1997年3月その2・3日目


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和歌山線その2
近鉄御所線
近鉄南大阪線
近鉄橿原線
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近鉄京都線
東海道本線その2

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和歌山線その2


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和歌山〜大和二見
大和二見〜御所
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[和歌山〜大和二見]
貴志(きし)から乗ってきた南海の電車を降りる。和歌山線の電車までは時間があるのでいったん駅を出てみた。

さすがに県庁所在地の駅なので立派である。渋谷行きのバスが停車していた。それだけ見ると改札に戻り、青春18きっぷを見せて通り、和歌山線のホームに来た。
そしてけさ乗った電車と同じような電車に乗る。多少お客は多い。

すっかり遅くなってしまったが、午後9時ごろには大和二見(やまとふたみ)に着けるだろう。ホテルのそばのファミリーレストランも9時なら営業しているだろうと思いながら、暗い中を電車は進んでいく。
だんだん人が降りていき、橋本を過ぎるとほとんどお客がいなくなった。そして目的地、大和二見に到着。

リバーサイドホテルに荷物を置いて、ファミレスで食事である。やっぱり同じ宿に2泊する旅行は楽でいいなあと思う。機会があればまたこんな旅行をしてみたい。

さて、あしたは東京に帰る日だなあと思いながら眠った。
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[大和二見〜御所]
目が覚めた。今日は秋田新幹線、そしてほくほく線の開業日である。さすがに今日は乗る気にはなれないが、4月になったら「JR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷ」で乗ろうと思っている(ほくほく線は別料金)。

今日はそれらの列車は時刻表で追いかけるだけにして、残った近鉄に全線乗ることにしよう。

ホテルをチェックアウトして駅に向かう。王寺行きの電車に乗る。
大和二見駅は無人駅なので青春18きっぷの日付は車掌に入れてもらう必要があるのだが、なかなかやってこない。ぼくは今回は御所(ごせ)で降りて乗り換える必要があるのでその時までに押してもらう必要があるのだ。

結局車両の一番うしろまで行って、そこに車掌にきのうと同じようにボールペンで日付を入れてもらった。

日付を入れてもらうとすぐに電車は御所に到着した。ここで降りる。
ぼくは改札を出て近鉄御所駅を探すことにした。
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近鉄御所線


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[旅行記本文]
大和二見から乗ってきた和歌山線を御所(ごせ)で降りた。時刻表の地図からすると近鉄御所駅はJRの御所駅の西のはずだが、御所駅は東にしか出口がなかった。地下道らしきものもないようだ。どうやって近鉄の駅に行ったらいいだろう。

とりあえず南に行ってみた。商店街の通りだ。まだ朝8時なのでお店は開いていない。パチンコ屋がある。なんとも田舎っぽい商店街だなと思いながら進むと右に曲がる道があり、進むと踏切があった。渡ると北西に道が延びている。歩くとようやく近鉄御所駅らしい駅が見えてきた。

これから進むのは天理だが、天理まで自動券売機できっぷが買えるだろうか。買えるようなので買って改札を通り、尺土(しゃくど)行きの電車に乗る。
あまりお客もいないまま発車だ。さすがに土曜日の朝8時に電車に乗る人は少ないのだろう。景色は田園風景が続き、そんなに変わらないまま終点尺土に着いた。

天理に行くにはここから橿原神宮前まで行かなければならない。どうやら階段ののぼりおりが必要なようだ。
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近鉄南大阪線


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近鉄御所(きんてつごせ)から乗ってきた電車を尺土(しゃくど)で降りたぼくは、階段をおりて上って吉野方面のホームに来た。待っていると急行がやってきた。これから進むのは橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)だから急行でいいんだよなあと思って乗った。

前に乗った時は大混雑していたからあまり景色を見ていないが、改めて景色を見ると、いい景色だよなあと思う。このあたりに住んで、大阪に通っている人がたくさんいるのだろう。東京より通勤時間も短く、住みやすそうだなあと思った。そして電車は橿原神宮前に着いた。ここで降りる。

今度は大和西大寺(やまとさいだいじ)方面の電車を平端(ひらはた)まで乗って天理行きに乗り換えれば良い。階段をおりて案内に従って進む。なんだか仙台の仙石線に行く地下道に似たような感じの地下道だな、と思った(仙石線の地下化に伴いこの地下道は2000年3月に廃止)。そして平端の方に行くホームに来た。

今度の列車は普通と急行があり、急行は平端で普通を追い越すそうだ。それなら先に出る普通に乗ろうと思い、普通に乗ることにした。
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近鉄橿原線


