2002年9月・3日目


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東海道本線その2
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東海道本線その2


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[就寝]
新所原(しんじょはら)で豊橋行きの電車を待つ。電車がやってきたので乗る。さすがに今まで乗っていた天竜浜名湖鉄道よりお客が多いようだ。そのまま電車は豊橋駅に着いた。

今日泊まる宿は豊鉄ターミナルホテルである。案内板を見たところ、右の方のようだ。右に進んでホテルに着いた。フロントは5階のようなので、エレベーターで上がってチェックインして部屋に行く。荷物をおいてホテルの外に行き、そばのコンビニで夕食を買って部屋に戻って食べた。

きのうは寸又峡温泉で豪華な夕食だったから、今日はコンビニめしでいいだろうと思った。
今日は遠江西川からちょっと歩いたところにある温泉に入ってまだ数時間しか経っていないが、もう一度風呂に入って寝ることにする。
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[起床]
目が覚めた。よし、寝過ごさずに起きることができた。

今日は浜松まで行って定期観光バスに乗る予定である。その出発時刻が早いので、寝過ごすわけにはいかなかったのである。

チェックアウトして豊橋駅の自動改札に大井川・浜名湖ゾーンのゾーン券を入れてホームに行く。

浜松方面の電車は多少混雑していたが、いつも青春18きっぷで乗る時の混雑と比べたらたいしたことはない。やはり東海道本線は青春18きっぷのせいで混雑するのだろうか。

天気のいい中、電車は進み、浜松に着いた。降りて改札を出る。
定期観光バスの出るのは北口かなあと思いながら、ぼくは浜松駅の北口を出た。
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ロープウェイ・浜名湖パルパル〜大草山


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くだり
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[定期観光バス]
浜松駅の北口を出ると、目の前のくだりエスカレーターで下におりて進む。そして階段を上がるとバスセンターの窓口に着く。定期観光バスはここで申し込めばいいようだ。同じようにバスに乗ろうとしている人たちがいるので並んで順番を待つ。3連休の3日目でお客は多いようだがなんとかバス一台ですみそうだ。

順番が来たので「オルゴールミュージアムコース」と言ってお金を払って定期観光バスのワッペンを受け取って左胸に貼る。やがてバスが来て乗り込んで発車する。

この定期観光バスは「フラワーパークコース」と「オルゴールミュージアムコース」で共通のバスだとガイドさんが説明してくれた。ぼくたちお客の半分がオルゴールミュージアムに行っている時、残りの半分のお客はフラワーパークに行くとのこと。その他のコースは共通だとのことだ。バスは浜名湖の方に向かっているらしい。

何回か停車し、新しいお客が乗っていく。浜松駅以外にも乗車場所があるようだ。
次に昼食の種類を選んでくださいとガイドさんが行った。昼食はうなぎか海鮮料理のうち1つを選ぶとのこと。ぼくはうなぎにする。
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[のぼり]
浜名湖近辺に関するいろいろな話を聞きながら進むと浜名湖の近くに着いた。なんでもオルゴールミュージアム組はここで降りて目の前のロープウェイに乗り、ロープウェイの頂上駅にあるオルゴールミュージアムを見てここに帰ること、とのことである。その間にフラワーパーク組はフラワーパークに行ってまたここに戻って合流するそうだ。そんなわけで降りる。

ここから先は定期観光でないお客といっしょである。定期観光のワッペンを見せるとそのままロープウェイに乗れる。3連休の最終日なのでロープウェイのゴンドラが満員になり、ぎゅうぎゅう詰めのまま発車だ。

浜名湖が見えてきた。このロープウェイは湖畔と浜名湖に浮かぶ島の頂上とを結ぶロープウェイなのである。ロープウェイからのながめがとても良い。そして到着。ゴンドラを出て改札を通るとそこはすでにオルゴールミュージアムの中である。古そうな展示物やオルゴールのみやげもの屋を見ていると、

「演奏がありますので上に集まってください」

というアナウンスがあったので、他の人たちについていく。
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[オルゴールミュージアム]
そこには座席が40席ほどあり、座席のまわりにオルガンみたいな機械が10個ほどあり、それと別に幅5メートル、高さ3メートルほどのパイプオルガンみたいな機械があった。そんな小部屋にお客が集まると案内人の女性がやってきた。

女性は、ここにある機械はすべて、自動的に音楽を演奏するための機械で、遠い昔にヨーロッパなどの外国でつくられたものであると説明した。現在一般に出回っているオルゴールはこれらを小型化したものなので、この部屋にある大きな機械もオルゴールのなかまなのであると言った。

そして次々と機械にスイッチを入れていく。そのたびにヨーロッパ風の音楽が流れる。

機械の1つに手回し式のものがあった。女性がハンドルを回すと音楽が流れるのだ。女性は、だれか回してみませんかと言う。子供の1人が回すことになった。しかしテンポが速くなったり遅くなったりする。女性みたいに一定のテンポで回すのはむずかしそうだ。

最後に女性はパイプオルガンみたいな機械のスイッチを入れた。それはそれはおごそかな音楽が演奏された。これで終わり、次は1時間後とのこと。もちろんぼくたち定期観光バス組はもう行かなくてはいけないのだが、そうでない人はまた聴けるのだ。1時間ごとに演奏する機械を変えているとのこと。おもしろい体験をしたなあと思う。
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[くだり]
残りの時間は屋上に上がる。浜名湖が見える。天気も良く、いい景色である。屋上にはたくさん客がいた。

そしてまたロープウェイに乗る時刻になった。また満員のロープウェイでふもとに降りていく。そしてバス停で待つとバスがやってきた。フラワーパークを見てきた客が乗っている。ぼくたちオルゴールミュージアム組が乗り込む。

