2000年2月・2日目


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名鉄犬山線その2

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名城線


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市役所前〜砂田橋
砂田橋駅〜大曽根駅
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[起床]
目が覚めた。

ここは名古屋のホテルキャッスルである。今回の旅行ではこのホテルに2泊するので楽である。

きのうは名古屋駅から無料バスでホテルまで来たが、なんと朝ホテルから名古屋駅に向かうバスは10時30分までないとのことである。

ぼくは朝10時に日本ラインの船に乗りたいので、それなら今度開業した名城線の大曽根〜砂田橋に乗るため、ホテル近くの地下鉄の駅に行くことにした。
「市役所前」というのが近いようなのでとりあえずホテルを出て歩いてみた。

大通りに出た。普通地下鉄っていうのは大通りの下を通っているものだよな、と思って歩いていたら無事入口が見つかったので降りていく。
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[市役所前〜砂田橋]
なんとか自動券売機の前に来た。砂田橋まできっぷを買って改札を通ってホームに行く。

電車はちゃんと「砂田橋」という行き先でやってきた。朝早いのでお客は少ない。電車は発車する。

けっこう時間がかかることはわかっている。何駅か停車して大曽根に着く。かなりの客が降りていき、電車はがらがらになった。

そして2駅、終点砂田橋に着いた。これでまた名古屋の地下鉄は完乗となった。
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[砂田橋駅〜大曽根駅]
さて、まずは地上に出なければならない。改札を通ってエスカレーターを上がって出てみた。建物が多いわりには人通りの少ないところだった。また地下鉄に乗るのもなんだし、大曽根まで歩いていこう。

てくてく歩く。左手にドーム型の建物が見えてきた。ナゴヤドームだろう。
まあ来ることはないと思うが、場所だけでも確認できて良かったようだ。さらに進む。

けっこう時間がかかって、大曽根駅に戻ってきた。JRの改札はすぐそばだ。しかし日本ラインの10時の船に間に合うかわからなくなってきた。まずは多治見に行こう。
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中央本線


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[旅行記本文]
地下鉄の砂田橋駅から歩いて大曽根駅にやってきた。三河湾・日本ラインのゾーン券を見せて改札を通る。

この駅は改札からホームが遠いことがわかっている。なんとか歩いてホームまでやってきた。そして中津川行きの電車に乗る。さすがに3連休のなかびなのでお客が多い。もちろんすわれない。

高蔵寺までくらいは都会とも田舎とも言えない不思議な景色を見ながら進んでいくが、高蔵寺を過ぎて愛知・岐阜県境のあたりになると森の中を進むいい景色になる。

そんな景色を過ぎて多治見にさしかかると、こじんまりした街並みが見えてくる。そして多治見着。ここで降りる。

なんとか遅れもせずに多治見にやってきて、予定の太多線に乗り換えられそうだ。さあ、太多線に行こう。
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太多線


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[旅行記本文]
大曽根(おおぞね)から乗ってきた電車を多治見(たじみ)で降りて、太多線のディーゼル車に乗った。太多線に乗るのもずいぶんとひさしぶりである。

しかも多治見〜可児(かに)間に乗った1994年9月は、大垣行き夜行でずっと名古屋まで立っていたこともあってぐっすりと眠ってしまい、景色を見ていない。きょうはしっかり景色を見てみようと思った。

ディーゼル車は発車し、多治見の市街地を離れていく。

意外にも、太多線は家並みの多いところを通る路線であった。中央本線は、愛知と岐阜の県境付近が山の中を通る路線だったので、太多線もそれくらい植物が多いかと思っていたのだが、けっこう住宅の多いところだったのだ。

各駅での乗り降りも多少あり、住民に使われているようだ。そんなふうにしてディーゼル車は進み、1995年8月以来5年ぶりの可児駅に到着した。ディーゼル車を降りる。

さあ、ここから名鉄で日本ライン今渡(にほんらいんいまわたり)に向かう。今回は三河湾・日本ラインゾーンのゾーン券で行けるから名鉄のきっぷを買う必要はないな、と思いながら新可児駅に向かった。
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名鉄広見線


