに乗ろうと考えた。さて京阪の駅はどこだろうか。
1993年以来何回か降りている京橋だが、どうもごちゃごちゃしていて良くわからない。なんとか京阪の駅を見つけた。券売機で門真市まできっぷを買い、自動改札を通る。

門真市は普通列車以外何が停まるだろうか。特急が七条までノンストップだったような気がしたし、普通列車に乗るのがいいだろう。

普通列車がやってきたので乗った。去年の12月に乗った時はもう日が暮れていたのだあまり景色は見られなかったが、こうして見ると家並みが多く、やっぱり都会の景色だ。
それほど景色も変わらないうちに電車は門真市に着いた。

改札を出ると、なんとなく同じようにモノレールと接続している阪急の南茨木駅と似たような駅だなあと思った。ペデストリアンデッキがある。

たぶん南茨木と似たような距離のところにモノレールの駅があるんじゃないかと思ったらやっぱりあった。ぼくはモノレールの門真市駅に向かっていった。

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大阪高速鉄道

京阪〜モノレール

京阪の電車を門真(かどま)市で降りて、大阪モノレールの入口を探した。

それほど苦労もせずに入口は見つかった。南茨木駅と同じようなつくりの駅で、できたてなので真新しい自動券売機がある。壁のブロックももちろん新しい。

きっぷを買い、エスカレーターを昇ってホームに出た。
新しい路線はエスカレーターが完備されていて便利である。

停車していた車両に乗る。あの時は夕方で、今は午前中である。

台風が近づいているのでお客は少ないようである。

門真市〜山田

モノレールは発車した。

ゆっくりしたスピードで進んでいく。

なんとなく羽田空港のモノレールと雰囲気が違うことに気がついた。

羽田のモノレールは浜松町のあたりでは高いビルの谷間をぬって進むのに対して、 こっちのモノレールは低い建物の上を高架で走っていく。

なんだかとてもながめが良い。台風さえ来ていなければもっとながめがいいだろうなあと思った。さらに進む。

モノレールは去年乗った南茨木駅を過ぎた。

そのうちまた高速道路が見えてきて、太陽の塔が右手に見えてきた。

モノレール〜阪急

そのまま太陽の塔が見えなくなり、高速道路に沿ってモノレールはさらに進み、山田に着いた。

モノレールを降り、エスカレーターを降り、きっぷを自動改札に通して改札を出た。

さあ、ここからまずは北千里に向かって進み、そこから淡路まで電車に乗って阪急電鉄を完乗しなければならない。
そして地下鉄の長堀鶴見緑地線の延伸部分、心斎橋(しんさいばし)→大正にも乗っておきたい。

そのためには淡路まで乗った電車に乗り続け、長堀橋で大正行きの長堀鶴見緑地線に乗ればいいな、と考えた。

ぼくは阪急の山田駅をめざして進み始めた。雨が降っているが、ひさしがあるのでなんとか濡れずに進むことができる。まずはこの旅行で5ヶ月ぶりに使うことになるラガールカードを取り出した。

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阪急電鉄・千里線

山田〜北千里

ぼくは大阪のモノレールの山田駅から阪急の山田駅まで歩いてきた。自動改札にラガールカードを通した。

まずは北千里に向かうため北千里行き電車に乗る必要がある。ホームで電車を待つ。
わずか1駅なのでほとんど待つ人はいない。

やがて電車がやってきた。

お客が降りるのを待って乗った。さすがに最後の1駅だけあって、車内はすいている。

そのまま電車は北千里に着いた。自動改札にラガールカードを通して降りた。

北千里駅

どうやら北大阪急行の千里中央と同じくらいの規模の駅のようである。とりあえず駅のまわりを見てみるほどのこともないだろうと思った。雨が降っているということもあるし、また電車に乗ろうと思った。

さてここからだが、今回地下鉄の長堀鶴見緑地線が心斎橋から大正まで延長されたので乗ってみようと考えた。とすると一番いい経路は、

北千里→長堀橋→大正

という経路が最も楽だと思った。

手持ちのラガールカードの残りがたった490円しかないことも気になった。
このままラガールカードを通すと、大正までの運賃が490円以上だと精算機を使う必要がある。
精算機は行列が並ぶかもしれない。あらかじめここできっぷを買った方がよさそうだ。

