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96.加賀一の宮と大糸線

説明

1998年も夏になりました。夏の最初の3連休は周遊きっぷの旅行をすることは決まっています。
しかしもちろん青春18きっぷの旅行もしてみたいです。

まだ乗っていないJRか私鉄に乗ってみたいですが、すでに本州四国のJRにはすべて乗っていて、北海道九州のJRに乗るには長期の休暇が必要ですので夏休みには行かないことにしたいです。めざすは私鉄です。
そして本州で残った私鉄のうち1つが、北陸鉄道の新西金沢〜加賀一の宮間です。ここだけ残ったのです。

いつものように大垣行き夜行で行きたいですが、さすがにその日のうちに普通列車で帰るのはむずかしそうです。特急で帰ってもいいですが、やはり一泊して帰りも普通列車で青春18きっぷで帰りたいです。
よし、長い間水害で運休していた大糸線が復旧したから帰りは大糸線経由で帰ろうと思いました。

旅行の日ですが、8月の後半の土日にすることにしました。いつものように1ヶ月前の会社帰りに駅に行ってムーンライトながらの指定席券がないか調べてもらいましたが満席でした。もう1ヶ月前でも満席になるようになってしまったようです。しかたないので品川に行って臨時大垣行きに乗ることにしましょう。
宿は何度か泊まっている富山ステーションホテルを取りたかったのですが、満室だと言われました。こういう場合、同じ富山でどこも満室と言われることが多いので、なんとなく小松にしようと思いました。ホテルサンルート小松を予約したら取れました。ただし時刻表を見たところ、予定の大糸線に間に合うには朝6時にホテルを出なければならないようです。

こうして会社の夏休みが終わり、旅行の日が来て品川に向かったのです。

東海道本線

品川駅

山手線の電車は、無事品川駅に到着した。

8月中の大垣行き夜行と言えば、3年前に雛形あきこちゃんとの握手会に行った時はものすごい混雑だった。
だから以前は8月に大垣行きに乗る時はまた大混雑するのではないかとひやひやしていたものだが、去年その原因が「コミケ」というイベントにあり、コミケがない日ならあの日ほど大混雑することはないとわかって安心したものだった。そんなわけできょうはそれほど早くない時間に品川駅にやってきたのである。

地下道を進んで臨時ホームに行き、階段を上がって川崎方向に歩く。おととしから大垣行き夜行は多少編成が短くなったので、川崎方向に歩かないと電車に乗れないのだ。
コミケのない日なのでものすごく客が多いというわけではない。列のうしろに並ぶ。そして待つ。

電車がやってきたので乗る。たちまち席は埋まった。発車まぎわになって通勤客もおおぜい乗ってきた。そして発車。

品川〜浜松

今回の旅行では、4月に乗り残した北陸鉄道の新西金沢〜加賀一の宮間に乗ることが目的なので予定は余裕がある。
もしかしたら途中の鶴来(つるぎ)まで北陸本線のどこかの駅からバスが出ているかもしれないのでどこかで降りてみよう。

それから長い間運休中だったJR西日本部分の大糸線がひさしぶりに復旧したので乗ってみよう。大糸線のJR西日本部分は列車数が少ないので朝早起きする必要がある。

大船を過ぎると何人か降りる客がいるがそれほどのこともない。小田原を過ぎても客は多く、立った客が残ったまま熱海を過ぎるようだ。

けっこううるさくおしゃべりしている人がいるが、まあこの電車は照明を消さずに走る電車だし、多少うるさくてもしかたないかと思った。きょうもあまり眠れず、乗り換えた電車でぐっすり眠れそうだ。そのまま静岡、浜松を過ぎていく。
いつものように浜松ではいったんムーンライトながらに追いつくが、ながらの方が先に発車していく。やがてこっちも発車だ。

豊橋駅

そして豊橋が近づいた。きょうは豊橋で降りる予定である。

何年か前に北陸本線に乗り換えた時とはダイヤがかなり違っており、1998年のダイヤでは、大垣行き夜行を豊橋で降りて始発の大垣行きに乗り換えても、敦賀から先は同じ電車になるダイヤだったのである。だからきょうは豊橋で降りることにする。豊橋で降りるのもかなりひさしぶりのような気がする。