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旅行記本文
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[旅行記本文]
多治見(たじみ)から乗ってきたディーゼル車を可児(かに)で降りた。5年ぶりの可児駅だ。

周遊きっぷの三河湾・日本ラインのゾーン券を見せて改札を通る。5年前と同じく、すぐそこに名鉄の新可児駅があった。名鉄の方は自動改札だったが、新名古屋でゾーン券は自動改札に入れられなかったから、ここでもだめだろうと駅員に見せて改札を通った。

しばらく待っていると犬山行きの電車がやってきた。各駅停車なので目的地の日本ライン今渡(にほんらいんいまわたり)は停まるだろう。電車はほとんど客もおらず、発車する。

このあたりは5年前は御嵩から犬山までぐっすり眠っていたので景色を見るのは初めてである。とは言ってもこのあたりの他の名鉄の路線と同じく、ひとけの少ない草むらが見えるばかりである。電車はすいすい進んで日本ライン今渡に着いた。

さて今は朝9時半を過ぎたところである。日本ラインの船が出るのが10時だ。ゾーン券を見せて駅を出たが、わざわざ「日本ライン」と名前を付けているわりには船着き場は駅から近いっていう雰囲気じゃないなあ。駅前にはタクシーがあるが、バスは便が少なく、10時に間に合うバスはなさそうだ。とりあえず歩いてみようか。

それらしい方向に歩く。だんだん下り坂になってきた。なおも歩く。

橋に出た。うひゃあ、橋を渡った先に船着き場っぽい建物がある。しかも橋に歩道なんかない。

しかたなくぼくは橋を渡った。車がまばらにすれちがっていく。車にしては迷惑だが、歩道がないのが悪いのだ。しかたない。

けっこう長い橋を渡りきり、ぼくは船着き場っぽい建物に入っていった。まだ10時にはなっていないが、はたして間に合うだろうか。
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船・日本ライン川下り


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窓口をさがせ
写真

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[窓口をさがせ]
名鉄の日本ライン今渡(いまわたり)駅から歩いて、なんとか日本ラインの乗り場らしい場所までやってきた。まずは建物に入る。

そう言えばおととし初めて周遊きっぷの旅をした時のことを思い出した。

使ったゾーンは木曽路・恵那峡ゾーンだったが、確か窓口にゾーン券を見せると乗船券が出てくるものだった。どこかに窓口があるはずだから窓口を探そう。

通路を進んでみたものの、船の出るところに来てしまった。これから船に乗るらしい人たちが数十人いる。係員が客に説明している。話してみよう。

「あのー、三河湾・日本ラインのゾーンのやつなんですが。」
係員「上の窓口まで行ってそれを見せて乗船券をもらってきてください」
「えっ!窓口みたいな場所なんて見つかりませんでしたよ!」
係員「いいから上に行って窓口を見つけてください!」

窓口なんてなかったけどなあと思いながら戻る。なんと窓口が正面にある。

つまりこういうことだ。窓口は、入口から入って左カーブになっている通路のカーブの外側にあったのだ。

カーブに沿って進むと窓口を見ずに船着き場まで行ってしまうから窓口に気がつかず、逆に戻ってくると正面に窓口がある、そういうつくりなのだ。

こりゃわかりにくいなあと思いながら三河湾・日本ラインのゾーン券を見せる。

窓口「はい。」

無事乗船券が出てきた。券を持って船着き場に戻る。
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[写真]
女性客「すいませ〜ん、シャッター押してもらえませんか〜。」

もう何回目になるかわからないが、こんなひとりもののぼくに、乗船寸前だというのにカメラのシャッターを押してくれという若い女性数人グループがいる。とりあえずシャッターを押そう。はい、チーズ!

