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125.二度目の東京ミニ周遊券旅行・3日目〜7日目

横須賀線

旅行記本文

上越スキー号に乗って2日後の建国記念日、ぼくは横須賀線へと向かった。せっかく東京ミニ周遊券があるのだし、どこか行っておきたい。

鎌倉に行ったことはあるし、久里浜まで行ってフェリーに乗ったこともあるが、横須賀で降りたことはない。横須賀で降りてみよう。

横須賀線は大船を過ぎて北鎌倉を抜け、鎌倉にやってきた。そしてトンネルをくぐると逗子(ずし)である。そしてさらに何回かトンネルを抜け、横須賀に着いた。まずは電車を降りる。

この駅は2つホームがあることはあるが、1つのホームは行き止まりホームで、もう1つのホームしか久里浜に行くことはできない。こんなのでやっていけるか不思議だがだいじょうぶなのだろう。

東京ミニ周遊券を見せて改札を通り、駅を出る。どんよりとした天気である。2月だからなあ。
さすがに横須賀は港町といった場所らしい。海にはなんとなくものものしい船が浮かんでいる。おそらく自衛隊か米軍の船なのだろうと思うがどちらなのかわからない。

とりあえず道路を久里浜方向に歩いてみよう。JRの横須賀駅周辺はどちらかというと市街地のはずれで、久里浜方向に進むとだんだんまちなかに入っていく。
そのまままちなかをずんずん進んでみたものの、おもしろそうなものは見つからない。まあ、横須賀という雰囲気だけでも味わえたような気がするのでいいかと思った。戻ってみよう。

戻る途中、海岸にダイエーのマークを見つけた。買い物でもしていこうか。

そのダイエー系の店はけっこう大きな店だった。このあたりでは客が集まりそうな場所で、事実客がたくさんいる。食料品売り場だけ見たが、いいものがそろっているようだ。
まあ、ここで買い物して帰ろうかと思った。どうせあしたは会社だし、いつもの土日の休みと違って祝日の休みはそんなに疲れが取れるものでもない。

買い物袋を持って横須賀駅に戻った。また電車に乗る。まあ、東京ミニ周遊券を使って余計に電車に乗れたんだから、お得なんじゃないかと思いながら、アパートに帰っていった。3日後にまた静岡に行くのでなるべく体力は使わないようにしよう。

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東海道本線その3

東京駅

横須賀でダイエー系の店に寄って数日後、ぼくは仕事を終えて東京駅にやってきた。

去年3月にムーンライトながらが走り始めて以来、ながらには横浜か小田原から乗ることが多い。あとは上りに大垣から乗ったりした。

今日は東京から乗る。そう言えば大垣行きの夜行に東京から乗るのは、おととし9月にやはり静岡発の東京ミニ周遊券B券で乗ったのが最後だから、ムーンライトながらが走り始めてからは初めてということになる。まずはホームに行こう。

今年長野に行く新幹線が開通するので、それに備えて中央線のホームが高架になり、山手線、京浜東北線、そして東海道本線のホームがじゅんぐりに丸の内方向にずれている。どうやらもう東海道本線のホームもずれたようだ。ムーンライトながらの出るホームもずれた。階段を上がる。

今までムーンライトながらが出ていたホームは、最近のぼくとしては寝台特急はやぶさで使ったホームである。確か狭いホームだった。このホームからだととなりに見えるはずだ。
なんと今まで使っていたホームは、ホームのアスファルトがばらばらにされて、今にも解体されようとしているところだった。

このホームもほんの1〜2年だったが、工事中の東京駅をささえてきた大事なホームだった。ぼくはこういった寿命の短い建造物が大好きなのである。
今までありがとうと心の中で思った。

東京〜静岡

さて、今日の指定席は名古屋までずっと指定席の1号車を取っている。一番前に行こう。ここなら小田原から立ち客がやってこなくて静かだろう。そのうちながらが入線してきた。乗る。
ムーンライトながらは青春18きっぷが使えない時期でもかなり客を集めていて、今日も満席のようだ。すわってしばらくすると発車である。