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[旅行記本文]
橿原神宮前で尺土から乗ってきた電車を降り、京都方面のホームにやってきた。そして普通列車に乗ると発車である。じきに大和八木に来た。大阪線のホームらしい高架が見えてきた。橿原線は大阪線の下をくぐっていった。

かなり家並みの多いところを走り、田原本に着いた。これで近鉄の鉄道線は平端〜天理と京都〜近鉄奈良を残すのみとなった。

さらに電車は進む。ここからは去年も通ったところで、家並みはちょっと少ない。列車は平端に着いた。ここで降りる。天理に行くには階段をおりてのぼる必要があるようだ。
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近鉄天理線


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平端で橿原神宮前から乗ってきた電車を降り、階段をおりてのぼって天理行きホームまで来た。もう電車は来ていたのでさっそく乗った。

ふと時間があいたので時刻表でも見ることにしてみた。なにしろきょうは秋田新幹線こまち、北越急行はくたかが走り始めた日なのだ。でもどうせ走りはじめは混雑するだろうと思い、関西の旅行にしたわけである。

時刻表を見て、今頃どのあたりをこまちやはくたかが走っているんだろうかと想像してみた。大曲のあたりとか、犀潟のあたりとかを走っているみたいだ。

そんなことを考えているうちに天理行き電車は発車した。

御所線は近くに山が見えたが、このあたりは盆地のまんなからしく、山は遠い。ながめを楽しむうち、終点天理に着いた。近鉄御所で買ったきっぷで改札を出る。けっこう大きな駅だ。

駅を出ると、大きな寺院がどーんどーんとたくさんあるのに驚いた。天理は宗教の都なんだろう。なんとなく早く天理を離れたくなった。

JRの入り口は右(南)にあるようだ。ぼくはJR天理駅へと向かった。
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桜井線


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[旅行記本文]
平端(ひたはた)から乗ってきた電車を近鉄の天理駅で降り、JRの天理駅に向かった。大きな駅である。

和歌山線の電車でボールペンで日付を入れてもらった青春18きっぷを見せて改札を通り、階段を上がってホームに出た。

去年高田から奈良まで乗った時は気がつかなかったが、長いホームの駅である。

はて、桜井線の電車はこんなに長いホームでなければならないほど車両数が多くなかったけどなあと思った。たぶん臨時列車でも来て、それで長いんだろうなあと思った。

奈良行き電車がやってきた。去年乗ったのと同じような電車だ。お客はたいして降りてこないし、席も空いている。

はて、去年あんなに混雑していたのはなんだったんだろうと思った。正月だったので特別だったのかな。

電車は発車する。去年も見た景色なのでぼーっとしながらながめている。

奈良駅に近づくと建物が多くなってきた。そのまま電車はおとといも来た奈良駅にすべりこんでいった。

電車を降りて青春18きっぷを見せてJRの奈良駅を出た。さあ、近鉄奈良駅まで歩こう。
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近鉄京都線


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近鉄奈良〜大和西大寺
大和西大寺〜京都
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[近鉄奈良〜大和西大寺]
天理から乗ってきたJR桜井線を奈良駅で降り、駅前に出た。おとといの夕方に続いてまた来たわけである。今日はこれから近鉄奈良駅まで歩くわけである。地図を見るとまっすぐ北に行って、大通りを右に曲がればいいようなので歩いてみることにした。とぼとぼ歩く。左手に陸橋が見えてきたところで右に曲がる。このあたりは奈良市のメインストリートのようだ。なおも歩く。

ようやく地下に降りる近鉄奈良駅の入り口が見えた。階段をおりて通路を進む。ジャージ姿の女の子たちとすれ違う。こんなこともめずらしくない。なにしろ今日は土曜日だから、どこかで運動部の大会でもあるのだろう。

さらに進むと改札と自動券売機があった。京都まできっぷを買って改札を通ってホームに行く。京都まで直通の電車があると楽なんだけど、次の電車はなんば行きだった。15分おきくらいで、そんなに本数が多いわけではない。大和西大寺まで行けば京都行きがあるだろう。電車に乗ってすわると発車だ。じきに電車は地下から地上に出た。

なんだかだだっぴろい平原の中を電車は進んでいく。奈良の近くにこんな場所があるらしい。あとでここは平城京跡だという話をきいた。なかなかおもしろい場所を近鉄は通っている。さらに電車は進み、まあ家並みが多くなったて大和西大寺に到着した。電車を降りる。
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[大和西大寺〜京都]
しばらく待つと京都行き急行がやってきた。さすがにすわれそうにない。立ち客大勢を乗せて発車する。以前乗った奈良線はこんなに混雑はしなかったし、やっぱり近鉄は客が多い。右手に噴水が見えたりしておもしろい景色である。駅に停まるたびにお客がどんどん乗ってくる。やっぱり土曜日の午前中である。