パシャ。

カメラを返すとそろそろ乗船のようだ。ぞろぞろと船に乗る。さすがに座席以上に客を乗せることはしないようだ。

この船は天井が低く、中腰でないと移動できない船である。天井はアクリル製らしく透明で、そこから景色をながめる仕組みである。冬にはもってこいのつくりなのである。

あとでテレビとかで知った話では、夏は天井のない船に乗るそうである。いろいろおもしろいものである。
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[船]
船は船着き場を離れていく。あれ、うしろの方にもう1そう船が見える。

そう言えばおととし恵那峡の船に乗った時も2そうだったっけ。あの時は団体用に1そう使って、団体でない客用にもう1そう使っていた。今度もそうだろう。さすがに3連休のなかびだから客が多いんだろうなあ。

船は進んでいく。恵那峡と同じ木曽川なんだろうけど、下流にあるせいか、それほど岩肌が迫っているわけでもない。

でも恵那峡と違って小さな船なので、岩と岩との間の流れに沿って小刻みに船を進めるのはなかなかたいへんそうである。

ゆれる船であるが、まあ水しぶきがかかるわけでもなし、いろいろな形をした岩などの、おもしろい景色を見ながらゆっくり進んでいく。恵那峡とはまた違った感じでおもしろい。そんなふうにして時間が過ぎていく。

前方に橋が見えてきた。きのう通った犬山遊園と新鵜沼を結ぶ橋のようだ。ということはここが終点ということである。

ふだんめったに遊覧船に乗ることはないのでゆっくりできてよかった。じきに接岸し、船をおりた。

船着き場から上に上がってしばらく歩けば名鉄の犬山遊園駅に出るようだ。ぼくは犬山遊園駅へと向かっていった。
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バス・犬山〜明治村


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犬山遊園〜犬山
犬山〜明治村
明治村の中
明治村〜犬山
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[犬山遊園〜犬山]
日本ラインの船をおりて、道路に向けてのぼる。無事道路まで出た。さて犬山遊園駅はどこだろう。左に曲がって進んでみよう。

けっこう時間がかかったが、なんとか犬山遊園駅が見つかった。5年前にモノレールに乗った駅である。きょうはモノレールでなく明治村に行くので、1駅進んで犬山に行かなければならない。

まずは有人改札に日本ラインの船に乗るのにも使った周遊きっぷの三河湾・日本ラインゾーンのゾーン券を見せて通る。そして新名古屋方面のホームに行く。電車がやってきた。うん、ミューチケットはいらない電車だ。犬山にはどの電車も停まるだろう。乗ろう。

無事電車は進み、犬山駅に到着した。電車を降り、ゾーン券を見せて改札を通る。腹が減った。食事の前に明治村行きのバスの時刻の確認だ。

バスはけっこうひんぱんに出ているようだ。食事をしてからバスに乗ることにする。あそこの食堂にしよう。
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[犬山〜明治村]
食いっぱぐれることもなく、無事食事を終えてバス停に戻ってきた。ころあいよくバスがやってくる時刻である。客はけっこういるが全員乗れるだろう。さすがに3連休のなかびであるだけのことはある。

ぼくはすわれたが、立ち客もいるようである。そしてバスは出発。

すぐに犬山の市街地を出て、人家のない道を進んでいく。本当に畑っぽい場所である。森が遠くに見える。名古屋まで1時間で行ける場所とはとても思えない場所である。

そんな場所を通り抜け、バスは山に入って登っていった。しばらく森の中を登る。そして到着。かなり標高の上がった場所である。まずはバスを降りる。

ぼくのきっぷは三河湾・日本ラインゾーンだが、まわりの人たちのきっぷを見ると、なにやらクーポン券っぽい券を見せてバスを降りているのだ。

どうやら、「名鉄のきっぷ」+「バスのきっぷ」+「明治村の入場券」というものらしい。多分まとめて買うからかなり割引になっているのだろう。そんなふうにしてバスを降りた。
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[明治村の中]
まわりの人たちはそういうきっぷだからそのまま見せて明治村に入っていくが、さすがに三河湾・日本ラインゾーンはバスには乗れるが明治村の入場料金は含まれていないので、ちゃんと入場券を買う。そして明治村に入った。