大垣行きは豊橋に到着した。いつものように通路でぶったおれている人たちをまたいで出口に行き、電車を降りる。むこうの方にムーンライトながらが停車している。むこうも出口付近にぶったおれている人がいる。ながらは停車したままだがこちらの電車はお客を降ろしてしばらくすると発車していく。さあ、ひとまず駅を出よう。

駅を出ると大きなペデストリアンデッキができているようだ。駅前広場をおおいかぶさるようにして歩道橋があり、くだりエスカレーターをおりると広場の向こうのローソンに行くことができる。かなり便利である。

そして「ものの本」で見たとおり、豊橋の市電の停留所は、ぼくがおととし乗った時の停留所より駅に近い位置に移動し、レールが延長されていた。今はペデストリアンデッキから階段をおりると停留所に行けるのだ。機会があったらまた市電に乗ってみたいなと思った。
まずはいつもは岡崎で買っているとろろそばをきょうは豊橋で買うことにする。飲み物も買っていこう。そして駅に戻る。

豊橋〜米原

岡崎と違い、ムーンライトながらの次に出る大垣行きは1時間近く待つことになる。東海道本線ホームにはベンチみたいなものはないが、飯田線の方にベンチがあるのですわって待つ。そして電車が入線してきたので乗る。何人かは客がいるが大垣行きから降りた客ではなさそうだ。
2列席の新快速の電車で、きょうもまたとろろそばを食べる。食べ終わると眠る。起きると名古屋を過ぎている。
岡崎で乗り換えた時は米原まで行けたが、今回は大垣で乗り換えが必要である。もしお客が多くてすわれなかったらいやだなあと思った。そして電車は大垣に着いた。

さすがにムーンライトながらから直接乗り換えられる電車とは違い、何本かあとの電車なのでそれほどの混雑でもない。なんとかすわれた。そして発車。

7月には大阪行き特急しなのに乗って大垣から関ヶ原に向かったものだった。その時は大垣から北西に向かい、お墓のある森を通るレールを通ったものだった。
でもきょうはいつもの垂井経由の、いわゆる勾配の急なレールだ。だからあまりおもしろみもなく関ヶ原を過ぎていく。そしていつもの山の中の景色を見て、電車は米原に到着した。

さあ、姫路行き新快速に乗り換えるのと違い、北陸本線に乗り換えるには階段を上がって長い通路を進まなければならない。急ごうと思った。ぼくは米原駅の階段をのぼっていった。

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北陸本線その1

米原〜福井

大垣から乗ってきた電車を米原で降りた。なんだか「ブオー」という汽笛が聞こえた。なんだろう?
あとで時刻表を見たらどうやらSLが運転されていたようだった。まあ、8月後半だからなあ。夏休みだから特別列車も走るのだろう。

階段を上がって、おととしも通った長い通路を通っておりて福井行きの電車の出るホームに来た。ホームは客でごった返していたが、大垣行きの電車が入線してきて、みんなそれに乗るようだった。ゾロゾロ客が乗って発車していく。あとに残った客が福井行きに乗るのだ。
電車がやってきた。さすがに客が多くてすわれない。まあこんなものだろう。電車が発車する。

北陸本線は長浜始発の電車もあって、長浜で乗り換えることもあるが、米原から乗れるのならその方がありがたい。でも米原に近いところはかなり混雑するのだ。
この電車も長浜まで混雑していた。長浜で客がかなり降りたがすわれるほどではない。でも数駅したらすわれた。そのまま眠ってしまう。夜行明けはいつもこんなものだ。

福井〜寺井

目が覚めるともう敦賀を過ぎて福井駅に近づいていた。お客もほとんどなく、静かなまま電車は終点福井に到着した。まずは乗り換えだ。

階段を上がっておりて金沢の方に進む電車に乗り換える。けっこう接続がいい。今度の電車はボックス席ばかりだが見晴らしのいい電車だ。それほど客もなく、福井の平野を進み、石川県に入っていく。

ぼくはこの電車を寺井という駅で降りることにした。地図を見る限りでは、北陸鉄道の鶴来(つるぎ)という駅から寺井のあたりにバスでも通っていそうなふんいきだったからである。そんなわけで寺井で降り、青春18きっぷを見せて改札を通る。
しかしバスターミナルやバス停があるというふんいきではない。多少散歩するとあるのかもしれないなあと思った。

