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109.万葉線と高山から松本に向かうバス

説明

2002年も冬になり、青春18きっぷが発売されました。

とりあえず1枚買って、実家への行き帰りに使いました。

1枚か2枚余りそうなので、どこかに旅行しようかと思いましたが、もうぼくはほとんどの鉄道に乗っているので、あまり行きたいところもなさそうです。
ですが見つけました。富山県にあった「加越能鉄道」が鉄道運営をあきらめ、かわりに第三セクター「万葉線」が運営するようになったという話です。

富山県なら、どこかに1泊して行くのがよさそうです。いつもならムーンライトながらを使うところです。

しかし、時刻表を見ていて見つけました。以前立山黒部アルペンきっぷを使った時に乗った急行アルプスが廃止になったのですが、その替わりとして、「快速ムーンライト信州」という臨時列車が走り始めたとのことです。もちろん快速ですので青春18きっぷで乗れます。

始発駅は新宿、そして目的地は大糸線の白馬(はくば)です。白馬で降りた後は、大糸線を乗り継いで糸魚川に行き、北陸本線で万葉線の始発駅の高岡に行けそうです。

そのまま富山に宿泊するのもいいですが、そう言えば、5年前に高山に行こうとしたけど鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷが10月第一土曜日に使えないので予定を変えたっけなあと思い出しました。
あの時は高山に行ったら、高山発新宿行きという夜行バスに乗って帰ってこようかと思っていましたが、今回は青春18きっぷが2回分使えますので、帰りも18きっぷで帰ろうと思いました。
なんでも高山には「朝市」というのがあるらしいので、朝市に訪問してみたいなあと思いました。そのためには高山で泊まればよさそうです。

ただし高山から直接名古屋を経由して帰るのは時間がかかりそうです。
時刻表を見ると、高山発松本行きという昼間の高速バスが出ているようです。これに乗って松本から中央本線で東京に帰ると早く帰れることがわかりました。最近東海道本線はものすごく混雑するけど中央本線の混雑はそれほどでもないという事情もあります。

よし、これで旅の骨格は決まった、予約が必要なのはムーンライト信州の指定席券と高山の宿だな、と思い、さっそく指定席券を買いに行き、ホテルの予約をしました。無事どちらも取れました。

こうして1月最後の青春18きっぷが使える金曜日の夜を迎え、ぼくはムーンライト信州の出る駅へと向かったわけです。

大糸線その1

就寝

ムーンライト信州は、白馬(はくば)に向けて走っていた。もう東京都を出て、山の中に入っている。深夜1時を過ぎて、窓の外は闇である。
7年前に臨時の急行アルプスに乗ったが、あの時は年輩客がけっこういたような気がする。でもきょうは若者がほとんどの車内である。7年前のボックス席とは違い、きょうは快速なのにけっこう乗りごこちのいい座席である。

ムーンライト信州に来るまでの電車が大混雑だった。金曜の深夜近くの電車がこんなに混雑しているとは思わなかった。そんなわけで多少疲れている。そんなこともあって、笹子(ささご)トンネルを通る前に眠ってしまった。

起床

目が覚めた。松本を過ぎて大糸線に入っているようだ。

7年前もそうだったが車内は客が減っている。意外と大糸線まで乗ってくる客は少ないのだ。
7年前は8月に急行アルプスに乗ったので多少明るくなっていたが、今は1月なのでまだまだ暗い。
これから向かうのは富山県で、立山・黒部アルペンルート経由で行った7年前と違い、きょうは糸魚川(いといがわ)経由で行くのだ。
今乗っているムーンライト信州は終点の白馬で降りてもいいが、7年前に降りた信濃大町(しなのおおまち)で降りても糸魚川に着くのは同じ列車になる。
たしか信濃大町には10分くらい歩いたところにコンビニがあったから降りても良かったのだが、やはり降りたことのない駅で降りてみたいと思い、白馬まで行くことにした。
まだまだ暗いまま電車は進み、終点白馬に到着。電車を降りる。