そんなわけで案内図の大正までの運賃を見てみた。なんと490円であった。それならラガールカードを通して進もう。

北千里〜長堀橋

ぼくはラガールカードを通して改札に入った。ホームには梅田行きと天下茶屋行きが停車していた。長堀橋に行くのは天下茶屋行きなので天下茶屋行きに乗り、発車を待った。

やがて発車する。山田を過ぎた。

電車は家並みの中を通る。家々が線路にせまり、お客が多そうな場所を通っているようだなあと感じた。

そして電車は淡路に停車した。これでぼくは阪急完全乗車となったのである。

あとは去年の1月や12月に乗ったコースである。そのうち線路は地下に入り、天神橋筋六丁目(てんじんばしすじろくちょうめ)に到着した。あとは堺筋線である。

電車はすいすい進み、長堀橋に到着した。ここで降りる。ぼくは長堀鶴見緑地線のホームを探すことにした。

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長堀鶴見緑地線

長堀橋〜大正

北千里から乗ってきた阪急直通の堺筋(さかいすじ)線の地下鉄を長堀橋で降り、階段を通って長堀鶴見緑地線のホームにやってきた。

さあ、ここで心斎橋から大正駅まで延伸した路線に乗らなければならない。

電車が来たので乗った。相変わらずそんなに混雑していない地下鉄である。

東京の地下鉄もそうだが、地下鉄は新しい路線ほどお客が少ないような気がする。新しい地下鉄ほど地上からの深さが深く、不便なのである。大阪も一番古そうな御堂筋線だけがものすごく混雑しているのだ。

地下鉄は心斎橋を過ぎる。なぜかお客はほとんどいなくなってしまった。本当にこれでこの路線はやっていけるのだろうか、と思った。

大阪ドームのもより駅らしい駅を過ぎるとがらがらになってしまった。

地下鉄〜JR

そのまま地下鉄は終点の大正駅に到着した。

自動改札を出ると、ラガールカードはめでたく「0」の文字が印字され、すててもいいことになった。

イオカードだと「**0」と印字されるところだから、こういうシステムって場所によっていろいろ違うのだろう。次に大阪の私鉄を使うときはまた別のカードを買う必要がある。

地上に出ると、去年の5月の旅行で南海汐見橋駅から歩いてきた時に見た景色が見えた。

確かにここは大正駅だ。さてここからどうしようか、持っている北近畿ワイド周遊券は北新地で下車した状態になっているし。そうだ、大阪駅の構内にそば屋があると本に載っていた。

今日は大阪まで戻って、そば屋に行こう。そう思い、自動券売機に向かって大阪駅までのきっぷを買うことにした。

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大阪環状線

大正〜大阪

長堀橋から乗ってきた、長堀鶴見緑地線の地下鉄を大正駅で降りてJRの駅に行き、大阪駅まできっぷを買った。改札を通って大阪環状線の電車に乗る。

雨は降っているが電車が止まってしまうほどでもなさそうだ。そのまま大阪駅で電車を降りる。

そば屋はどこにあったかなあと思いながら駅の中をうろうろすると、あったあった、「出石(いずし)そば」と書かれた店だ。ぼくは割り子そばを注文した。

そば

出てきたそばは、そばが乗った小さい皿が5枚であった。こんなそばもあるんだなと思いながら食べた。ごちそうさま。

店を出て雨がどれくらい降っているのか見てみる。なんとか急行かすがは走りそうなので、予定通り奈良に向かおう。

今度はきっぷを買う必要はなく、北近畿ワイド周遊券が使える。B券には北新地の途中下車印が押してある。改札で「北新地から歩いて来ました」と言うとすんなり改札を通れた。

大阪〜新今宮

また大阪環状線のホームに行く。たぶん西九条経由の電車で新今宮に行くと階段ののぼりおりなしで奈良の方に行く電車にのれるんじゃないかなと思い、西九条経由の電車に乗る。

それほど混雑していない電車は、雨でどんよりした空の下を走っていく。そして新今宮に着いたので降りる。

げっ、関西本線の電車が停車していることは停車しているが、ずっと前の方だ。
大阪環状線は10両ほどの編成だが、関西本線はもっとずっと短いので、大阪環状線の前の方にしか停まらないのである。