寺井駅

4年ほど前に行った鹿島神宮駅では、銚子行きのバス停が鹿島神宮駅から数百メートル離れたバスターミナルにあったっけなあ、ここももしかしたら多少離れた場所にバスターミナルでもあるのかもしれないなあと思い、内陸方向に歩いてみることにした。
このあたりは住宅街だ。畑とかは見えないが、商店があるわけではない。バス停もない。

郵便局を見つけた。とりあえずお金でもおろしていこう。そう言えばおととし福井駅の近くの郵便局でおろしたっけ。お金をおろすとまた歩く。

さらに進むとスーパーを見つけた。とりあえず何か買おうか。

ぼくは弁当を買い、シーフードヌードルが安かったので買い、さらに何かに使えると思い、アルカリ乾電池を買った。
バスターミナルっぽい施設は見つからなかった。駅に戻ろうか。

駅員に質問してみた。

「このあたりにバス路線ってありませんか」
「バス?ないねえ」

駅員が言うくらいだから間違いないだろう。

寺井〜西金沢

しかたがない。当初の予定通り西金沢に行こう。

西金沢に行く電車まで時間があるので待合室で弁当でも食べることにする。ちょうどお昼だ。
寺井駅の待合室は小学校低学年のクラスの学級文庫みたいに本棚があって本が並べられていた。3年前に行った長良川鉄道の美濃白鳥駅みたいだ。全国にこういう駅は増えているのかもしれない。

読書

弁当を食べ終わると本でも読んで過ごす。そろそろ電車の時刻だ。

北陸本線はそれほど普通列車の数が多いわけではないが、なんとか金沢に行く電車がやってきた。電車は多少は混雑している。若者が多い。
金沢に近づくと混雑してくる。そして西金沢に到着である。北陸鉄道があるのでここで降りる人も多少はいる。

4ヶ月ぶりに西金沢を出て、4ヶ月前と同じ道を通って北陸鉄道の新西金沢駅に向かう。あれ?こんなに離れていたっけ?

駅前を多少歩いて新西金沢駅に到着した。さあ、加賀一の宮に向かう電車の時刻を調べよう。

補足

なお、寺井駅は2015年3月に駅名が能美根上(のみねあがり)駅に変更になっている。

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北陸鉄道

新西金沢〜鶴来

寺井から乗ってきた電車を西金沢で降り、北陸鉄道の新西金沢まで歩いた。時刻表を見る。

うーん、加賀一の宮行きまではだいぶ先だ。その間に鶴来(つるぎ)行きがある。
よし、鶴来まで行って、加賀一の宮まで歩こうと思った。地図で見た限りなんとか歩けそうだからである。

鶴来行きの電車がやってきた。多少古い電車である。やっぱりどこか都会の電車のおさがりなのかな。最近の鉄道はディーゼル車は新しいが電車が古いことが多い。
電車は発車する。この電車は「準急」だとのことで、半分くらいの駅は通過していくようだ。

4月に乗った新西金沢から野町までは、商店街と言うよりも住宅街といった感じの景色だった。鶴来方向の景色もしばらくは住宅街の景色だったが、やがて畑がちらほらと見えてきた。そんな景色が続く。客はそれほど乗り降りしないまま進んでいく。

そしてかなり畑が多くなったころ、電車は終点鶴来に到着した。ここで降りる。鶴来は駅員もいる普通の駅だった。

バス停

さて、とりあえずバス停でバスでも調べてみることにする。
鶴来からは松任(まっとう)行きが出ていた。それに混じって「寺井」行きもある。あれ?
さっき寺井駅で降りたときは確かにバスなんかなかった。駅員もバスなんかないと言った。ということは、この寺井というのは寺井駅とは違う場所なのかなあと思った。
乗ってみたいが寺井行きは少ない。松任行きの方が先に出るようだ。

それから気になる案内がある。「JAIST Shuttle」という案内だ。どうやら無料バスのようだ。
確かJAISTというのは石川県にある大学院だったっけなあと思い出した。当時ぼくが参加していたメーリングリストにこの大学院の関係者がいたのだ。
ぼくは関係者でないから使うわけにはいかないだろうなあと思った。