白馬駅前

これから乗る南小谷(みなみおたり)行きの電車までは時間があるので、いったん青春18きっぷを見せて改札を通り、駅を出てみた。それほど大きな街ではないらしい。多少広い集落といったところだ。長野オリンピックの会場にもなったところだからそれなりに家並みはあるようだ。

西の方に少し歩いてみた。さすがに1月なので寒いが、歩けないほどではない。
そのうちだんだん明るくなってきた。夜行列車明けはこの明け方の景色がいい。
まばらではあるが人家は駅から遠くまであった。でもコンビニはないようだ。やはり信濃大町で降りればよかったかなあと思いながら白馬駅に戻ってきた。ぼくと同様に南小谷行きを待つ人はそんなに多くないようだ。駅で待っていると発車時刻が近づいたので18きっぷを見せて改札を通る。

白馬〜南小谷

ホームに行くとだいぶ明るくなってきた。そして南小谷行きがやってきて、ドアが開き、乗る。
けっこう新しい電車だ。それほど混雑もなく、楽にすわれた。そして発車。

かなり明るくなってきた。左右に山々が見える。去年は何回か定期観光バスに乗って観光地をめぐる旅をしたけど、こうやってただ景色をながめるだけっていうのもいいなあ。
そんな山々を見ながら、電車は終点、南小谷に到着した。電車を降りる。

駅を出てもたいしたお店がないのはわかっているので、このまま駅で糸魚川行きのディーゼル車の発車時刻を待つことにした。

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大糸線その2

旅行記本文

白馬から乗ってきた電車を南小谷(みなみおたり)で降りた。
南小谷にはコンビニなんかないことはわかっている。それほど乗り継ぎ時間もないし、すぐに糸魚川(いといがわ)行きのディーゼル車に乗ろう。

数年ぶりの大糸線である。白馬からの電車はピッカピカだったが、南小谷から北のJR西日本区間はもうちょっと前に新型ディーゼル車になっているので多少古い。でも快適だ。

ディーゼル車は南小谷を発車する。南小谷より南も左右に山が見える景色だったが、北は谷間が狭くなり、トンネルも多くなる。
この区間を通るのは5年ぶりだ。5年前と同様に川の堤防が見えてきた。青春18きっぷシーズンだが、もう1月なかばなのでそれほど客は多くない。川を見ながらディーゼル車は進んでいく。

数年前の水害の復旧にはかなり時間がかかったが、復旧にかかった費用以上にお客がいればいいなあと思いながらディーゼル車は糸魚川をめざして進んでいく。山がだんだん低くなっていく。

そしてディーゼル車は終点、糸魚川に到着した。ディーゼル車を降りる。ここは駅前にセブンイレブンがあることがわかっているが、富山の方に向かう電車までそれほど時間がないので寄るわけにはいかない。階段を上がると富山の方に進むホームを見つけて階段をおりた。

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北陸本線

発車

南小谷(みなみおたり)から乗ってきたディーゼル車を糸魚川(いといがわ)で降りた。

ここを最後に通ったのは3年前に寝台特急日本海で福井から函館まで行ったときである。もちろん眠っていた。
起きた状態で通ったのは4年前だから、いずれにしてもひさしぶりの景色だ。海が見える場所なのでしっかり見ておこう。

電車がやってきた。このあたりは特急車両の普通列車が来たり、昔寝台車として使われていた電車を改造した普通列車が来たりする区間だが、今回は4人がけシートが整然と並んだ車両だ。空席もあったのですわった。そして発車。

海が見えてきた。なんにしても海はいいものである。きょうはこれから万葉線に乗る予定だが、景色としては加越能鉄道時代と同じでそれほど海の近くを通るわけではないし、今回の旅行では海が見えるのは今くらいしかなさそうだ。しっかり海を見ておこう。