3ヶ月前に、はやぶさからながめてはいるが、ムーンライトながらからながめるのは初めてとなる東京〜品川の間の貨物線みたいな場所を通り、品川に着いた。もちろん今は臨時の大垣行きはない。そして品川を発車。
あとはひんぱんに通っている景色である。多摩川を渡り、横浜を過ぎ、戸塚のあたりの住宅のあかりを見て大船に着く。
大船を出るとあかりもそんなに見えなくなり、ずっと進んで1週間前にムーンライトながらに乗った小田原に着いた。うしろの車両にはたくさん客が乗っただろうが、ぼくが乗っている車両はもちろんほとんど乗ってこない。

1週間前と同じく熱海の手前で海が見えて、熱海に着く。今日は降りずに、沼津、富士を進んでいく。
ムーンライトながらは静岡に近づいた。

持っている「小田原→菊川」の周遊乗車券は静岡で途中下車した状態だから、菊川から浜松まで精算するだけで浜松まで長くすわれるし、浜松まで行ってみようか。
でも指定席券が「東京→静岡」だから、もしかしたら静岡からこの席に乗ってくる人がいるかもしれないなと思い、やっぱり静岡で降りることにした。
そして静岡に到着。けっこう降りる人がいるなあ。乗る人もいるようだ。さすがに夜行列車の王様というだけのことはある。

階段をおりて改札に行き、東京ミニ周遊券のB券を改札に渡して通った。

夜食

さてどうしようか。これからはまず、菊川まで電車に乗る予定だが、始発の浜松方面の電車まで2時間以上時間がある。
よし、熱海ですかいらーくを見つけたように、静岡でもどこか深夜営業の食堂でも見つけようと思った。とりあえず駅の北をめざそう。

3年前はやや北東寄りに歩いて新静岡駅に行ったから、きょうは北西寄りに進もう。すっかり人通りのない道を進む。ときどき車が通る。
なにやら明るい場所が見えてきた。ラーメン屋だ。さすがに県庁所在地だから、夜もやっているラーメン屋はあるのだろう。席はあるかな?

ラーメン屋に入った。客は全くいないというわけではないが店が広いわりに少ない。ラーメンを注文する。
どうせ始発電車まで時間があるのでラーメンができるまで時間がかかってもよかったのだが、こういうときはすぐやってくる。いただきます。
できるだけゆっくりとラーメンを食べることにする。先週は熱海で食事したし、きょうは静岡である。やっぱりこういう場所ってほっとするなあ。

ラーメン

ぼくが店に入ってからも、何人か客がやってくる。こういう店は覚えておいて、またムーンライトながらを静岡で降りるようなことがあったら寄ってみたいなあと思った。ごちそうさま。
始発まで時間があるが、食べ終わったら店を出ないわけにはいかない。代金を払って店を出た。

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東海道本線その4

静岡駅

ラーメン屋を出て静岡駅に戻る。

商店街にはほとんど人はいないが、たまに人に会ったらこわい気がする。
車はけっこう走っている。なんとか駅に戻ってきた。

さあ、朝になったら御前崎(おまえざき)行きのバスに乗るわけだが、時間がけっこうあるので始発のJRで菊川まで行って戻る予定だ。

ただし静岡〜菊川間はだいたい営業キロが45キロだ。現在のJRの運賃体系では、15キロごとに下車してきっぷを買い直すと運賃が安くなるのだ。

菊川と静岡もその例にもれず、なんと島田と焼津(やいづ)でいったん降りると運賃が安くなるのだ。行きは一般周遊券だからそのまま行けるが帰りはきっぷを買うので島田と焼津で下車しよう。

静岡〜菊川

「小田原→菊川」の周遊乗車券を改札に見せて通り、ホームに行く。さすがにこの時間は人が少ない。
浜松に向かう電車が入線してきたので乗る。2月なのでまだまだ暗い。電車は発車する。

景色の見えない中を電車は進む。数十分が過ぎて、だんだん明るくなる。金谷を過ぎてトンネルを通り、ようやく目的地、菊川に到着した。電車を降りる。
まずはいったん改札を通らないときっぷが買えない。階段を上がっておりて改札に行き、「小田原→菊川」の周遊乗車券を渡して通る。使い始めて1週間後に使い切ったわけである。
そして駅舎の外に出て、バス停を確認する。うーん、まあどっちにしろ菊川はここにしか出口がないから、数時間後の御前崎からのバスはここに到着するはずだなあ。それだけ思ってまた駅舎に入る。