鶴来駅〜加賀一の宮駅

さあ、加賀一の宮まで歩こう。ぼくはレールの延びている方向に向けて歩き出した。
てくてく歩く。ショッピングセンターっぽい建物のそばを通る。あとはこじんまりとした家々が続いている。川も見えるいい景色である。

ふと、どこかからサイレンが聞こえた。おそらくどこかの家のテレビからだろう。
ああそうか。きょうは甲子園の決勝戦だっけ。決勝戦が終わったんだろう。そう思った。どこが優勝したのかな。

でもぼくはこれから就職試験を受けるわけじゃないからなあ。
もしこれから就職なら、一般常識問題に甲子園の優勝校を書きなさいという問題が出るかもしれないけど、そうじゃないから別にどこのチームが優勝しようと関係ないな、そう思い歩き続けた。

あとで知ったことだが、この日はのちに西武に入団することになる松坂大輔のいた横浜高校が、ノーヒットノーランで優勝した日だったのである。
そしてこの時聞いたサイレンは、決勝戦試合終了のサイレンだったわけである。そんなサイレンを鶴来から加賀一の宮まで歩いている途中で聞くことになった、というわけである。

加賀一の宮〜鶴来

そんなふうにして小さな集落を歩いていき、ようやく駅に着いた。うん、間違いない。加賀一の宮だ。
そして電車の音も聞こえた。鶴来を出た電車がやってきたのだ。まずい。急がないと野町行きが発車してしまうと思い、急いで駅に入った。

加賀一の宮駅は無人駅だった。駅舎はりっぱだったがきっぷも売っていない駅だった。電車に乗ってみよう。
ホームからは森が見え、あまりながめがいいわけではない。4年前の10月に行った男鹿線の男鹿駅みたいな駅だなあと思った。まずは整理券を取ろう。そして発車。

数十分かけて歩いてきた道が見える。それほど時間もかからず、電車は鶴来に着いた。ここで降りてバスに乗り換えよう。
電車を降りて改札に向かってみたが、改札は閉まっていた。この駅は加賀一の宮と違って駅員はいる駅はったはずだけどなあ。

すいませーんと言うと駅員がやってきた。加賀一の宮から来る電車から降りて鶴来で降りる客なんてそんなにいないので、いないと思って引き上げてしまっていたらしい。整理券と運賃を渡して改札を通る。

さあ、松任までバスに乗ろうかと思ってバスの案内をよく見ると、松任行きのバスより早く、金沢行きのバスが発車することがわかった。
どうしようかと思ったが、まあいいか、金沢行きに乗ろうと決めた。バスがやってくる。
乗ってはみたが、たいして客もいない。そしてバスは発車する。
米原から福井まで乗った電車でけっこう眠っていたはずなのだが、やはり大垣行き夜行で過ごした疲れが取れなかったのであろう。バスでまた眠ってしまった。

野町駅入口

目が覚めた。もうすっかり市内に入っていて、車内には立ち客も多かった。そして、「次は野町です。」というアナウンスが聞こえる。
バスは野町の停留所に停車した。しかし、そこは4月に見た北陸鉄道の野町の駅前ではなかった。ただの大通りであった。

どうやら、北陸鉄道の野町はこの大通りから多少はずれた場所にあるようだ。4月に野町駅前でバス停を調べた際にどう探しても金沢駅前行きが見つからなかったのは、金沢駅前行きは野町駅前には入らず、今停車しているこの停留所しか停車しない、そういうことなのだろう。
そんなわけでバスは野町の停留所を発車していく。じきにけっこう川幅の広い川を渡る。ここを渡るとさらに金沢の市街地に入っていくようだ。なるほど、北陸鉄道はこの川の手前まで鉄道があればいいと考えたのだろう。自家用車を優先させたというわけだ。

あとはすっかりまちなかとなった景色の中をバスは進む。あまり渋滞もせずにバスは進み、終点金沢駅前に到着した。降りよう。
バスの運賃は鶴来から野町までの運賃より多少高いくらいで、鶴来〜新西金沢の運賃+西金沢〜金沢の運賃よりは安かった。まあ、いいバスだと言えるだろう。