回想

また海の中に高速道路がある区間にやってきた。いわゆる「フォッサマグナ」のせいでトンネルが掘れず、海の上に高架を通している箇所だ。

海

これを見て「景観がそこなわれる」などと言う人がいるが、ぼくはこれも日本の景色の一部だと思っている。いわゆる「歩道橋」と同じものと思っている。

大昔、「魔法使いサリー」というアニメで、サリーちゃんが募金のお願いを書いた手紙をつけた風船をたくさん飛ばして、募金を集めて歩道橋をつくる話を見たことがある。
それを見て以来、歩道橋というものはとてもありがたいものだと考えるようになっている。まして「歩道橋のせいで景観がそこなわれる」という意見にはとても賛成できないのである。

そんな意見とは別に、あの高速道路に乗って、海を見てみたいなどと思うこともある。免許は持っているがこわくて車に乗れないぼくがあそこから景色を見るには、高速バスに乗るしかない。
それも夜行ではなく昼間通るバスだ。でもなかなか機会がない。いつか高速バスであの道路から景色をながめてみたい。

到着

そんなことを考えている間に電車は進んでいく。海が見えなくなる。
海とは反対側には富山の高い山々が見えていて、てっぺんには雪が積もっているはずだが、そんな景色はそれほどめずらしくない。とりあえずもう海は見えないから、目的地の高岡までゆっくりしていこう。

そうこうしているうちに電車は富山に着いた。4年前と同じホームだ。そしてまた発車。数時間後に通るはずの高山本線のレールが左に分岐していく。
富山と高岡は近いようでけっこう時間がかかる。富山の平野をしばらく進んだ後で電車は高岡の駅に到着した。7年ぶりに高岡で電車を降りる。

まあどうせ加越能鉄道時代とそんなに場所とかながめとか変わってないだろうなあと思いながら、ぼくは青春18きっぷを見せて改札を通り、万葉線のホームがあるはずの、7年前に加越能鉄道のホームがあった場所をめざした。

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万葉線

JR〜万葉線

北陸本線の電車を高岡で降り、青春18きっぷを見せて改札を通った。高岡で降りるのは加越能鉄道(かえつのうてつどう)に乗ったとき以来、7年ぶりだ。
たぶん万葉線になっても乗り場は変わらないと思い、7年前と同じ場所に行ってみた。ちゃんと停留所っぽいホームが変わらずにあった。
終点の越ノ潟(こしのかた)行きの時刻を確認してみると、きょうはそれほど待たなくても乗れるようなので、7年前に寄った地下の食堂には寄らずに電車を待った。

電車がやってきた。いちおう会社が変わっているのだから電車も7年前とは変わっているのかもしれないが、電車の形式なんてさっぱりわからないのでどう変わっているかもわからない。
それほどお客が多いわけでもなく、来るとすわれた。そして発車。

高岡駅前〜越ノ潟

電車は高岡駅前を発車すると道路の中央を走る。車は少なく、いいながめだ。
停留所で停車し、お客が降りていく。JRの氷見線(ひみせん)と途中まで並行しているはずだが、けっこう途中のお客もいるんだなあ。そんな広い道の中央をしばらく進む。

そのうち電車は広い道をはずれ、右に曲がっていった。かなり海に近いところを走っているはずなのだが、海が見えるわけではない。住宅が続く中を電車は進む。
新湊(しんみなと)というところでかなり客が乗ってきた。どうやら万葉線は海岸寄りにいくと高岡ではない街があるようだ。
越ノ潟まではそんなに距離はない。新湊で乗った客も数駅で降りてしまい、電車は7年前に乗った渡し船のある駅、越ノ潟に到着した。ここでいったん降りる。