フラワーパークにはあとで行ってみたいなと思った。バスはロープウェイのふもとの駅をあとにした。
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フェリー・奥浜名湖周遊航路


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関所
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[浜名湖]
オルゴールミュージアムからロープウェイで降り、フラワーパーク組と合流したぼくを含むお客は、バスで浜名湖の港に向かった。そして港に着いた。

ここから遊覧船に乗って浜名湖の東から西へ進むのが今回の定期観光バスのルートである。

船に乗ると出発だ。全国いろいろな湖に遊覧船があるが、ここの船はながめが良くていい。さわやかな気分で船に乗り、西側の港に着いた。

港のそばの食堂で昼食である。すでにうなぎ定食を予約しているのでもう準備ができている。
うなぎはうまかった。定期観光バスの中に昼食代が含まれている場合、ふだんと違う豪華な食事になることが多い。おなかもいっぱいになり、ひといきついた。

出発まで湖をながめて過ごし、いよいよバスで出発だ。次の目的地は新居(あらい)の関所である。
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[関所]
バスは快調に進んで関所に着いた。

説明を聞いた。なんでも新居の関所は箱根の関所より古いらしい。そして箱根は関所というよりも、むしろ宿場のために置かれたという話である。

ほかにも関所を通るとき女性は「あらためばばあ」の前ですっぱだかにされたという話を聞いたりした。定期観光バスは、立ち寄る場所にこういうどうでもいいところがけっこう含まれていておもしろい。

さて発車時刻になった。あとは浜松駅まで帰るだけだ。バスは発車した。
浜松までは広い道を進んでいく。もう3連休も終わりだし、みんな帰るのだろう。
バスは大通りをはずれ、浜松駅が近づいた。

そして降車場所は、ちょっと駅の入り口から離れた場所だった。どうやら西に行くと駅に出るらしい。
あとはJRに乗るだけだ。がんばって帰ろうとぼくは荷物を背負って歩き始めた。
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東海道新幹線その2


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旅行記本文
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[旅行記本文]
浜松の定期観光バスを浜松駅からちょっと離れた場所で降りたぼくは、駅の入り口に向かって駅の北を西に歩いた。

ようやく入り口に着き、新幹線の改札に来た。どうせまた自動改札は通れないだろうと思い、有人改札に大井川・浜名湖ゾーンのゾーン券と浜松→静岡の自由席特急券を見せて通った。
ホームに上がり、自由席の車両が来る場所で待つ。こだまがやってきた。

乗って席に行くが、やっぱりすいていた。3連休の最終日だが、東京に帰るには早いのかもしれない。こだまは今日も山がちの地形を飛ばしていく。掛川に着いた。ここからはトンネルも多い区間である。しかしすぐに静岡市が近くなり、市街地に入っていく。そして静岡に到着。ここで降りた。

周遊きっぷのかえり券の割引率を5%でなく20%にするため、ここから東京までは特急東海に乗る。まだ発車まで時間があるため、とある本で紹介されていた駅ビルの中の店、パルシェ食品館に寄っていく。弁当を3つ買った。今日は定期観光バスの昼食でうなぎを食べているにもかかわらず、夕食も豪華にするのである。これくらいでいいだろうと思い、かえり券と特急券を持って改札に向かった。
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東海道本線その3


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静岡駅
静岡〜東京
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[静岡駅]
周遊きっぷのかえり券と静岡→東京の在来線特急券を見せ、静岡の改札に入った。

さてと…と案内板を見るとなんだかおかしい。腕時計が示す時刻よりも1時間も早い列車の案内だ。これはどこかで運休かなあ、と思ったら放送が聞こえてきた。

「興津(おきつ)付近の大雨のため、運転を見合わせておりました東海道本線は、ただいま運転を再開いたしました。しかし、列車がじゅずつなぎになっております関係で、静岡駅を発車することができません。」

浜松も静岡もこんなに晴れているのに、とても局地的な大雨って、降るもんなんだなあと思った。でも新幹線は動いているようだし、新幹線はだいじょうぶで在来線が動かないこともあるんだろうなあ、と思った。

まあ、待つことにした。向かいのホームを見ると、清水の方向から列車がやってくる。しかし、行き先が「浜松」となっているにもかかわらず、静岡で運転を打ち切ってお客を全部おろしていく。どの列車もそうなのである。これじゃ浜松方面のホームがいっぱいになるけど、どうするのだろう、と思っていたら特急東海の車両がやってきた。
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[静岡〜東京]
席にすわって待つと、発車時刻から10分後くらいに東京に向けて発車した。やはり特急は2時間以上遅れると特急料金払い戻しになるから普通列車よりも優先的に動かすのだろう。清水を過ぎると車内改札が来たのでかえり券と特急券を見せる。清水を過ぎてもお客は行きと同様に少なく、1車両に10人程度である。普通は新幹線を使うだろう。

「じゅずつなぎ」という言葉通り、清水のあたりからのろのろ運転になった。ぼくはパルシェ食品館で買った弁当を食べ始めた。しばらく続いたのろのろ運転は回復し、熱海を過ぎた。こっちの方の駅では、静岡県での大雨など知らないようで、お客はいつものように電車を待っているようだった。弁当も食べ終わり、横浜を過ぎた。いつもなら満員電車で立っていなければならない場所を、がらがらの列車で通ることができるのはとても楽しい。

品川を過ぎ、終点東京に着いた。約40分おくれだった。
ぼくは特急東海を降り、残りのかえり券でアパートに帰ろうと階段を下りていった。
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