さあ、あとは小松に行って泊まるだけだ。そう思い、青春18きっぷを取り出して金沢駅に入っていった。

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北陸本線その2

金沢〜小松

鶴来(つるぎ)から乗ってきたバスを金沢駅前で降りた。今日の宿は小松で取っているので小松まで行けばいいのだが、ちょっと時間があいた。

そうだ、ぼくは来月ウィークエンドフリーきっぷと青春18きっぷの1回分を組み合わせて北海道旅行に行こうと思っているんだった。でも、当初の予定の札幌発函館行き夜行快速ミッドナイトの指定席券が売り切れなので、札幌までは行かずに八戸から室蘭までフェリーに乗って、室蘭から帰る計画に変更しようと思っていたんだった。
でも話によると、ミッドナイトには「カーペットカー」というのがあって、そこの指定席券(厳密には指定席券ではないのだが)を取るには、「ミッドナイトの指定席券をください」と言わずに、「ミッドナイトのカーペットカーの指定席券をください」と言わないと取れないとのことだ。
ためしに金沢の窓口で取ってみようかと思った。さあ、窓口だ。

窓口で、9月最初の土曜日に札幌を出るミッドナイトのカーペットカーの指定席券を頼んでみる。なんと席があった!
ありがたく料金を払って受け取る。こんなふうに、ぼくは旅先で次の旅のきっぷを買うことがけっこうあるのだ。よしよし、これで札幌まで行けるぞ。

あとはおみやげでも買っていくことにしよう。みやげもの屋を見ると、「ゴジラ松井サブレ」という変なものが売っていた。さすが松井秀喜の出身県、石川県だけのことはある。買っていこう。

そして18きっぷを見せてホームに行く。金沢は時間帯によって出るホームはばらばらなので注意して電車を探す。小松に行く電車は無事見つかった。さあ乗ろう。発車だ。

土曜日なので夕方が近づくと多少客が増える。でもそれほどでもない。なんとか小松に着いた。電車を降りて18きっぷを見せて改札を出る。きょうはここで泊まる。

夕食

夏なのでまだ明るいが、食堂を見つけよう。小松の街はけっこう大きいようだ。でも商店街っぽいわけではない。商店はちらほらとあるくらいだ。

小さなカレー屋を見つけたので入ってみた。メニューを見ると「満塁ホームランカレー」なんていうのがある。よくわからないけどたのむことにした。
カレーがやってきた。カレーの具がけっこう豊富だ。クリームコロッケ、メンチカツ、トンカツ、ウィンナーソーセージが入っている。

カレー

なんとも豪華なカレーであった。本当はカレーはじゃがいもとかにんじんとか入っていた方がうれしいのだが、お店で売っているカレーは具が少ないものが多いので、それを考えるとこのカレーはいいなあと思った。
かなりおなかがいっぱいになった。ごちそうさま。いい店を見つけたなあ。

さあ、ホテルに向かおう。案内図の通りだと小松駅から内陸方向に歩くようだ。
あった。ホテルサンルート小松だ。国道らしい大通りに面したホテルであった。やっぱり中規模の都市のホテルは駅前より大通りの方が多いのだろう。いつものようにチェックインする。

ちょっとだけテレビを見て、風呂に入って眠る。北陸の旅行をするときは、宿に着く時刻が夜遅くになることが多いが、きょうは乗る電車が北陸鉄道だけだったのでチェックインの時刻も早い。
でもあしたの朝も早いから早めに眠った方がいいだろう。ぐっすり眠った。おやすみなさい。

起床

目が覚めた。朝5時だ。うん、予定の電車に間に合いそうだ。
テレビをつけた。日本テレビの24時間テレビをやっていた。
先月はなんばでフジテレビの24時間テレビを見たし、旅先で見る特別番組っていいなあと思いながらしたくをしてチェックアウトする。

富山の宿が取れればもう少し寝坊できたのだが、小松なので早起きしなければならなかった。なにしろ大糸線の列車が少ないので列車に合わせて早起きする必要があるのだ。

そして歩いて、小松駅の裏口に着いた。この出口はたった今開いたところらしい。そして青春18きっぷの4日目にスタンプを押してもらって通る。北陸地方のスタンプは東京と違い、緑色である。スタンプの大きさもちょっと小さい。