越ノ潟〜高岡駅前

7年前は渡し船に乗ったが、きょうは電車で高岡に引き返すことにしよう。また電車に乗る。
客は少なく、発車する。同じ道を引き返していく。
新湊で運転手が交代する。なるほどなあ。長い路線の場合、途中で運転手が交代することはよくあるが、どうやら万葉線は新湊に「本部」があるので短い路線でも運転手交代はそこでするようだ。加越能鉄道時代から変わらないのかもしれない。
そして電車は進み、道路の中央を進むようになり、客もだんだん乗ってきて終点高岡駅前に到着した。電車を降りる。これで今回の旅行の目的の1つが終わった。

さあ、次は夕方までに高山に行かなくてはと思い、青春18きっぷを取り出してJRの改札に向かった。

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高山本線

高岡〜富山

越ノ潟(こしのかた)から乗ってきた万葉線(まんようせん)の電車を高岡で降りる。

なんとか無事に万葉線に乗ることができたので、予定通り高山に向かおう。青春18きっぷを改札に見せて通る。北陸本線の電車に再び乗る。すんなりすわれて発車。
富山まではけっこう時間がある。川を渡ると富山市街だ。市街地に入っていき、電車は富山駅にすべりこんだ。電車を降りる。

富山〜猪谷

さて、まずは猪谷(いのたに)行きのディーゼル車に乗るのだが、このディーゼル車にはトイレがないことがわかっているのでまずはトイレに行っておこう。トイレを出て猪谷行きの出るホームに行き、しばらく待つとディーゼル車がやってきた。
このディーゼル車に最後に乗ったのは7年前だった。あの時は日曜なのにものすごく混雑したものだった。きょうはあの時ほど客はいないようだ。席にすわってしばらく待つと発車だ。

また橋を渡り、北陸本線を分かれて大きく左に曲がっていく。そしてだんだんと谷間に入っていく。7年前と違い、景色をながめる余裕がある。1駅ごとに左右の山々が深くなっていく。

川

山が深くなるとそばに川が見えるようになる。鉄道は川に沿って通ることが多いが高山本線もそのようだ。川はいいなあ。そのうち終点の猪谷に着く時刻が近づいてきた。猪谷はそんなに乗り換えにくい駅ではないことがわかっているので、身構えずに猪谷を待つ。

そして山の中の駅、猪谷に到着した、ここで富山から乗ってきたディーゼル車を降りる。
高山行きのディーゼル車はすぐそばのホームにあった。まずは乗り込む。お、こっちの車両にはトイレがある。行こう。
もし今後逆向きに、高山から富山まで普通列車を乗り継ぐときは、おそらく今後とも猪谷から南はトイレつきで、北はトイレなしだろうから、猪谷に到着する前にトイレに行っておく必要があるな、そう思った(その機会は意外と早くやってきた。この日から約5ヶ月後に乗ることになった)。

猪谷〜高山

トイレにいるうちに発車したようだ。トイレから出て景色を見る。相変わらず川のそばを通る景色だ。美濃太田から猪谷までは特急ひだでしか通ったことがないので、はじめての普通列車の景色を楽しんでおく。お客も少なくいい雰囲気である。

6年前にひだに乗った時は半分眠りながら通ったので、今回はしっかりと見ておこうと思ったが、いかんせんきょうも夜行明けである。6年前ほどではないが多少うつらうつらしながら通る。
ずっと川のそばである。猪谷から高山の間で長いトンネルを通ることはないようだ(あとで、いわゆる「分水嶺」は下呂と高山の間にあることを知った)。そのまま川のそばの景色を楽しみ、午後の時間が過ぎる。

ディーゼル車は終点に近づくとちょっとした市街地に入っていく。
そして6年前は通過しただけの高山駅に到着した。ここで降りる。青春18きっぷを見せて改札を通る。今日の鉄道はここまでだ。でもまだホテルのチェックインには早いようだ。予約したホテルは駅前にあった。ホテルを探してさまようことが何度もあるが、きょうはそんなことはないようだ。
それからあした乗る松本行きのバスのターミナルも、駅の左手にあることがわかった。これで迷うこともない。

