124.ムーンライト八重垣と博多南駅博多南線 |
70.明石海峡大橋を渡る・インターチェンジは大混雑山陽本線 |
84.宮本武蔵と小豆島山陽本線その1 |
92.智頭急行と北越急行智頭急行 |
京都から、相生と岡山の間にある上郡(かみごおり)まで東海道本線・山陽本線を通り、上郡から智頭(ちず)まで第三セクター智頭急行(ちずきゅうこう)を通り、智頭から鳥取まで因美線(いんびせん)、鳥取から倉吉まで山陰本線を通るディーゼル特急である。
この特急の特徴として、「強制振り子式」のディーゼル車両を使っていることがあげられる。すなわち、智頭急行はカーブが多い路線なのだが、そのカーブの多い路線を、車両を強制的にカーブで傾けることにより高速走行を行う列車なのである。おかげで京都〜鳥取間は従来の山陰本線経由よりかなり所用時間が短縮された。
京都や大阪から鳥取へは、高速バスも運行されていてスーパーはくとより安いとは言え、リクライニングもするし快適な車両なのでけっこう乗られているようである。
智頭急行の途中駅、大原(おおはら)に停車する列車もあり、多少は大原の利用客がいるようである。
92.智頭急行と北越急行高山本線 |
名古屋から岐阜まで東海道本線を走り、方向を変えて岐阜から高山まで高山本線を走るディーゼル特急である。
本来は1日に数往復、高山から富山まで延長運転することもあるのだが、2004年の水害により高山本線の北部が長期運休のため、2004年からしばらくの間富山には行っていない(数年後復活するとまた富山に行くようになった)。
高山は岐阜県北部地方の中心都市であるためそれなりに客は多いのだが、高山近郊の道路も整備されており、今後お客がそれほど増えるとは思えない区間である。でもそんなにすぐに列車数が減るとは思えない特急である。
なお、残念なお知らせがある。北陸新幹線の開業により、富山にて特急ひだと北陸新幹線の乗り継ぎが可能になったのだが、この乗り継ぎで特急ひだの特急料金を乗り継ぎ割引で半額にすることは不可能になった。
名古屋で東海道新幹線に乗り継ぐ際の乗り継ぎ割引は可能である。間違えないようにしてほしい。
81.不思議な急行常磐線その1 |
常磐線には2種類の特急列車が走っている。
1つは、東京都港区にある品川駅から、おもに福島県のいわきに向かう特急ひたちであり、もう1つは同じく品川駅から、おもに茨城県のひたちなか市にある勝田駅に向かう特急ときわである。
ただし朝晩には品川〜上野間を運転せず、上野〜いわき、上野〜勝田などの区間のみのひたち・ときわもあるほか、一日に3往復、品川と宮城県仙台市の仙台駅の間を往復するひたちもある(一本のみ上野→仙台)。
以前はひたちのことを「スーパーひたち」と呼び、ときわのことを「フレッシュひたち」が呼んでいた時代もあったようだが、2015年になって名称が変更になっている。「ときわ」という名前自体は常磐線の急行として使用されていた時代もあり、復活したことになる。
ひたちはときわに比べて基本的には停車駅は少なく、上野〜水戸間ノンストップの列車も多い。
必ず停車する駅も、品川(品川発着のみ)、東京(品川発着のみ)、上野、水戸、勝田、日立、泉、湯本、いわきのみで、残りの駅は列車により停車したりしなかったりするので時刻表で確認する必要がある。
常磐線は現在、在来線の中ではもっとも特急の数の多い区間となっているが、近年は高速バスが東京都内から常磐線沿線各地に向けて走っており、JRから客を奪っている。
しかし高速道路は渋滞しやすく、必ずしも所定の時間通りにバスが運行できるとは限らない。そのため時間通りに移動する必要がある客はひたち・ときわを選択しており、一定数の客はいる。
高速バスに遠慮して特急の数を減らしている各地の特急とは違い、新幹線でもできない限り今後ともこれらの特急は走り続けるものと思われる。大きな事故が起こらないことを祈りたいものである。
105.航空機を使わず札幌・ミッドナイト旅行函館本線その1 |
110.はじめてのひとり観光宿泊旅行函館本線 |
119.最後から二番目の逃亡旅行函館本線その1 |
122.札幌雪祭りと北海道旅行函館本線その4 |
函館から長万部まで函館本線、長万部から沼ノ端まで室蘭本線、沼ノ端から白石まで千歳線、そして白石から札幌まで函館本線を通って函館と札幌を結ぶディーゼル特急である。
以前は、七飯〜大沼間は札幌行きは渡島大野(新函館北斗の2016年3月以前の名称)、仁山を通らない区間を通っていたが、北海道新幹線開業以降、函館行きも札幌行きも新函館北斗を通るようになった。
大沼〜森間は、毎日走る列車はつねに大沼公園経由の区間を通るが、函館行きの臨時列車に大沼公園を経由しない(通称砂原線経由の)列車がある。
2020年2月までは臨時列車以外はスーパー北斗という名称の特急が走っていたのだが、3月から北海道の特急からすべてスーパーを取ることになり、すべて特急北斗となった。
北斗が必ず停車する駅は五稜郭、新函館北斗、森、八雲、長万部、伊達紋別、東室蘭、苫小牧、新札幌で、停車したり通過したりする駅は大沼公園、洞爺、登別、白老、南千歳、千歳となった。