表参道で銀座線と半蔵門線が、銀座線の方が編成が短いため半蔵門線から銀座線に乗り換える時に場所によっては目の前に電車が来なかったり、同じように大阪の大国町で御堂筋線から四つ橋線に乗り換える時に似たようなことになったりしたことを思い出した。

関西本線の電車は、ぼくがホームを走っているうちに発車してしまった。しかたがない。どうせ時間はあるし、次の電車に乗ろう。

ぼくは次の奈良に向かう列車を待つことにした。

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関西本線その1

新今宮〜奈良

大阪から乗ってきた環状線の電車を新今宮で降りたが、奈良に行く電車はホームのはるか前の方に停車していて、ぼくが近づく前に発車してしまったので次の電車を待つ。

10分くらいでやってきたので乗る。たいして混雑していない。電車は発車し、天王寺を過ぎて市街地を離れていく。

この区間は去年1月にも乗ったが、大阪府と奈良県の県境を通るので、森の中とか通っている。そんな景色をもう一度見る。まだまだそれほど台風の雨はひどくないようだ。そして奈良の市街地に入っていく。

ようやく奈良に着いた。まだお昼で、急行かすがが発車するまで時間があるので、奈良の観光でもしていこう。どこに行くかは決めている。春日大社だ。

お守り

もう16年前にもなるが、学生時代修学旅行で春日大社に来た時お守りを買ったのだが、実は高校への通学路で左折したトラックに巻き込まれそうになって、腹を立ててお守りをドブに捨ててしまったのだ。

もしかしたらそのせいで2年後に事故に遭って2ヶ月入院することになってしまったのかもしれない。

だからお守りを買い直すのだ。

奈良駅からだとどのバスに乗れば春日大社に行けるかわからないので歩いて行くことにする。逆に戻る時は奈良駅行きに乗ればいいのでバスに乗って帰ろう、そう思い、歩いて東に向かう。

大通りを通り過ぎ、細い上り坂の道に入ってのぼっていく。

曲がりくねった道を進み、ようやく16年前に来たと思われる場所にやってきた。でもなんとなく様子が違うような気がする。

なんでも工事中らしい。はたして16年前に来た場所が本当にここなのかわからない。なにしろ以前はバスで来てバスで帰ったので鉄道の駅を京都駅以外全く見ていないからだ。

それでもなんとかお守りを売っている場所を見つけて買った。これで良し。

あとはさいせんをあげていのった。まずはこれで用事は終わったなあと思った。

まだまだ急行かすがが出るまでは時間があるが、ひとまず奈良駅に帰ることにして、バス停まで歩くことにした。

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関西本線その2

バス

工事中の春日大社をあとにして、奈良駅の方向に歩いた。

しばらく歩いたところで公園に出た。あ、ここは修学旅行の時にたこやきを食べたところだなあ。

10数年前の思い出が多少よみがえってきた。もっともあの時は歩き疲れてふうふう言っていて、あまり景色も見ていなかったけど。
鹿もいた。鹿は猛獣なのであまり近寄りたくない。

さて、もうここから奈良駅までバスに乗ってしまうことにした。
ほかの場所を旅行している時でも、駅から離れる方向に向かう場合、どのバスに乗れば目的地に向かうのかわからないので歩いて行くが、駅に行く場合「○○駅」行きのバスに乗ればいいのでバスに乗ることが多い。

バス停で並んでいるとお客でいっぱいのバスがやってきた。乗って立ち、つりかわにつかまって出発だ。

バス

バスは大通りを進んでいき、近鉄奈良駅前に着いた。
なんとお客の大部分が降りてしまった。JRの奈良駅ってそんなに使われていないんだなあと改めて思った。

さらに進む。今年の3月にJR奈良駅から近鉄奈良駅まで歩いた道をそのまま逆にバスは進んでいき、ようやくJR奈良駅に着いた。運賃を払って降りる。

奈良〜伊賀上野

これから乗るのは名古屋行きの急行かすがである。ぼくが持っているのは北近畿ワイド周遊券なので、自由席なら急行券を買わなくても乗れるのだ。しかし台風が近づいている。
それでもなんとか今日は運行されるようで、案内にもきちんとかすがの案内はある。しばらく駅の中のいすにすわって待つ。