就寝

とりあえず駅前の案内図で朝市の場所を見てみる。駅から多少歩いたところにあるようだ。まずは歩いてみよう。
市街地はけっこうお店や住宅が多いようだ。こっちかなあと思いながら進む。
朝市があるらしい場所にやってきた。今は午後なので朝市はやっていないようだ。高山の市街地はせまく、もう市街地は終わりが近づき、のぼりの坂道が始まっているようだ。
坂道をちょっとだけのぼってみるが、さすがにこれ以上のぼると疲れそうだ。
けっこう時間もつぶれたし、あとは駅前に戻って食堂にでも入ればチェックインにちょうどいい時間になりそうだ。戻ることにしよう。

駅前に戻り、ちょっとした食堂に入った。1月なかばは青春18きっぷが使えるので、それなりに混雑していてもいいものだが、いかんせんそんな客が多いわけもなく、食堂はすいていた。めしを注文するとすぐに食事はやってきて、おなかもふくれてひといきついた。さあ、すぐそばのホテルに行こう。
ホテルにチェックインする。部屋に入り、風呂に入る。あとは特にすることもない。

日本テレビの「夜もヒッパレ」が終わって以来、最近は土曜日に見るテレビが全然ない。だからきょうもこのまま眠ることにする。おやすみなさい。

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バス・高山〜松本

起床

目が覚めた。

ここは高山駅前にあるホテルである。きょうは午前10時過ぎの松本行きのバスに乗る予定である。どんな場所を通るのかおもしろいので乗ってみるのだ。
バスに乗る前に、なんでも高山には朝市があるそうなので行くことにする。駅から多少離れた場所らしい。

朝食を食べてホテルをチェックアウトし、東に歩く。そして朝市があるらしい場所にやってきた。
なんだかとてもこじんまりした朝市である。売っている物は・・・うーん、野菜とかつけものとかばかりのようだ。店の数も少ないし、特に買うものもないなあ。

陣屋

あたりを見回すとすぐそばに「陣屋」と呼ばれる建物があるようだ。
どうやら東海道で「本陣」と呼ばれていた宿場と同様に、階級の高い武士の宿泊する場所だったようだ。入場料金を払うとここに入れるらしい。まあここくらいしか観光地はなさそうだし、入ってみるか。

入ってみた。古い建物のようだがリフォームされているようで、ピッカピカのじょうぶな構造のようだ。さすがに日曜日なのでお客は多いようだ。けっこう多めの客に混じって歩く。
たたみ敷きの部屋がたくさんあり、迷路みたいでけっこうおもしろい。

たたみ

そんな中を数十分歩き、ひとまわりして入口に戻ってきた。もういいか。

だいぶ時間がかかってしまったが、松本行きのバスまではまだまだたっぷり時間がある。でもほかに見る場所もないし、もうちょっと高山の古い街並みを見たら高山駅前のバスターミナルに行こう。

高山駅前〜平湯温泉

まちなかを歩き、駅前に戻ってきた。バスターミナルに行くと窓口があいていた。松本行きのバスの券も無事買えた。そしてしばらく待つ。
日曜日だが、客はほとんどいない。10人もいなかっただろう。そしてバスがやってきた。いつも乗っている高速バスっぽいバスだ。高速道路を通るわけではないが、岐阜県と長野県を結ぶバスだし、いいバスなのだろう。

バス

乗車して発車を待つ。そして発車。しばらくは市街地を進んでいく。朝市の近くも通るようだ。
そして市街地をはずれて坂道をのぼっていく。市街地はせまく、すぐに盆地を見おろす景色になる。いい景色だなあ。
あとは山道を進む。山道とは言ってもそれほどせまい道ではなく、きちんと整備された道を進んでいく。しばらく進むと大通りをはずれていく。もうすぐ「平湯温泉」とのことだ。
周遊きっぷでも行ける場所だから(2003年現在)ちゃんとした温泉っぽい場所なのかなあと思いながらバス停を待つ。