そこは、とにかく古そうな建物がたくさんある場所だった。

セガサターンのゲーム「センチメンタルグラフィティ」では、女の子が古い貴族っぽい衣装を着ていたりした。

どうやら入口近くにそういう衣装を着る場所もあるらしいが、着ている女性はいなかった。さすがに気恥ずかしいのだろう。奥に進もう。

山の上にあるので、斜面を利用して明治村はつくられている。森を切り開いてつくられているので、明治村のまわりはすぐ森である。

あれ、ねこだ。こんな場所にもねこがいた。でも森の中にかくれてしまった。まあいいか。

建物の中に入ってみると、やはり古いものがいろいろ展示されていた。ぼくはあまり明治時代の歴史は良くわからないが、まあいろいろな歴史があるのだろう。

あまり詳しくは覚えていないのだが、まあそんなふうにして楽しく数時間を過ごした。
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[明治村〜犬山]
さて、帰ろう。

またバスに乗る。空は多少暗くなっている。バスは山をおりていき、また畑っぽい場所を通っていく。

市街地に入っていき、だんだん車が多くなってきた。そして犬山駅に帰ってきた。こうして観光体験は終わったのである。ゾーン券を見せてバスを降りた。

あとは新名古屋まで名鉄に乗って、きのうも乗ったホテル行き無料バスに乗ればいい。ぼくはゾーン券を持ったまま犬山駅に入っていった。
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名鉄犬山線その2


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犬山〜新名古屋
就寝
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[犬山〜新名古屋]
明治村から乗ってきたバスを降りて、犬山駅に向かった。バスを降りるときにも見せた「三河湾・日本ラインゾーン」のゾーン券を有人改札にも見せて通り、階段をのぼっておりて新名古屋方面のホームに向かう。

電車がやってきた。やはり客は多い。ぼくと同じように3連休で旅行している人が多いのだろう。席にはすわれず、立ったまま進む。

きのうも通った犬山線にきょうも乗っているが、なにしろ乗り放題の周遊きっぷだから苦にならない。やがてバカ高いビルが見えてくる。そして電車は地下におりていき、新名古屋駅に到着である。電車を降り、また有人改札にゾーン券を見せて通る。

さて夕食はどこで食べようか。きのう寄った店に寄るのもなんだしなあ。かと言って駅弁ってわけにもいかないだろうし、コンビニもホテルの近くにはなさそうだし、うーん、やっぱり食堂でいいか。

ぼくはきのうとは別の食堂に入った。今度は満席ってことはなく、すんなり食事ができた。さあ、ホテルキャッスルナゴヤ行きのバス乗り場に行こう。
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[就寝]
きのうも来たテルミナ近くのバス乗り場でマイクロバスに乗る。きょうもきのうと似たような客の数である。バスは発車する。

そしてきのうと同じ道を通り、ホテルに到着した。まずは風呂に入ろう。

風呂から出る。きょうはきのうと違って夜行バス明けではないので多少体力に余裕がある。ちょっとホテルから名古屋城まで散歩しようか。

ホテルを出て散歩した。名古屋城はお堀に囲まれている。お堀をへだてて城が見える。ライトアップされている。

さすがに夜だから城に入ることはできない。今回は城に行くことはできなかったが、名古屋に来る機会はまだまだあるだろうから、いつか名古屋城に入ってみたいと思った。そしてホテルに戻り、眠ることにした。さあ、あしたは人生最後の新幹線の食堂車体験だ。そう思いながらぼくは眠ることにした。おやすみなさい。
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