菊川〜島田

さあ、次の目的地は島田だ。券売機で230円のきっぷを買って改札を通り、また階段を上がっておりてホームに出る。じきに電車がやってきたので乗る。
電車は発車し、トンネルを通る、ぬけるとおととし大井川鉄道に乗った金谷である。

そこを過ぎると川を渡る。そして山に囲まれた場所を通り、目的地の島田に到着した。ここで降りる。
階段を上がっておりて改札を通り、また券売機で230円のきっぷを買って改札を通る。今度の目的地は焼津だ。

島田〜焼津

時刻表どおりだと島田始発の電車があったはずだよなあと思いながらホームに行くと、なんと今度の電車は東京行きだった。
あとで時刻表を見ると確かに東京行きなのである。しかもグリーン車がついている。
菊川から島田まで乗ってきたのはボックス席もある、いかにもJR東海の電車だったが、今度の電車はオールロングシートなのである。たぶんJR東日本の車両なのだろう。なにしろ10両以上の編成なのだ。

こりゃたいへんだなあ。でもぼくはボックス席よりロングシートの方が窓で頭をささえることができて好きだから苦にはならない。

時刻表を見ると、けっこう東京から静岡近辺まで普通列車は通っているようだ。でも島田発東京行きはこの電車だけのようだ。
今は青春18きっぷが使えない時期だから電車はすいているけど、18きっぷシーズンに熱海〜静岡を通るなら、できるだけ東京からの直通電車に乗った方がすわれるようだなと感じた。最近は以前より18きっぷ客が増えているから、すわりたい客はみんな直通電車をめざしているかもしれないなあと思う。

さあ、客はぼくだけだ。島田始発の電車が発車する。静岡駅近辺で走るのはなんとも似つかわしくない電車が進んでいく。
とは言っても焼津まではいつもの東海道本線の風景だ。山の谷間をすいすい進み、たちまち焼津に到着である。電車を降りる。

焼津〜静岡

また改札にきっぷを渡し、230円のきっぷを買う。いよいよ静岡だ。またホームに戻る。
今度の電車はさすがにJR東海っぽいボックスシートの電車だった。浜松の方から来る電車だけどやっぱり朝早いのですいている。電車は発車。

もう静岡が近いので客がちらほらと乗っている。とは言ってもたいしたことはなく、あまり客も増えないまま、電車は静岡に到着した。数時間ぶりに戻ってきたことになる。こんなに時間をかけても御前崎行きのバスにはゆうゆう間に合うのである。

改札にきっぷを渡して通った。

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バス・静岡〜御前崎

出発

焼津から乗ってきた電車を静岡で降りる。
ムーンライトながらを静岡で降りてからだいぶ時間が過ぎたが、それでもまだ御前崎(おまえざき)行きの始発のバスは出ていない。

おととし井川から乗ってきたバスは新静岡のバスターミナルが終着だったし、御前崎行きも新静岡が始発だろうと思って、バスターミナルに歩いた。そして御前崎行きのバスを探す。無事見つかった。
乗って待つ。客はほんの数人しかいない。そのまま新静岡を出発する。

するとなんとバスは静岡駅の北口にも寄っていくではないか。
よく見ると周遊船車券には「静岡駅→御前崎」と書いてある。うーん、新静岡から乗ってはいけなかったのだろうか?まあいいか。

バス

あまり客も増えないまま、バスは静岡の市街地を離れていく。そのまま進んでいく。

高速

そしてなんと、バスは東名高速のインターチェンジに来たのだ。なんとまあ、このバスは高速道路を通るバスだったのである。こんなのはめずらしい。
ぼくが知っている限りでは、お台場から品川に行くバスが首都高を通るくらいである。もっともここは首都高を通らないと品川に行けないわけだが。それでも首都高を通らない普通の都バスと同じ運賃だからすぐれものだ。