バスは多少大きめの建物の前に停車した。ここが平湯温泉の停留所だ。どちらかと言うと温泉街と言うよりも山の中の温泉センターといった感じの建物だ。

温泉

なんとけっこう待っている人がいて、続々バスに乗ってくる。高山から乗ってきた客より多いくらいだ。はー。高山から松本行きのバスって、平湯温泉の客の方が多いんだなあ。そんなに温泉って人気なのだろうか。

平湯温泉〜松本駅前

そんなこんなで半分以上の客になったバスは、停留所を発車していき、また山道を進んでいく。そしてようやくトンネルに来た。トンネルに入っていく。
そこはピッカピカのトンネルだった。1990年代後半になってようやく開通したトンネルだ。この道は高速道路ではないが、高速道路並みにピッカピカのトンネルだ。このトンネルのおかげで松本から高山に行くバスが運行されているし、新宿から高山に行く夜行バスもここを通っている(2003年現在)。長いこと、長いことトンネルは続く。

ようやくトンネルを出た。入った時とだいぶ景色が違う。長野県だからなあ。
岐阜側よりも山々の頂上の標高は高いようだ。すぐそばに川が見える。
そう言えば以前松本から上高地までバスに乗ることがあったが、その時もこの道路を通ったように記憶している。まあ景色のいいところだからいいだろう。

上高地からの人家のない道を松本に向けて進んでいく。それでもだんだんと標高が低くなっていき、人家が見えてくる。
そのうち右側に線路が続くようになった。
あ、あれは9年前に乗った松本電鉄の線路ではないか。もう新島々(しんしましま)を過ぎていたか。

しばらく線路沿いを通り、そのうち市街地に入っていった。市街地を進み、松本駅のすぐそばにあるビルの地下に入っていく。そこが終点であった。バスを降りる。

まだまだ日は高い。時間があったら昼食を食べていきたいが、東京の方に行く電車は少ないので、すぐ乗れるなら東京に帰ってからめしをたべた方がいいだろうと思い、道を渡って松本駅に入っていった。昼過ぎに青春18きっぷを使い始めるのはひさしぶりだ。

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中央本線

旅行記本文

高山駅前から乗ってきたバスを松本駅前のスーパーの地下で降りた。
そのまま駅に向かう。

ずいぶんひさしぶりにお昼に青春18きっぷを使い始めることになる。5日目のところに日付を入れてもらって改札を通る。
時間があればお昼でも食べたいがちょうどいい電車がある。駅そばを食べる時間もなさそうだ。お昼は抜きにして、帰ってから食べることにしよう。電車に乗る。

そしておとといの夜、ムーンライト信州で通り抜けた場所を高尾に向けて進んでいく。塩尻からトンネルを抜けると岡谷だ。
岡谷を出て茅野を過ぎるとまた山になる。でもきょうのぼくは高山からのバスでもっと高い山を通っているのであまりめずらしい景色ではない。

甲府で乗り換えて高尾に向かう。もし日が暮れていたらこのあたりの甲府の市街地を見下ろす夜景はかなりきれいなのだが、まだまだ日は暮れておらず、街の建物が遠くに見えるだけだ。

でももし高山から松本に抜けず、名古屋経由で東京に帰ることを考えると、静岡のあたりはものすごい混雑なことが予想され、それを考えるとあまり混雑もしていないこの車内はのんびりしていていいなあと思う。

電車は笹子トンネルを抜け、大月を過ぎた。この冬の18きっぷの旅行ももうすぐ終わりだ。
最近ほとんどの全国の鉄道に乗っているので、今回の万葉線みたいに鉄道の経営者が変わった場所くらいしか乗るところがない。この春もし18きっぷの旅行ができるならどこに行こうか。
それより今夜何を食べるか考える方が先だなと思いながら、ぼくは東京に帰っていった。

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