この特急は北海道の主要都市の2つである札幌と函館を結ぶもので大事な特急であり、札幌〜登別間はかなりお客が多いが、登別〜函館間はそれよりお客が少ない。なくなったら困る人がたくさんいる特急である。
114.松山の市電と九州の西友佐世保線 |
博多〜佐世保間を結ぶ特急である。
博多〜鳥栖は鹿児島本線、鳥栖〜肥前山口は長崎本線、肥前山口〜佐世保は佐世保線を経由する。
佐世保線が早岐(はいき)で方向を変えているため、この特急みどりも早岐で運転手と車掌が入れ替わり、早岐〜佐世保間は前後が逆転する。
以前は博多〜長崎間を走る特急かもめと併結され、肥前山口で切り離されたりして運行されていたが、2011年3月からかもめとは併結されなくなった。
特急リレーつばめが廃止されたので、博多〜鳥栖間の列車の数が減ったのが理由のようである。
博多〜ハウステンボス間を走る特急ハウステンボスと併結され、早岐(はいき)で切り離されたりする運行は相変わらず続いている。
また、肥前山口で切り離されて、切り離された車両がそのまま肥前山口止まりということはある。
とりあえず、廃止されない程度にお客はいるらしい。
高速バスも以前から運行されていたが、佐世保まで高速道路が通じていなかったため、みどりに比べるとかなり時間がかかっていてあまりお客もいなかった。しかし高速道路も延伸され、今ではみどりより頻繁に高速バスが運行されるまでになっている。さてどうなるのだろう。
かなり新しく、JR九州の他の特急と同様にカラフルにペイントされた、けっこう乗りごこちが良い車両を使っている。
なお2011年3月から、JR九州は在来線特急料金を若干値下げしたが、それと引き替えに小倉や博多での新幹線との乗り継ぎ割引が廃止された。
このため、以前は特急ハウステンボス・みどりで博多まで来て山陽新幹線に乗り換える際ハウステンボス・みどりの特急料金は乗り継ぎ割引で半額にすることが可能だったが、3月から不可能になった。
乗り継ぎ割引がないのがいやなら高速バスに乗ろう。
2018年3月17日から、特急みどりの早岐〜佐世保間は自由席に限り特急料金不要になり、青春18きっぷでも乗ることが可能になった。
なんでも昼間の早岐〜佐世保間の普通列車を減便したのが理由とのことだが、減便はおもに肥前山口方面から佐世保に直通する列車に限られ、大村線直通のディーゼル車はそれほど減便されていない。
だから青春18きっぷで特急に乗れる特例を設けるなら九州の他に必要な場所があるんじゃないかと思われ、なんとも不可解なみどりの特例となっている。
94.一畑電鉄と急行だいせん伯備線その2 |
山陽本線・山陽新幹線の岡山駅から西に山陽本線で倉敷駅に進み、そこから北に向きを変えて伯備(はくび)線経由で伯耆大山(ほうきだいせん)、米子(よなご)に向かい、西に向きを変えて山陰本線で松江、出雲市に至る電車特急である。
昔は松江・米子からの列車は山陰本線・福知山線経由で大阪駅に向かう列車や山陰本線をそのまま進んで京都駅に向かう列車が多かった。
しかし山陽新幹線が岡山まで延びたため、岡山と米子を結ぶ鉄道を整備すると便利ということになり、小さなローカル線に過ぎなかった伯備線が電化整備され、特急がほぼ1時間に1本走るようになった。
以前は古い車両がやくも、新しい車両がスーパーやくもと呼ばれていた時代もあったが、すべて新しい車両に置き換わったため、「スーパー」を省略して以前のように新しい車両もやくもという名称に戻った。
なお、2014年4月1日より、自由席特急券の有効期間が2日から1日に短縮された。このため、出発地によっては夜遅くのやくもに乗る際に午前0時をまわる可能性がある。
その際厳密に規則を適用すれば翌日の自由席特急券でないと無効ということになる。そんなに厳密な適用となるかはわからないが、念のため自由席特急券は買わずに車内精算した方がいいかもしれない。
この時おつりがいらないように細かい金を持っておくべきだろう。
71.えりも岬と札沼線函館本線その2/函館本線その3 |
122.札幌雪祭りと北海道旅行函館本線その3 |
札幌から旭川まで函館本線経由で結ぶ電車特急である。
特急カムイと合わせると30分に1本おきに走る特急であり、北海道の主要都市の2つである札幌と旭川を結ぶ大事な特急である。
お客はそれなりに多いのではあるが、札幌〜旭川間の高速道路が完成し、積雪時を除いて札幌〜旭川間の高速バスが安くて便利なため苦戦している。
もともと特急ライラックは札幌から旭川まで走っていたが、2007年9月30日にいったん廃止され、代わりに札幌〜旭川間には特急スーパーカムイが走るようになっていた。この時点の特急ライラックで使用されていた車両は札幌〜旭川間では使用されなくなった。
北海道新幹線が開業して使われなくなった特急スーパー白鳥の車両を、旭川の豪雪にも耐えられるように改良した上で2017年3月4日に走り始めたのが現在の特急ライラックである。9年半ぶりに愛称が復活したわけである。
今後とも廃止された愛称が復活する特急があるものと思われる。