そんなふうにして高速に上がり、飛ばしていく。
信号待ちしてばかりの静岡駅近辺と違い、すいすい進むので眠くなり、ついに眠ってしまった。

「お客さん、終点ですよ。」

バスの運転手に起こされた。なんとぼくはインターチェンジから終点まで、ずっと眠ってしまったのである。夜行明けだし、まあしかたないか。

「静岡駅→御前崎」の券を渡してバスを降りた。雨が降っているのでかさをさす。

灯台

観光地のはずなのに、朝早いせいかひとけのない場所である。
岬なので海は近い。さすがに2月なので海は荒れている。波がザブンザブンと音をたてている。

海

あまり観光地っぽい施設も見あたらない。ホテルがあるが行く気にならない。となればやっぱり灯台だろう。
見渡すと、灯台らしい建物がすぐ近くに見えた。行ってみよう。

来てはみたものの、あまり大きくない建物であった。ひとけもなく、入ってみるとせまい。
まあ雨風はしのげるので、らせん階段をのぼってみることにした。えっちらおっちらのぼる。

なんとかのぼりきった。海が見える。やはり波の荒い景色である。
まあ、こんな景色を見るのも観光の1つだろう。とりあえずこの一般周遊券旅行はここが最後の目的地になりそうだ。
しばらく海を見ていた。さあ、もうすぐ菊川行きのバスの発車時刻だ。灯台をおりよう。

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バス・御前崎〜菊川

旅行記本文

御前崎のせまい灯台で、荒れた海をしばらくながめた後、またせまい階段をくだって外に出た。観光客っぽい人はだれもいない。

本当に2月はシーズンオフなんだなあと感じる。大きなホテルがあることはあるが、このあたりに来る人は何を目的に来るんだろう。そう感じた。

さてもうすることがない。バス停で待つ。

やがてこれから乗る菊川行きのバスがやってきた。ここに来るバスでは半分眠ってしまったので、その分までしっかり景色を見よう。

バスに乗る。客はもちろんぼくだけだ。折り返しのバスなのでしばらく停車していたが、そのうち発車した。海はすぐに見えなくなった。

ここは半島なので、けっこう標高の高い場所を通るようだ。木々の多い道を進んでいく。そのうち客が1人、また1人と乗ってくる。
でも菊川まで行くわけではなく、途中で降りていく。

山

こういうアップダウンの多い道は鉄道では経験することのできないところである。鉄道で見られない景色はバスで見るしかないのだ。
でもバスは時刻表に載っていないバスも多い。そんなバスをあてにして旅行するのはむずかしいだろう。

そのうち木々が少なくなり、道も多少太くなった。アップダウンは相変わらずあるようだが、なんとなく町中に出たような気がする。

そんな道が続くと終点、菊川に到着である。菊川駅はそれほど大きな駅でないのでバスを降りるとそこがすぐに駅前である。一般周遊券の「御前崎→菊川」の船車券を運転手に渡して、10人くらいの客といっしょにバスを降りた。

一般周遊券も残すは「菊川→小田原」の乗車券だけである。まだ午前中だし、明るいうちに東京に帰れるだろうと思いながら、菊川駅に入っていった。

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東海道本線その5

旅行記本文

御前崎(おまえざき)から乗ってきたバスを菊川で降りて、JR菊川駅に入っていった。
そして一般周遊券の最後の券、「菊川→小田原」のきっぷを見せて改札を通る。

ホームに行くと電車がやってきた。さすがに数時間前の早朝と違って多少は混雑しているが、青春18きっぷシーズンの静岡県の混雑ほどではない。
すわれてしまった。やっぱり静岡は青春18きっぷシーズンだけ混雑するのかな?

あとは熱海まで快適に進む。このまま家に戻っても午後3時ごろには東京に帰れそうなので寄り道してもよかったが、かなり疲れているし、やっぱりまっすぐ帰ろう。
熱海で東京行きに乗り換えて小田原に進む。またきれいな海が見える。先週踊り子からも見えたが海はいい。

そして目的地、小田原に着いた。電車を降りる。改札は出ず、中間改札で小田急のきっぷを買って新宿行きのホームに行く。一般周遊券の最後の券と表紙をまとめて中間改札に出し、きっぷにスタンプを押してもらう。

まだ明るく、日が暮れないうちにアパートに帰れそうだ。さあ、来月はウィークエンドフリーきっぷと青春18きっぷの旅が待っている。きょうはゆっくり休もうと思った。

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