小松〜富山

ホームに行くと電車がやってきたので乗る。日曜朝早い電車なのでそれほどの混雑もなく、すいすい金沢に着いた。
10数時間ぶりの金沢であるが、乗り換えるだけだ。なんと乗り換えの普通列車は、特急に使われる2列席車だった。
おととしも8月に直江津から魚津まで特急に使われる車両が普通列車として走っていたので北陸ではよくあることなのだろう。

しかしなんだか変だ。あれ、あの客たばこ吸ってる。
そうか、この車両は特急として運用される時はたばこOKとなる車両なんだ、と気がついた。禁煙マークがない。

しかし今は1998年、JR西日本の名前のない普通列車はすべて禁煙のはずなので、たばこをやめてくださいと言おうと思えば言えたはずであった。しかし禁煙マークがないからなあ。
やっぱり禁煙マークのある車両に行くことにしよう。「禁煙、禁煙・・・」とつぶやきながら車両を移動する。うん、マークがある。そして電車は富山に向けて発車する。

富山〜糸魚川

何度か通った石川県と富山県の県境の景色である。けっこう山がちでトンネルもある。それを過ぎるとまた平野になり、終点富山に到着だ。
糸魚川に行く電車まで時間があるので喫茶店で食事をする。さすがに朝早いのでラーメン屋とかはやっていないのである。昼食はは南小谷で取れればいいが、もしだめなら松本で駅そばでも食べるしかないなあと思った。

あとは糸魚川に向かう。今度はきのう米原から乗ったのと同じ、寝台改造車だ。魚津を過ぎると海が見えてくる。海の中の高速道路も見える。そして糸魚川到着。

糸魚川にはセブンイレブンがあるのはわかっているが、乗り換え時間が短いのでただちに大糸線に乗り換えることにした。さあ、いよいよ復活した大糸線に乗ろう。

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大糸線その1

旅行記本文

富山から乗ってきた電車を糸魚川(いといがわ)で降り、階段を上がっておりて内陸寄りのホームにやってきた。

多少古めのディーゼル車があった。この区間は実家の家族といっしょに青春18きっぷで乗ったことがある。
とても自然の多い景色だったなあと思ったことがある。ひさしぶりに乗ってみよう。

あまり客は乗ってこない。でも日曜なので子供連れの客はいる。そしてディーゼル車は発車する。

糸魚川はあまり市街地が大きくないので、たちまち緑でおおわれた景色になる。そのうち川が見えてきた。
でも、その川はがっちりした堤防で固められている。以前乗ったとき、あんな堤防ってあったっけ?

川

以前乗ったときは、確かに川に沿った区間だったけど、あんな堤防なんかなかった気がするんだけどなあ。
たぶん水害で大糸線が運休していた時に、今後大雨が降っても川があふれないようにがっちりした堤防を建造したんだろうなあと思った。

そんな堤防の川を見ながらディーゼル車は進んでいく。すると今度はトンネルだ。
トンネルをくぐっている間も子供たちははしゃいでいた。あの子たちも青春18きっぷの客かな。

トンネルをくぐると長野県側に来たようである。狭い谷間をディーゼル車は進み、ようやく終点、南小谷に到着した。まずはここで降りる。
多少時間があるがそれほどのこともない。食堂に寄れるか寄れないかぎりぎりのところである。まずは駅の近くに食堂があるか探してみることにした。

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大糸線その2

南小谷駅

糸魚川から乗ってきたディーゼル車を南小谷で降り、青春18きっぷを見せて改札を通った。

さて、しばらく時間があるし、どこかで食事でもしたいなあ。駅前にはラーメン屋があったので入ってみる。
ああ、だめだ。まだラーメンが来ていない客が数人いる。これじゃ間に合わないだろう。別のところに行こう。

川に対してななめにかかっている橋を渡る。食堂らしいものはないが酒屋らしい店をみつけた。よし、食事は松本以降ですることにして、ここではビールでも買うことにした。
ビールを買って橋を渡って南小谷駅に戻る。

南小谷〜松本

南小谷駅ではパンフレットでも見て過ごし、ようやく松本行きの出る時刻になったので改札を通ってホームに行く。電車がやってきたので乗る。そしてしばらく待つと発車。

大糸線の電車はどことなく長野県の他の路線の電車とは違うような気がする。それほどいごこちが悪いわけではないが、乗り慣れた感じがしないのだ。
南小谷から北とは違い、それほど山が迫った感じもしない路線ではあるが、やはり山にはさまれた地形なので緑は多い。
おととし降りた信濃大町を過ぎるとだんだん平野が広くなってきた感じになってきた。客もけっこう多いようだ。登山客っぽい客もけっこう乗っているようだ。どんどん客が増え、ようやく終点松本に到着した。