竹田に着いた。かなりお客が降りる。けっこう地下鉄に乗り換える人が多いようだ。客が減り、さらに進む。そのうち電車が大きく右に曲がり、新幹線の高架が見えてきた。そして何本もレールが並ぶホームに到着。京都駅である。これで近鉄も完乗だ。

なんでも話によると京都の改札は中間改札を抜けるとJRの駅の構内だということで(1997年3月現在)、改札でまちがってきっぷを渡してはいけないそうだ。電車を降りて進み、中間改札できっぷを見せて通る。すぐに米原行きに乗り換えてもいいが、やっぱり京都なんだからみやげを買っていこう。

北の方に行って、せまい改札を通る。近鉄のきっぷでもちろん出られる。デパートの中だった。つけもの屋があったのでつけものでも買って実家に配達してもらうことにした。6年前は八つ橋を買ったが、いつも八つ橋じゃつまらないと思ったからだ。

そして改札に出る。あとは東京に帰るだけだと思いながら、ぼくは青春18きっぷを取り出した。
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東海道本線その2


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京都〜関ヶ原
関ヶ原〜静岡
帰宅
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[京都〜関ヶ原]
大和西大寺(やまとさいだいじ)から乗ってきた近鉄の電車を京都で降り、駅ビルでつけものを買って配送の手続きをしてもらい、ふたたび駅ビル直結の改札にやってきた。

青春18きっぷを取り出し、改札に見せて通り、長浜行き新快速の出るホームにおりた。

もうお昼なので昼食を食べたい。やっぱり駅弁がいいだろう。しかしこのホームには駅弁売りはいないようだ。

となりの、金沢方面の特急が出るホームには駅弁売りがいるようだ。ぼくは階段を上がっておりてそのホームに行き、駅弁を買うことにした。

買った弁当は「加茂川弁当」というものだった。ふたたび長浜行きのホームに戻ってきた。待っていると新快速がやってきたので乗る。今日も混雑している。

すわれたら駅弁を食べようと思っていたが、米原までずっとすわれなかった。乗り換えた大垣行きでもすわれない。
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[関ヶ原〜静岡]
さて、このまま大垣で豊橋行きに乗り換えても、いつすわれるかわからない。でも、関ヶ原で降りると関ヶ原始発の豊橋行き新快速に乗れることがわかっているので、関ヶ原で降りることにした。豊橋行きは30分後だ。

ここで加茂川弁当を食べることにした。あけてみると、十字の仕切りで区切られた4つの区画の4箇所にごはん・赤飯・おかずがあるものだった。でもしょうゆやソースはついていなかった。

てんぷらもあったのにしょうゆもソースもつけずに食べなければならないので、味気ないなあと思いながら食べ終えた。そのうち豊橋行きがやってきたので乗る。がらがらのまま発車する。疲れているので眠ってしまおう。

豊橋の手前で浜松行きの普通列車に乗り換える。なおも眠り、浜松で静岡行きに乗り換えたころには日が沈み始めていた。そして静岡着。
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[帰宅]
今日は時間がちょうどいいので、静岡からはムーンライトながらと同じ車両の東京行きに乗ることにする。時間があるのでそばでも食べていこう。

駅ビルのそば屋に入り、そばを食べる。あとはゆっくりとホームに向かう。

今度の電車は9両編成なのでけっこう端の方まで電車が来る。だから端の方で待つ。

同じようにこの電車を使おうとする人は多いらしく、三々五々青春18きっぷ客がやってきた。でも総数はたいしたことはない。たぶんこの電車も、小田原を過ぎてから混雑して来るだろう。

電車が入線してきた。ドアが開き、無事乗る。席にすわってリクライニングさせる。やはりリクライニングの効くシートは良い。あとは眠ってしまおう。電車は発車し、日の暮れた中を東京に向けて進んでいく。夜11時半ごろにはアパートに着けるだろう。思ったとおり、小田原あたりまでずっとすいたままで、小田原を過ぎてようやく混雑してきた。

今回の旅は最初はムーンライトながらだったが、2泊ホテルに泊まれたのでけっこう楽な旅行だったなあと思った。次の旅行も無事できるかなあと思いながら、ぼくはアパートに帰っていった。
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