もうそろそろいいだろうと思い、北近畿ワイド周遊券のB券を見せて改札を通った。そしてホームに行き、自由席の位置で並ぶ。
ホームで待つと回送でかすががやってきた。4人がけボックス席がたくさんある車両である。しかしドアのそばは2人がけのようだ。
列車に入ると2人がけの席は空いていた。すかさずすわった。

3連休の最終日ではあるが、それほどお客はいない。ほどほどに席にお客がいる状態で発車する。

なにしろ古いディーゼル車なのでゴトゴトしながら進んでいく。
ちょっと春日大社まで行くので歩き疲れてしまったため、奈良線からはずれて加茂を過ぎたあたりでうとうとしてしまった。

気がつくと川のそばをゴウゴウと進んでいく。かすがは伊賀上野まで停車しないのだ。

伊賀上野〜名古屋

そして伊賀上野を過ぎ、亀山が近づく。なぜか進行方向左手の山の上に列車が停車しているのが見えた。なんだろう?

そう言えばこのあたりに信号場があるとどこかに書いてあったような気がするなと思い、福知山で買った「旅と鉄道」の本を見てみたら「中在家信号場」と書いてあった。買った本がすぐ役に立つということもあるんだな、と思った。

そして亀山を過ぎ、とっぷりと暗くなった。お客の乗り降りはほとんどなく、みんな名古屋まで行く客のようだ。亀山から乗ってくる客もいない。

そのうち駅でもない場所で徐行するようになった。やっぱり台風の影響で徐行しているのだ。
そう言えば関西本線の名古屋〜亀山間は単線になったり複線になったりしているようなので、そんなこともあって列車のすれちがいのため徐行しているのかもしれないと思った。

もう暗いので景色も見えないまま進むが、無事四日市を過ぎ、名古屋に向かって走っているようだ。
とっぷりと30分くらい遅れて急行かすがは名古屋駅に到着した。

夕食

実はこのくらいの遅れを予想して、名古屋から東京までの新幹線の指定席はかすが名古屋到着予定時刻の1時間半後にしておいた。だから食事に行こうと思った。

適当に名古屋駅をうろうろすると、やたら店員の女性が年輩の人ばかりの店があった。
特に腰の曲がったおばあさんが若い人と同じ店の制服を着てヨロヨロしているのがなんともおそろしい。それでもなんとなくこの店が気に入ったので食事することにした。

食堂

ぼくが頼んだのは「唐揚げセット定食」である。1155円である。
注文するとすぐに卵豆腐と小魚が出てくる。そして食べ終わった頃にエビフライや鶏の唐揚げが出てくる。いいメニューである。

ぼくは名古屋と言えばやっぱり味噌煮込みうどんかみそかつ定食が名物だろうと思っていたが、この店はメニューもさることながら、店員が年輩の女性ばかりなのにとても雰囲気がいいのである。
とにかく気に入ってしまった。また何度も来たいなあと思いながらめしを食べ終わり、店を出た。

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東海道新幹線

旅行記本文

名古屋駅にあるとある食堂で唐揚げセット定食を食べ終わり、ぼくは新幹線の改札に出た。

さて指定席を取ったひかりの出るホームはどこかと案内を見ると、あれあれ、腕時計が示す時間より20分ほど前の時刻に発車する予定のひかりの案内がある。

すなわち台風で遅れているということだ。不通でないからまあいいか。

北近畿ワイド周遊券のB券と特急券を見せて改札を通り、東京行きのホームに出る。そして発車時刻が過ぎても来ない列車をホームで待った。

やってきた。降りる客が降りきるのを待って乗る。そして指定席にすわる。発車。

ひかりはしばらくはなんとか動いていたが、豊橋のあたりでスピードを落とした。なんでも前を走るひかりがのきなみじゅずつなぎに徐行しているそうだ。台風だからしかたない。

しばらく徐行していたが、なんとか徐行が解除になり、スピードを上げて走り出した。そして静岡を過ぎていく。

あとは順調に進み、約20分遅れでなんとか東京駅に到着した。

さあ、あしたは会社だ、雨がやんでいるといいなあと思いながら、北近畿ワイド周遊券と特急券を取り出して東京駅の中間改札に向かった。来月も旅行だ。がんばろう。

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