松本駅

さあ、だいぶお昼を回っている。昼飯でも食べたい。でも接続の小淵沢(こぶちざわ)行きまではそれほど時間もないようだ。
駅を出てどこか食堂に行くわけにはいかないだろう。でも駅弁を買って食べるくらいしか時間がないわけではない。ここはやはり駅そばだろう。

駅を見回して駅そばのあるホームを見つけ、行ってみた。そして天ぷらそばを注文して食べる。やっぱり駅そばはいいなあ。

そば

ぼくが中学生のころ、はじめて塾に行った後で駅で駅そばを食べたのがぼくにとっての駅そばのはじまりだった。まだコンビニもないころだった。駅そばはそんな昔を思い出させる食べ物なのである。今は弁当がどこでも買えるけど、思い出したときに駅そばは食べてみたいものなのである。

ひさしぶりに食べたけどやっぱりうまかった。ごちそうさま。さあ、小淵沢行きに乗ろう。

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中央本線

松本〜小淵沢

松本駅のホームで天ぷらそばを食べ終えるともうすぐ小淵沢(こぶちざわ)行きの電車が出る時刻が近づいた。電車の前で待つ。やってきた。大糸線の電車はよそ行きといった感じがあるが、中央本線の電車はドアの横の2列席とボックスシートがあるおなじみの電車でいごこちがいい。ドアの横の2列席にすわろう。

2列席に乗ると、若者がたくさん乗ってきた。きょうは日曜日だからなあ。たちまちすわれない客が出てくる。
ここは長野県だけど、8月で暑いから、女の子たちがけっこう薄着だ。あの10代後半の女の子なんか、背中があいた肩ひものスリップドレスを着ていて、しかもドアのそばに立ってきた。
つまりぼくの至近距離に女の子の背中があるのだ。なんとなくドキドキする。ここって本当に松本なのかな?

日焼け

そんなふうにして電車が発車する。女の子との距離がこんなに短いのは電車に乗るときくらいである。こんなことも電車の旅行の魅力である。ドアのそばに立っている女の子のほかにもすわっている女の子たちがいるが、長野の女の子とは思えないほどにかわいくて色っぽい。
でも女の子たちは塩尻でみんな降りてしまった。あとは閑散としたままトンネルを通って岡谷、茅野と進んでいく。ほとんど客もなくなったまま山梨との県境を進んでいき、終点小淵沢に着いた。

小淵沢駅

「ほとんど客もなくなって」と書いたが、小淵沢のホームに出てみるとけっこう客はいる。みんな上り電車に乗り換えるのからホームにいるのだ。
と、そこにあずさではない電車が入ってきた。おお、あれは5月に乗った横浜行きの「はまかいじ号」ではないか。

そう言えばはまかいじ号で小淵沢を通った時、ホームに客がたくさんいたけど全然はまかいじ号に乗ってこなかったなあと思い出す。
たぶんあの客は普通列車を待っていたんだろうとこの時納得した。はまかいじ号ががらがらのまま横浜に向けて進んでいく。

帰宅

そして上り電車がやってきた。松本から小淵沢までの電車は3両編成だが、小淵沢から先は6両なので楽にすわれた。そして発車。

小淵沢から先は、ほとんど眠って過ごす。
このところ東海道本線で帰る時は、とにかく熱海までずっと混雑していることが多いので、東海道本線に比べるとすいている中央本線はいいなあと思いながら東京へと帰っていった。

来月は、予定では八戸から室蘭行きのフェリーにでも乗ろうかと思っていたが、金沢で快速ミッドナイトの指定席券が取れたので、ウィークエンドフリーきっぷと青春18きっぷで札幌とんぼ帰りの旅に行くことにした。
時刻表どおりだと札幌では大通公園まで行く時間がありそうなので、はじめての雪のない大通公園を散歩してみたい。そう思った。あしたは仕事だ。ゆっくり休もう。

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